サバニが走るまで
Jun
11
毎年、毎年、大変なこの時期。
忠さんと激論を交わしながら、ニヌハ2が出来上がっていく。加工する→テストする→問題点を分析する→解決策を考える→加工する・・・・
延々とこの作業が続く。
先日の練習中にマストが折れた。
予備のマストは用意していたが、その予備が必要になった。今シーズンに入り削り込んだ船体は、造波抵抗が少ない。
船体はすこぶる速い。だが、帆がいけない。
まるで、スピンネーカーで走っているようだ。
ランニング〜クォーターリーまではめっぽう速いが、少しでも上ろうとすると減速する。
タック角度も110度から120度必要だ。帆が揚力を得るためには湾曲面が必要だ。
この膨らみをドラフトと言う。
このドラフトの量と、ドラフトの位置でセールの性能は激変する。
忠さんはこのドラフトを大きくしようとした。
忠さんの理論はすこぶる正しい。
ヨットの帆は立体裁断によりドラフトを作っているが、忠さんはセールの風の入り口を絞ることによって、ドラフトを作ろうとしていた。
風に上ろうとする場合、どうやらそれが失速の原因だ。
裏帆になった場合は、帆柱の影響で、ドラフト位置が変り、上り性能が向上する。
昨年から何度も戦わせた議論だったが、やっと2人同時に現地で確認することができた。
15万円を注ぎ込んだ、スピードメーターを見るまでもなかった。 あと1週間。
忠さんは沖縄中を走り回って、色々なメニューをこなしてくれている。
きっと、間に合う。そう信じて・・・。
Posted at 2007-06-11 16:26
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Posted at 2007-06-12 15:31
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