-
posted 2018-04-19 05:34
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<紅雲町珈琲屋こよみ>シリーズとして、第1作の 『萩を揺らす雨』 に始まり、第4作の 『糸切り』 に次いで第5作目が本書です。 生まれ故郷の紅雲町にて、両親の家を改造して珈琲店「小蔵屋」を営んでいる76歳の<杉浦草>ですが、夏祭りに使う山車の保管場所を巡り、20年前の出来事が絡みひと騒動が起こります...
-
posted 2018-04-10 05:34
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
2010年7月に刊行された 『アナザフェイス』 を一巻目とする「アナザフェイス」シリーズも、前作の 『潜る女』 に次ぎ本書の『闇の叫び』でもって完結となります。 主人公<大友鉄>は、妻を交通事故で亡くし、一人息子<優斗>のために捜査一課から残業のない総務課に自ら転属、彼を一課に復帰させようとする上司...
-
posted 2018-04-04 05:34
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
解説文を含めて665ページの長編ですが、<海堂尊>ファンであり、既刊の 『ナニワ・モンスター』 を読んだことのある人だけに、本書をお勧めします。 冒頭は、金沢市を連想させる加賀市にある養鶏所「ナナミエッグ」を舞台として、一人娘の<名波まどか>を主人公として、現在の養鶏所の状況から、インフルエンザワク...
-
posted 2018-03-21 06:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
山間の盆地にある小さな町のパン屋に生まれた<絵美>という文学好きの少女が、はじめの物語の主人公。年上の<ハム>さんという少年にプロポーズされる。彼は、北海道大学に進学し遠距離恋愛が始まる。やがて<ハム>さんは町に戻り、高校教師となり、正式に結婚を申し込む。しかし、作家になりたいという夢をもつ<絵美>...
-
posted 2018-03-15 05:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
元女性タレントの<宮原千寿>が白骨死体で発見され、<山下貴一>が自首してきます。殺害現場で発見されたDNA型が<山下>と一致、捜査本部は起訴間違いなしとみていましたが、捜査一課の<飯綱和也>警部補は、状況から疑問に感じ異を唱えますが、神田署に飛ばされてしまいます。 神田署に赴任草々、車から飛び出した...
-
posted 2018-03-07 04:33
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
九州でトマトの葉や茎が赤く変色して枯れる病気が発生、帝都大学の植物病理学者<安藤仁>の元へ元恋人であった農林水産省の植物防疫課長の<里中しほり>が原因調査の依頼があり、現地調査に出向きます。 <安藤>は、研究室と関係のある日本最大の種苗ッメーカーの「クワバ」に勤める友人の<倉内>を訪ねますが、<倉内...
-
posted 2018-03-02 04:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
著者<堂場進一>の作品としては、警視庁の刑事<鳴沢了>や<高城賢吾>・<一之瀬拓真>などを主人公に据えた警察シリーズや、新聞社勤務を生かした『虚報』 ・ 『異境』 ・ 『警察周りの夏』 などがお気に入りですが、今回の『夏の雷音』の構成は、今までの作品と一線を引く意外な内容でした。 古書の町として有名...
-
posted 2018-02-10 04:02
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
第1作の 『クランII 警視庁渋谷南署・岩沢誠次郎の激昂』 でさらなる怒涛の展開を見せます。 警視庁内である警察官が拳銃自殺を図った。現場には公安部の面々が現れ、警察官の死を汚職と事件関係者との不適切な関係に悩んだ末の自殺と断定するが、<晴山>は釈然としない思いを抱きます。一方、渋谷では交番巡査が何...
-
posted 2018-02-01 04:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
『思い出探偵』(2009年) ・ 『ねじれた過去(思い出をなくした男・改題)』(2011年)に続く<思い出探偵>シリーズの第3作目になる『沈黙の詩(うた)』です。 失踪者や浮気現場の尾行という探偵業務ではなく、わずかな手がかりから依頼人の思い出の人や物を見つけ出すのを仕事としています。 所長の<実相...
-
posted 2018-01-18 04:35
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<新・古着屋総兵衛>シリーズも、前作の 『にらみ』 に次ぎ15巻目となりました。 大黒屋大番頭の<鳶沢信一郎>を船団長とする大黒丸とイマサカ号は、<総兵衛>の生まれ故郷である越南(ベトナム)に無事に到着します。 新しい越南の初代皇帝との交易の締結も重要な任務でしたが、戦乱で行方不明になった<総兵衛>...