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posted 2017-07-01 04:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
ほんしょは1993年集英社から発刊され、その後文春文庫にしゅうろくされていましたが、再度集英社文庫として発行されています航空アクション小説です。 元航空自衛隊二等空尉の<那須野治郎>の回想録的に物語は始まります。 F-4EJのパイロットであった<那須野>は、自衛隊勤務時にソ連の「死の商人」と呼ばれた...
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posted 2017-06-25 05:36
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ファルコン
<小林鎮水>の元で医者の修業を積んでいた<庄十郎>ですが、生まれ故郷の井上村の近くで、先任の医者が亡くなり跡を継ぐ形で18年間の修行を終え、<高松凌水>として、診療所を構えます。 二十何年ぶりの飢饉がおこり、農民たちは一揆の覚悟で集まりますが、元家老の<稲次>のように藩の体制を見直す家老もおらず、一...
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posted 2017-06-20 05:36
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ファルコン
本書の著者である<帚木蓬生>は、医学部出身の作家として医学の世界を舞台とした、『賞の棺』 や 『エンブリオ』 ・ 『インターセックス』 など楽しめる作品が多く、本書のような歴史小説は、異色の分野に思えましたが、主人公<庄十郎(凌水)>を在野の医者に据え、彼の目線を通して、人間の生き様を見事に描いてい...
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posted 2017-06-15 05:31
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ファルコン
<堂場瞬一>は好きな作家のひとりで、<高城賢吾>を主人公とする 『蝕罪』 で始まる「警視庁失踪課」シリーズも第10作目の 『献身』 で終わり、いまは<大友鉄>を主人公とする 「アナザフェイス」シリーズと、新米刑事として登場した<一之瀬拓真>の成長ぶりが楽しみな 『ルーキー』 にはじまり 『奪還の日』...
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posted 2017-06-11 05:31
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ファルコン
芝浦のマンションで銀座の高級クラブのホステス<石本真由>の死体が発見される。現場を見た東京地検検事の<江木秀哉>は、殺人現場として奇妙な違和感を覚えます。 司法解剖の結果、被害者は妊娠3か月だったことが判明。マンションの防犯カメラから不審な男の存在が明らかになり、やがて東京地検の公金不正流用疑惑を追...
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posted 2017-06-06 05:28
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ファルコン
著者の作品は、『ジウ』シリーズ (Ⅰ) ・ (Ⅱ) ・ (Ⅲ) をはじめ、テレビドラマ化や映画化された 『ストロベリーナイト』 に始まる<姫川玲子>シリーズが好きでした。 また、農業の世界で頑張る女性を描いた 『幸せの条件』 も異色な作品で楽しめました。 今回の本書は、いやはやなんともグロテクスな描...
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posted 2017-05-30 05:30
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ファルコン
重たい「刑事物」が続いていますので、息抜きに時代小説を手にしてみました。 主人公は関東八洲を取り締まる役人<藤掛右京>ですが、小料理屋を構える料理人という裏の貌を持っており、店を預かっているのは、強盗の一味から抜け出した<佐吉>です。 今回の取り締まりは、「鬼瓦の喜三郎」の残党を捕まえる役目に相方の...
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posted 2017-05-25 05:35
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ファルコン
本<隠蔽捜査>シリーズの主人公<竜崎伸也>は、第1作目の 『隠蔽捜査』 では警察庁長官官房総務課課長。階級は警視長。第2作目の 『果断』 からは警視庁大森警察署署長へ異動後も降級せず警視長。私利私欲とは無縁で、国家公務員としてあるべき姿を、そして、原理原則に忠実な官僚。周囲からは「組織の犬」「...
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posted 2017-05-18 05:35
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ファルコン
<隠蔽捜査シリーズ>として、第1作目の 『隠蔽捜査』 にはじまり、前作 『転迷』 に次ぐ6作目が本書です。 衆議院銀の<牛丸>が、行方不明との連絡が、<伊丹>刑事部長から連絡を受けた大森署長の<竜崎>は、空港から事務所への通り道となる大森管内ということもあり厳戒態勢を引きますが、議員の運転手の他殺死...
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posted 2017-05-13 17:35
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ファルコン
昨日土曜日、18:15から<NHK土用時代ドラマ>として『みおつくし料理帖』がスタートしています。 <高田郁>の原作で、ハルキ文庫から 『八朔の雪』(2009年5月)から始まり 『天の梯』(2014年8月)まで全10巻の物語のドラマ化です。 大坂で発生した大水害で孤児となった少女<澪>が、料理の腕だ...