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posted 2017-07-27 05:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
前回読んだ著者の 『ケモノの城』 があまりにもグロテクスで衝撃的な内容だっただけに、WOWOWで8月12日(土)より連続ドラマ化されるという本書で、口直しができるかなと読んでみました。 雑多な住人が共同生活をする「シェアーハウス」を舞台としています。色々な性格の登場人物たちを描けるということで、『新...
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posted 2017-07-26 00:37
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ファルコン
時間にはルーズ、書類の片づけはできない、口は悪くゲヒンナコウドウトツマラナイジョークと荒唐無稽な性格の主人公<フロスト警部>を主人公とするシリーズも今回の『フロスト始末(上)(下)』で最終巻となります。 著者<R.D.ウィングフィールド(1928年6月6日~2007年7月31日)が既に亡くなっていま...
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posted 2017-07-22 05:32
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ファルコン
最近は、著者の作品としては警視庁を舞台とする <隠蔽捜査>シリーズ を読み続けていますが、本書の舞台は函館にある有名男子進学高です。1971年、「僕」は寮に入り、新しい友人たちとの高校生活を始めます。 著者<今野>自身が1971年函館にある「ラサール高校」に入学していますので、半自伝的な青春へのノス...
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posted 2017-07-17 05:37
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ファルコン
東京墨田区、荒川と隅田川に挟まれたY町の水路には、江戸時代に象が船で運ばれたという話しが伝わっています。その水路がある下町に73歳の元銀行員の<政>こと<有田国政>と、同い年の幼馴染であるつまみ簪職人の<源>こと<堀源二郎>、その弟子20歳の<吉岡徹平>と年上の彼女<マミ>たちを主な登場人物として連...
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posted 2017-07-13 03:33
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ファルコン
ミステリーは好きな分野で、警察を舞台にした「捜査モノ」は好んで読んでいますが、「医学」関連のミステリーも目が離せない分野です。 著者の<仙川環>もその一人で、『潜伏』・『治験』・『人体工場』と、読んできています。 本書は、国内二例目の「赤ちゃんポスト」ができるという取材で動いていた大日新聞北埼玉支局...
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posted 2017-07-09 05:29
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ファルコン
元銀行員の著者らしく、銀行を舞台としており、(新潮文庫)としては、『激情次長』 に次ぐ作品です。 金融庁長官の特命を受けて、ベンチャー銀行の<JIB>の業務を調査している<伊地知>ですが、銀行内部の不正情報を徴収していた専務の<国仲>が突然消えてしまいます。 野望実現にまい進する<JIB>の会長<坂...
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posted 2017-07-05 05:35
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歌舞伎の世界では、「成田屋」のお家芸「にらみ」をタイトルトする<新・古着屋総兵衛>シリーズも 『虎の尾を踏む』 に次ぎ本書で第14巻目です。 6回目の「古着大市」の開催を目前に、大黒屋に「古着大市」を取りやめないと客を殺戮するとの脅迫状が届きます。 裏の貌の影<九条文女>との密談の帰り、総兵衛一行は...
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posted 2017-07-01 04:37
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ファルコン
ほんしょは1993年集英社から発刊され、その後文春文庫にしゅうろくされていましたが、再度集英社文庫として発行されています航空アクション小説です。 元航空自衛隊二等空尉の<那須野治郎>の回想録的に物語は始まります。 F-4EJのパイロットであった<那須野>は、自衛隊勤務時にソ連の「死の商人」と呼ばれた...
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posted 2017-06-25 05:36
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ファルコン
<小林鎮水>の元で医者の修業を積んでいた<庄十郎>ですが、生まれ故郷の井上村の近くで、先任の医者が亡くなり跡を継ぐ形で18年間の修行を終え、<高松凌水>として、診療所を構えます。 二十何年ぶりの飢饉がおこり、農民たちは一揆の覚悟で集まりますが、元家老の<稲次>のように藩の体制を見直す家老もおらず、一...
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posted 2017-06-20 05:36
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ファルコン
本書の著者である<帚木蓬生>は、医学部出身の作家として医学の世界を舞台とした、『賞の棺』 や 『エンブリオ』 ・ 『インターセックス』 など楽しめる作品が多く、本書のような歴史小説は、異色の分野に思えましたが、主人公<庄十郎(凌水)>を在野の医者に据え、彼の目線を通して、人間の生き様を見事に描いてい...