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posted 2016-12-14 06:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
弾む鍵盤 繋がる音符の重なり 左の巨人から 右へ逃げてゆく小人 一度ずつ握り潰す ハイハットの上を弾き 貧乏揺すりを促しながら 拳銃が鳴り響く 意図的に外すリズム 離れるようで近づくセンサー 沈黙は素敵な間の音 不安にさせるエンターテイメント 落胆の隙を突くねじ込む和音 霹靂の金属音 ビルディングが...
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posted 2016-12-13 04:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
なんだかイケてない詩ばかり 最近の俺はクズ野郎だ ブルブルしやがって 冬の寒さに頭チーンって おかしくなっちまったのかい 詩は元気なんだろ もう少しどうにかならないのかい 暗い、暗い、もう暗すぎて 文字すら見えないくらいの 詩になっているぜ 変わらない日々ばかりに へばり付いた詩なんて糞食らえだろ ...
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posted 2016-12-12 16:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
明るい透明 斜めの優しさを感じて 行ってらっしゃい 今朝もあたたかく 抱きしめられながら...
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posted 2016-12-11 17:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
紫陽花は色を褪せてもなかなか落ちようとはしない 哀れよりこの強さに私は力をもらう...
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posted 2016-12-11 01:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
目の前に一本の大木 ひとつの世界 風が吹けば揺れる葉っぱ 一枚が一枚であるように 僕らもひとりがひとりであるように やはり歌を楽しんでいる 光を浴びれば色づく葉っぱ 一枚が一枚であるように 僕らもひとりがひとりであるように やはり絵を楽しんでいる 雨に打たれれば垂れる葉っぱ 一枚が一枚であるように ...
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posted 2016-12-09 22:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
誰かがどこかの時代に どこかで書いたような詩かもしれない 共感できる感情を持つから 当然といえば当然なのだが 大して変わらなくてもよい 僕らの心が どこかの時代でどこかで 変わってゆくこと 変わらないこと それを楽しみながら 僕らを少しづつ変えてゆくのは 詩の力なのだろう...
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posted 2016-12-09 03:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
おっと、嘆く前に想い出してみてよ 子どもの頃に疑うことのない 楽観の瞳で物事を見ていたことを まずは挑戦していた 失敗は後からついてくる 成功だって後からついてくる 思っ切り走って 転んだり、爽快にゴールしたり あの輝くスタイルを忘れるって なんだか悲しくはないかい ねえ、そうだろう それに輝く大人...
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posted 2016-12-07 16:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕の◯△◇X どうか誰にも知られず Xだけを抜き取って いったいなぜXなんてモノを 僕たちに与えたのだろう 苦悩がないと らしくない人間になる? ちっともわからないなあ この世界のプログラミングを 間違ったんじゃないかなあ 僕は自分でXを消し始めたら 病人なんて言われてさ たくっ どうなっているんだ...
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posted 2016-12-07 06:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
早期退職のお誘い これは職員の対象者に通知され 私のところにも来た 終身雇用、年功序列型賃金 定年前に辞めてしまえば 退職金が優遇されても 生涯収入は減るに決まっている 年金もどれだけ貰えるか分からない将来 お得だよ、そんな通知には騙されない とはいえ、早期退職は希望制なので 希望しなければ良いわけ...
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posted 2016-12-06 16:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
それが透明の魔物とわかっていても 自ら微笑みながら吸い込んでゆく 何かに縋らなくては 起き上がることも出来やしない 萎えた白を吐き出す その縋りは躊躇なく魔物に消され 再び吸い込むことで委ね続ける 憐れ忘れるほど寒に跪坐く...