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posted 2018-09-28 06:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
とある電気屋でPCを買おうとした。欲しい機種は、とある通販より五千円高かった。店員にその旨を伝えると「こちらから五千円分どうぞ」とカタログを渡される。と、いうわけで一週間後に牛肉が届いた。ああ、美味しい、美味しい。PCにはやはり牛肉が付き物でしょう。(実話・詩でない?)...
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posted 2018-09-26 04:31
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
98NOTEというPCでワープロを使っていた ハードディスクもなかったから ソフトのフロッピーを四、五枚入れ メモリ拡張にEMSを使い立ち上がるまで十分ほど ワープロにこだわったのは印刷でき冊子が作れたからだ ホッチキスで束ねた一冊だけの詩集 明朝体の文字が輝いて見えたのを今でも覚えている...
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posted 2018-09-25 03:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨が降っている、って いいじゃない、僕は踊るよ 葉っぱが雫で揺れるように 足を軽くあげて ヘイ、ヘイ、ヘイ こんな風に 君もやってみればいいさ いいね、いいね 君の方が上手だよ、敵わない ねえ、紅茶でも飲もうよ いいよ、いいよ、僕が淹れるさ ほら、いい香りだろ ああ、聞こえてくるね 雨の音に包まれて...
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posted 2018-09-24 00:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
生まれて死ぬまで 誰かと比べられてしまうのか 自分からも比べてしまい 優劣で安心したり、不安になったり どこかで見切りをつけなければ 思いとは遠いところで つまらない自分をあきらめず 残された時間でのエネルギーを せこせこと費やして終わってしまう まだ遅くはないか 媚びずに詩を書いてゆけるだろうか ...
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posted 2018-09-22 03:45
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ドアを開け、座りシートベルトをして、 キーを入れ、ブレーキを踏み込み、 キーを回し、ギアをドライブに入れ、 ハンドブレーキを解除、 ブレーキを解除 ウインカーをつけ、左右確認、 アクセルを踏む 歩行者、自転車に注意 ああ、渋滞 ガソリンもめちゃ高い 歩き、電車にしよう...
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posted 2018-09-22 03:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
女優の樹木希林さんが人生の幕をおろされた。とっても残念です。個性的で魅力のある存在には、圧倒させられましたね。そして、たくさんの名言を発していました。表現をしようとする者にとって教わることは多いです。女優として演じるために望ましいあり方を示した言葉もあります。こちらの言葉は俳優ではなく、詩人に置き換...
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posted 2018-09-19 14:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さいとうさーん 呼ばれて振り向きながら返事 職場で三人のさいとうさんが返事 そっちのさいとうさん 俺は そっちのさいとうさんか〜い でも用のなかったふたりのさいとうさん 去ってゆく背中がちょっと寂しそう そしてくだらない優越感で 俺はそっちのさいとうです と微笑むのであった...
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posted 2018-09-18 01:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
自分にとって ひとからクレージーって クスッと笑われるくらいがいい ノビノビとやらかしている らしさを受け入れられた感が とっても幸せなんだ みんなそれぞれ だけどクレージーと ひとを怒らせてはいけないんだ らしく生きるのにも 相手あってのことなのさ...
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posted 2018-09-16 08:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
青空に微笑みを感じ 通り過ぎようとする雲は流れ 僕は背を逸らしたまま止まって その身体は通行人の掌で叩かれ 逃げ場所のない声は 僕の空洞に揺れながら籠っている 捨てれない日常が飽和したのち 望んで景色は動かない 僕は駅前の隅で 詩を書く人という銅像になった もう言葉が必要ではなくなり 言葉以前、言葉...
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posted 2018-09-15 17:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
季節の香りを合わせ 聞いてみるのは薄紅か本紫か 進む進む 我ら馬が雑踏を潜り抜け ひとの言葉を雲の上に 清めた身体は匂いを包み 被せた右手の隙間から聞く流す 再び聞く流す 進む進む 五感から喜びを醸し出し 勝負はすでに流れた香りの中...