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Search results for "#詩"
  • #草野心平詩

    空があっての富士山 だからただの台形でない ギョロと見えている 田んぼだったり小川だったり 池だったり草野にいるから 僕という蛙が聞こえてくる 景色の中にいてそのまた中は るるるるるるるるるるる 僕の心が鳴いている...
  • #アパート詩

    十八に家を出た 茶色いアパートには箪笥すらなく 布団と冷蔵庫くらいしかなかった 一度、母が来た 四畳半の真ん中にちょこんと座り とても寂しそうな背中が語っていた こんな侘しい暮らしをして、と 今でもあの時の母を想い出すと胸が痛くなる...
  • こころおぼえ

    ひねくれ過ぎた赤トンボ 夢みる蜘蛛の糸ピカりん 草むらいつかの匂いして 想い出絡まりここはどこ 小焼け喰われ真っ赤かっ ほっぺに優しく映したら 何から何まで真っ赤かっ 暮れてしまえば黒トンボ...
  • #いいよ詩

    僕が「いいよ」って言う時 君が喜ぶためなら 僕が我慢しようと思う でも表情に出てしまうのだろう 君は「よくない、ってことね」と 僕の「いいよ」は格好わるいし まだまだ乏しい演技力 それに「だめだよ」と言って 君に嫌われたくないと思っている ああ未熟、ちっぽけな僕...
  • バキュームな三丁目

    どうしたの いつもの君ではないみたいだ なんだろう金魚みたいに 一点を見つめてゆったりと くねくねしている姿は悪くはないが 突然のことで僕は開いた口が 塞がらない感じだよ なんだ僕も一点を見つめているって おかしいな腰がくねくね あれれあれれ金魚になったのか なっちまったようだ まあ悪くないような気...
  • #犬詩

    もう居なくなって四年が経った ナナは夢の中で会いに来てくれる だけど触れることの出来ない距離をおき 表情から気持ちが読み取れない まだ寂しいよ こんなに時間が経っているのに 真剣にいつの日か 向こうの世界でナナに会えると思っている そして思いっきり抱きしめるだろう...
  • バンド名『デラシネ』

    奴等はクソ野郎だ。間違いなくクソ野郎だ。パンクロックの何が 悪い、俺たちが最高って感じている世界を消そうとした。学校は クソだ、奴等は最低のクソ野郎だ。 そして、俺たちは負けないくらいクソ野郎だ 「お前たち、また文化祭で雑音バンドをやるのか、もういい加減 に真面に生きようと思わないのか。あれは音楽じ...
  • #インターネット詩

    伝えよう 伝わった の間は加速した 満たされよう 満たされた の間は加速した 待とう 待った の間は加速した 物事を詰め込み 加速する時間 生まれた 死んだ の間は加速するのか 最近 退屈が埋まり 時間が短くなった...
  • #速記詩

    先生の目を盗みながらノートに さっさっさとぐちゃぐちゃな字で 詩を書いている 自分しか読めない字 もし取り上げられても…… おっとバレたか ヘッヘッヘッ読めないだろ先生 つまらない授業を受けている 苦痛な感じを詩に書いているんだよ ヘッヘッヘッ...
  • 黄昏時

    風の指が頬を撫で 流れる行き先は懐へ向かう 静かな夢の中は香りで満たされ 忘れよう涙が顎を歩む 帰る今の私が立つ此処 彼処ではなくやはり此処だった 土に染み込む情け玉は 拡がらずに慰めを知っている 遠くから焼け延びた斜めに 私も包まれる寄り添いの優しさ 我儘に振る舞ってしまった愚蒙を 紅く染まる感情...
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