爺さんが 前回日本を訪れた時は 津波があった、三月 早いものでもう三年も経った 弘前城の桜を見て 岩木山に向けて ぶらぶらと、ハイキング バスに乗ったほうが安かった 歩きながら、ゆっくりと景色が変わるのは良いが 荷物も重く ビールばかり飲んでいた。 朝が早かったので、岩木山の入り口で ゲートが開くのを待っていた、 他に、車で来ている夫婦がいたので、世間話、岩木山に上るのですかと聞いた、 一緒に 乗せてくれませんかと 頼んでみた、 山に登り 何処まで帰るのですか? 仙台まで ついでに、そこまで、乗せてもらうことに、道中 色々はなしをした、 話のなかで、どんな仕事ですかと聞いてみた? 答えは、 爺さんが今まで聞いたことがない 言葉、もう、アメリカ生活のほうが長い、国籍は日本 日本語も話せる、でも 職業は? プータロウ 初めて聞いた言葉、どんな職業か聞いてみて、 簡単にいえば、何もしていない 無職と聞けば すぐに解ったが、 ヤバイ と言う意味も かわってきた、爺さんの頃は 警察に見つかったら、ヤバイと使った ものだが 昔、 アイヌ語を研究していた 金田一京助さん その息子さん 晴彦さんが、 もし、国語辞典を 改定するとなると、大変な労力がいるのでは、カタカナの日本語は どうなるのか? 漢語辞典 古語辞典 国語辞典 次は 多分 インターネット辞典かも? 日本人でありながら、話せても 言葉は どんどん変わり 爺さんには 日本はもう 遠い外国にになってしまった。自然の景色は、変わってほしくないものだ。