『大吟醸六年熟成大古酒』 と 『高崎山のサル酒』
Jan
12
大分市と別府市の境目には野生のサルで有名な 『高崎山』 があります。
【高崎山のサル酒とは?】
600年ほど昔のこと、府内に中屋玄通という貧しい酒の行商人がおりました。
あるとき高崎山近くの浜辺を通りかかった玄通は、泣き叫ぶようなサルの声を耳にします。
奇妙に思って辺りを見回してみたところ、1匹のサルが砂浜を転げまわっています。
よく見てみると足をカニにはさまれケガをしているようでした。
哀れに思った玄通はそっとカニのはさみをはずしてあげました。
サルは何度もお辞儀をして名残惜しそうに山へと帰っていったのでした。
翌日同じように浜辺を歩いていた玄通にまたもやサルの声が聞こえます。
ふと見渡せば昨日のサルが山へと手招きをしているではありませんか。
とりあえずついていってみると大きな岩の下からきれいな清水が湧き出ています。
のどが渇いていた玄通が一口飲むと、言いようもないほどうまいお酒でした。
それからというもの玄通はこの清水を樽に詰めて売り歩き、九州一の大商人となり、
その評判は遠く大坂(現在の大阪市)までも聞こえるほどになったのでした。
【今でも高崎山の売店にはこのお話をもとにしたサルのお酒がお土産に売られています。】
『大吟醸六年熟成大古酒』 八鹿酒造
八鹿酒造は全国新酒鑑評会において、平成に入り13回もの金賞受賞に輝いています。
蔵人が渾身の技をかけて丁寧に醸した大吟醸酒。
6年もの歳月が作り上げたまろやかな旨味と上品な口あたりの酒です。