LAN-PRO

亡くなった方のご自宅、立錐の余地も無いほど人・人・人・・・・
ガムラン（インドネシアの民族音楽）の楽隊の一団、町内、親戚その他すごい人。
日曜日なので参加者が多いのかと聞いたのでですが、いつも沢山の人（ばにゃおらん、と言います）だそうです、これ以上は私の会話能力では無理。

バデの風上で、未亡人と思しき親族が香を焚き、神へのお供えを燃やす、パデに棺を乗せる前にはこの香で棺を清めるようだ。

出棺を待つ近隣のご婦人方。
火葬場までお供えを運ぶ役目を担う、赤道直下の太陽が容赦なく照りつける、木陰は人で一杯。

パデの担ぎ手の若者たち、足元はスニーカーで固められている、左右に揺らしたりするなど激しい動きに対応するため。

葬式自体が近所の人を巻き込んでのお祭りのようです。
死なれた方もさぞ楽しかったと思います。
冥福をお祈りします。

Baliでは生まれてから死ぬまで、数々の通過儀礼があり、大半は省略されずに綿々と受け継がれています。
最も費用がかかるのが葬儀で、この国の平均年収からみても異常と思える程ですが、経済活動と見れなくもありません。

葬儀を見せるツアーがあるということは、世界的にも珍しい風習なのでしょうね。
皆で賑やかに送り出す、というのもありですねえ。

葬儀への参加は外国人であろうと誰でも「歓迎」のようです。
※当然、正装し、それなりの儀礼は要求されます。
ツァーで案内してくれるのは、天寿もしくはそれに順ずる葬儀のようで、親より先に亡くなった等は避けるようです。

綺麗というと不謹慎でしょうか？
ツアーがあるだけのことはありますね。(^_-)-☆
一昔前の日本の霊柩車も金ピカでしたね。

いえいえ、超ドハデな葬儀です。
楽隊が出て、鳴り物入り、火葬場には露天も出る始末で、日本の習慣・思想とはかけ離れています。
見物に来た欧米人もドギモを抜かれていたようでした。
Why,Whatの連発で、「俺はツァーガイドじゃないよ」でした・・・

これだけ賑やかに送って貰えれば亡くなられた方も安心して旅立てますね。

Baliの葬儀の参列者の多さには驚くほどです。
今回の葬儀は市中の一般的なものでしたが、田舎の合同葬は数ヶ月準備を行い、葬儀には近隣の村々も参加して大変な規模だと聞きました。
今回その準備風景を見ましたが、準備のために仮の集会場まで作るほどでした。
良し悪しはともかく、儀礼が生活の中心として動いているのは事実です。
もし、日本の企業がここで展開するなら余程の頭の切替えが要求されると思いました。