訪問介護業界の闇(6)

訪問介護業界は実は半数は赤字経営と言われている。
これは有能なヘルパーの絶対数が不足しているのが主因ですが、この不足は
実は介護経営側の問題が少なくない。

一例を上げると、経営側はヘルパーを「常勤」、つまりすぐに正社員とする。
能力に関係なく「頭数」と後述する「売上原価」のためである。

訪問介護は、訪問先は半固定から固定となっている、このため月初の予定(シフト)は、
無理のない組み方がしてある(これが重要、後で検査が入ったときにはこれを見せる)。
当然常勤だけでは回らないので、パートのヘルパーにも割当が発生する。

ここで緊急の割り込みが発生する(よくある)、ここで良心的な業者は、その割り込み
を断るが、ブラックは、これを待っている。
この割り込みをシフトに押し込み、そのついでに常勤のシフトを一気にすし詰めに変更
する、パートは断わるか、削減する。
これによって常勤の稼働で売上が構成出来る、常勤は固定給(残業は無視)のため、
詰め込めば詰め込むほど、原価は低くなる。

無論、弊害が出る、一番はヘルパーが参ってしまうこと、同時にこれによって肝心の
介護者へのサービスは低下する。

嘘だと思われるかもしれないが、これが実態なのです。
※シフトのプログラム作成に携わり、その闇を、この目でみました

お気づきと思うが、ここで重要なのは最初のシフト表しか正規には存在せず、その後
の予定変更はヘルパー個々との調整であること、ヘルパーがよほどしっかり作業管理を
しなければ労基に訴えても、証拠不足となってしまう、ブラックはそれを知り抜いて
やっているのです。




わかお かずまさ
VegaSystems

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