【インタビュー記事】周りで苦しんでいる人はいませんか?『CENTER FOR THE PACIFIC ASIAN FAMILY(CPAF )』

【インタビュー記事】周りで苦し...
今回はロサンゼルスを拠点としてアジア系DV被害者のサポートをしている団体『CENTER FOR THE PACIFIC ASIAN FAMILY(CPAF )』の中村ミコさんにお話しを伺いました。

『CENTER FOR THE PACIFIC ASIAN FAMILY(CPAF )』は、1978年にアジア人女性を支援するために設立されました。

インタビューを通して、CPAFの活動内容、家庭内暴力についてや被害者をどのように支援していらっしゃるのか詳しく知ることができました。CPAFの活動を皆様にもお届けしたいと思います。



『CPAF 』とは?

CPAFは家庭内暴力の被害にあわれた方をサポートしている非営利団体です。

支援内容は、24時間のホットラインや日本語チャット、など被害者に寄り添いお話を聞くことの他にもこんなことをしています。


短期3ヶ月~長期の1年間に渡る 安全なシェルターの提供

食事や衣類の生活必需品、お子様の必要用品(おむつや衣類、その他)

お子様を連れて家を出た方は、その行為が誘拐扱いにならないよう、行政団体へレポートを送る手伝い。

持ち物にトラッキングなどが仕組まれていないか確認

◎弁護士が必要と判断した場合の無料又は、後払い可能な弁護士の紹介・手配

被害者の方が取得できるビザ取得のサポート

自立した生活を目指すお手伝い(カウンセリング、教育)

必要な場合はケースワーカーを介しての生活保護の申請

シェルターを出た後のハウジングのサポート


などがあります。



この全てが被害者の方へ無料で提供されるので、被害者の方は安心して生活を送ることができ、この支援期間を通して自立した生活を目指すことができます。



家庭内暴力とは


殴る、蹴るなどの身体的な暴力の他にも、最近の家庭内暴力は以前とは変わっていて、精神的な暴力が多いそうです。


◆ 屈辱を与えたり、怒鳴ったりする

◆ 出かける場所や会う人を制限して孤立させるようにする

◆ 金銭、スマートフォン、車のアクセスを制限する

◆ 国外追放や子どもを取り上げると脅す

◆ セックスの強要


などがあります。

「支配する」「孤立させる」「自立させないようにする」などがあるようです。

一番驚いたのは、被害者の多くの方は「被害者」ということにさえ、気づかずに我慢しているケースが多いそうです。

また、日本人の場合、恥ずかしいと感じている方も多く、相談すらできずに苦しんでいる方もいるそうです。その他にも、

私が悪いんだから....と自分を責める。
家族や友人には逆に相談できない....心配をかけられない。
相談したけど、「うちも同じようなものよ~!」と状況を軽く捉えられてしまった。

この様なことも今までのケースには見られたそうです。


インタビューを通して伝えたいこと

家庭内暴力についての認識や理解度を高め、声を上げられずに家庭内暴力に苦しんでいるひとりでも多くの人に居場所を提供していくことが目的だと話されていました。


また、従来のイメージや認識が原因で相談を躊躇する方も多いとか。

よくある従来の誤った認識とは、

◎シェルターと聞いたら汚い、危ない、施設自体が古いなどのイメージがある
CPAFのシェルターは、セキュリティ対策もあり、プライバシーを守れるよう個室のお部屋も準備してあり、比較的治安の良い場所に位置しています。

家庭内暴力と聞くと、殴る、蹴るなど身体的なものだけという認識の誤りなどがある
上記でもあったように、精神的な暴力も家庭内暴力の1つです。


CPAFでは「被害者の方、一人ひとりにあったサポート」を提供しています。

被害で苦しんでいる方のお話を聞いて、どうしたら良いか、次のステップを一緒に考えてくれます。



家庭内暴力で苦しんでいる方、周りで被害に合われている方を知っている方はぜひ、一人で抱え込まずにまずはチャット、または下記のメールアドレスからご相談ください。

☎ ホットライン:(800) 339-3940(24時間対応、日本語でも対応できます)
💬チャットラインもあるので、いつでもテキストでやり取りができます。
→ 詳細はこちら

📍  住所:3424 Wilshire Blvd STE 1000, Los Angeles, CA 90010

日本語での案内→ こちら
Email:mikon@cpaf.info
ウェブサイト:https://nurturingchange.org/



中村ミコさん
日本の大手企業でプロジェクトマネージャーの経験をしたのち、
もっと人と関わり支援する仕事がしたいと考え、45歳の時に大学院で心理学のマスターを取得。
現在はCPAFでアジア人、日本人の支援をしている。



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