強風のサド・ジョーンズとメル・ルイスオーケストラ
Mar
17
小学校のそばを通った時に、木に名札が付いていて、見たら梅と杏の木でした。
二日くらい前に朝のテレビで日本で一番始めに桜の開花宣言をしていたので、桜はこれからですね。さて、今日はサド・ジョーンズとメル・ルイスオーケストラ(Thad Jones・Mel Lewis & The Jazz Orchestra)通称サド・メルのご紹介です。リーダーであるトランペッター サド・ジョーンズは、カウント・ベイシーバンドの花形トランペッターで作編曲家です。
メル・ルイスはドラマーです。このバンドは1960年代の新しいビックバンドスタイルを打ち出したバンドです。ビックバンドでリアルタイムのアレンジを前面に打ち出しています。
これは、今の日本のプロビックバンドと同様にリハーサルバンドであったからできたものだと思います。結成当時は、毎週月曜日ニューヨークのライブハウス ヴィレッジバンガードにビックバンドをやりたくても他の仕事で参賀できないプロミュージシャンが集まり演奏していたようです。そのためこのバンドのサブネイムは【マンデーナイト】と言われ、マンデーナイトというとビックバンドのライブの意味とも言われていました。ビックバンドですから譜面はありますが、ソロの指定をその場で行なったり、譜面の進行をサド・ジョーンズがその場で指示していたようです。このバンドにライブ録音が多いのも頷けますね。サウンドもロックを前面に打ち出し、4ビートよりも8ビートやシャッフルなどのリズムの曲を取り上げることが多いです。カウント・ベイシーやデューク・エリントンとは違う、当時としては新しいスタイルのバンドでした。譜面も出回っていたので、アマチュアビックバンドも良く演奏していました。私も何曲か演奏したことがありますが、一言でいうと、難しい です。譜面もややこしいですが、ノリ方が上手くできないんですね。ザ・グルーヴ・マーチャントという曲は、当時の大学バンドや社会人バンドも、こぞって取り上げていましたが、サド・メルのようにはなかなか演奏できていなかったです。
ソプラノリードが格好いいんですけどね。そのザ・グルーヴ・マーチャントが入っているアルバムです。このアルバムは1969年6月17日、18日にニューヨークのA&Rスタジオで録音されたものです。このアルバムには、サックスにエディ・ダニエルスやジョー・ファレル、トランペットにスヌーキー・ヤング、リズムにはローランド・ハナなどが入っています。【セントラル・パーク・ノース】1.タウ・アウェイ・ゾーン
2.クワイエテュード
3.ジャイヴ・サンバ
4.ザ・グルーヴ・マーチャント
5.ビッグ・ディッパー
6.セントラル・パーク・ノース