X''masプレゼント企画 David Sanborn Clinicの概要 3
Dec
26
昨日のクリスマスはビックバンドの練習をしてきました。
新曲を練習しましたが、最近アメリカで流行っているゴードン・グッドウィンのアレンジでCOUNT bubbaと言う曲です。
途中でノンリズムとなりサックス、トロンボーン、トランペットソリがあります。
いま練習の時の演奏を聴いていますが、16分音符がつながるような難しいフレーズもなく、ハーモニーも気持ちの良いアレンジになっています。
ただ音が多いので、体力がいる曲です。
アイススケートの最後に3回転のコンビネーションを入れた感じですね。さて、David Sanborn Clinicを引き続き概要についてお話したいと思います。質問2からですね。
ファズトーンの出し方を教えてください。
また、ライヴのサウンドでPA に気を配っていることがございましたら教えてください。
という質問です。D.Sanborn
ファズトーン?オーヴァートーンですね。
その出し方は難しいですね。
私はリードをオーヴァーブローするんですが、ただ問題は、多くの人がそれをやり過ぎることです。
そういうのを聞くといやになってくる。
こういう音は感情の高まりを表現するもので、例えばヴォーカリストが感情の高まりとともに絶叫しても、表現する感情が伴わなければ意味がない。
マイケル・ゴードンのようにいつもそれをやっていると全く無意味になってしまう。
私が言いたいのは、私は前もってそういう音を使おう、とは考えていないということです。
結果としてそういう音が出る、ということです。私はフィルのような音を出します。
フィルも時々オーヴァートーンを出しますが、いつもというわけではありません。
そしてそういう音が出ない時もあります。
それはリードが合わないからで、その時は諦めなければならない。
いずれにせよ、オーヴァートーンは一般的な演奏法ではないのです。
もちろん演奏の価値がない、と言うわけではありませんが、その音を出すには出す意味がなければなりません。
ご質問に対するお答えとしては、リードをオーヴァーブローして音を出す、ということです。マイクはシュアーのSM98を使っています。
これには楽器に取り付けるスタンドが付いていますので、私のお気に入りです。
モニターに関しては、高音域と低音域を膨らませて、中音域は押さえるようにしています。
こうすることで、小石を水面に落としたように、音に芯が出てその周辺に倍音が拡がっていくイメージの音が得られます。
また中音域を押さえますとアタックがはっきりしますし、ピッチも取りやすくなります。
イフェクトに関しましては、たまにリヴァーブを掛けることはありますが、基本的には何も掛けない音が好みです。
できればPAすらない方がいいと思っています。
ファズトーンはオーバートーン(フラジオ)でのオーバーブローで出しているようですが、必然性があるからこのような音を出しているのですね。
ファズトーンばかりやっているプレーヤーは嫌いのようですよ。
ファズトーンは叫びのように私には聞こえます。
しょっちゅう叫ばれたらたまりませんよね。
以前このブログで出し方についての質問がありましたが、私はファズトーンは意識的に出せないので、今日のサンボーンの回答を参考にしてください。
今日はこのへんで・・・
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