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- おたすけおじさんのフルート話・タバキンさんの考え・クリニック・Q&A−Q5〜
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今日は、
おたすけおじさんの フルートのお話・ルー・タバキンさんの考え・Q&AコーナーQ5〜・ルー・タバキンさんのクリニック
こんにちは サックス奏者の皆様
昨日の持ち替えで使ったフルートのお話と、ルー・タバキンさんの考え
昨日は、本番で持ち替え楽器のフルートを吹きました。 同じ木管楽器でも、サックスとは全く違う音の出し方なので苦労します。 先週吹いたときには、とても調子が良かったのですが、昨日の練習のときは、音がくすんで全く音が飛ばずに失速していました。 マイクを使わないホールでの演奏なので、本番のときに、これではまずいと思って、個人練習をして何とか調子を戻せましたが、持ち替え楽器は、一発勝負のバクチのような感じです。
先日のルー・タバキンさんのクリニックのときにおっしゃっていましたが、『フルートは練習するもの、サックスは演奏するもの』 だそうです。 『練習するときは、フルートを先に練習してから、サックスを練習する』 と良いそうです。 演奏中にフルートに持ち替えたときは、『練習でコンディションが100%だとすると、サックスを吹くことにより、80%までさがるので、この80%のレベルをあげていくことが必要だ』 とタバキンさんは言っていました。 やはり普段から練習しておかないとダメですね。 最近ケースから出していないクラリネットは、そろそろ吹いてあげないといけないな〜 と思い出してしまいました。
昨日は、Q&Aで、キーの押さえる形とBbの代え指 という内容でしたね。
では、Q&Aコーナーの始まりです。
昨日に引き続き、サックスを初めたばかりの、女性クラッシックサックスプレーヤーが試した結果からです。
Q5 : いろいろやってみたけど?
では、練習結果をご報告します。
>左手を離したときに、サックスがふらつきませんか? という以前のお話で「座って吹くときは、右腰にサックスを当てて」とアドバイスを頂 いたと思います。 マウスピースをくわえた状態で左手を離すと、サックスを腰に当てていても自然に楽器(マウスピース)が左側に傾くので、マウスピースをしっかりくわえて左にぶれないように固定しようとします。 その時に口に力が入ってマウスピースを噛んでいるので、下唇が痛くなるほど噛みすぎる原因はこれでしょうか? 右手は力を入れないで添えるだけにしなければいけないし、口は力を入れて締め過ぎてはいけない・・・ (特に高音域のときこうなります) 難しいですね。
A : とても素直に、いろいろと試していただき嬉しいです。
開放のC#(ド#)を吹いたときに、マウスピースで楽器が左に行くのを押さえているようなら、それが原因かもしれませんが、もう一度、サックスの安定した持ち方を、もう少し詳しく説明いたしますので、試してみてください。
しかし、 私の説明不足な点も、よく分かりました。
> >左手を離したときに、サックスがふらつきませんか? と言ったのは、左手親指で、サックスを支えるために押したりしていると、離したときにバランスを崩すので、その確認をしたかったためなんですね。
私もアルトを持って確認しましたが、右腰というか右足といった方が良かったです。
右腰では、楽器が寝すぎて、マウスピースに対して息を吹き上げてしまいますので、腰という表現はよくなかったですね。
身長にもよりますが、私の場合は、右足付け根より少し下(座っているので前ですね)あたりになります。
その状態で、右手の力を全く抜いて左手を離すと、言われているように楽器が左に回ってしまいます。
これでは、楽器を口でも支えることになるので、ちょっと大変です。 (すいません 説明不足で・・・)
またちょっと違う方法ですが、楽器を持つ話を違う角度で言い直しますと
1.座って楽器を右側に構えます。
2.その状態で、右手と体に付けている所で楽器を支えて、左手と口を離します。
私の場合は、右小指と薬指の付け根を、Ebのキーポストにあてて、親指を少し立ててバランスをとる形です。
左手と口を離すのは、右手と足に当てた所だけで、バランスをとって、口と左手を自由にしてあげるためです。
これで、口で楽器を支えないこと、右手は添えるため、ということを理解してもらいたいんですね。
口は、楽器を支えるものではなくて、マウスピースをくわえるだけのものと思ってください。
口と左手を離したまま、顔を動かさずに、マウスピースを口にもってきたとき、マウスピースが口にく
るのが正解で、その時のストラップの長さが正解です。 (
マウスピースは口に入れるだけで、まだアンブシュアは作らない)
3.左手を添えてください。
4.右手を、通常のポジションに戻してください。
そうすると、左手親指にもサックスが左に回るのを防ぐために、重みを感じると思います。
その状態が、バランスの取れた持ち方で、口で支える力が全く入らない状態です。
左手を押して、マウスピースを口から離したり、入れたりしても大丈夫なら、口で支えていない証拠ですのでOKです。
ストラップを短くすれば、楽器が寝てきて左に回りやすいので、左手親指に重みがより強く感じますし、ストラップを長くすれば、楽器が立ってきて、右手親指に重みを感じつるようになります。
良い音を出せて、吹きやすい角度を、ストラップを調整して探してみてください。
確認するために、その姿勢で良いか、習っている方は、先生に聞いてみましょう。
話がそれましたが、楽器を支えるため、マウスピースに力が入ってはダメ なので、以上のことをやってみてください。
(ジャズをやっている人たちは、顔や、サックスの角度を変えて、音色を変えることもあります。 寝かせていくと、倍音の多いオープンな音になって、立てていくと倍音の少ない
ブライトな音になります。 クラッシックの場合は、このようなやり方を行うかは分かりませんが、自分の好きな音色を探すためには、試してみても良いかもしれませんね。 極端にやると、変な音になりますが・・・)
ルー・タバキンがストラップをつけずに、テナーを吹いたことを書きましたが、口で支えるというよりも、上の歯にあてたマウスピースの所を支点にして支えていると言った方が良かったですね。
とても大切な下唇や下の歯では、絶対に支えていないです。
これも説明不足ですが、ストラップを付けないで構えるときは、全て解放のC#で落としてしまいますので、サックスを立てて持ってください。
高音のときに口が締ってしまうのは、お腹から出す息の圧力が、まだ足らないからです。
アンブシュアがまだ固まっていないときは、音が高くなればなるほど、マウスピースを歯で噛んで、何とか高い音を出そうとしてしまいます。
そうすると、音は細くなるし、音程もとれないし、口も痛くなって、おまけに体まで硬くなってしまいます。
口を締めると言うよりも、お腹からの息のスピードで、サポートしてあげるんです。
はじめは、無理に高い音を出そうとせずに、徐々に音域を広げていってください。
Q6 : 透き通った音色はヤマハの875EXだからこそ出せる音?
チェックの後は、きちんとウオーミングアップをして、出しやすい音から順番にロングトーンを行い、その後に好きな曲の練習をしました。 ちょっと難しいのですが、アルフィーという映画の主題歌を練習しています。 好きな須川さんのアルバムに入っていたので。 音作りも、須川さんの音を目指して頑張っています。 ただ、あの透き通った音色はヤマハの875EXだからこそ出せる音とも言われていますが・・・ 私の楽器はセルマーのシリーズ?です。 なんか吹いたときの抵抗感が大きくて苦戦しています。
A : ウオーミングアップ後に、ロングトーンをちゃんとやっていますね。 素晴らしいです。
私も昨日から、ルー・タバキンさんに教わった、息の吸い方と、ウォームエアー、で最低音を出したり、G−F#−F・・・ を始めています。
須川さんのことは、掲示板でよく話題になっていますね。 ジャンルが違うので全く聞いたことがありません・・・ 勉強のために聞いてみます。
アルフィーは、ジャズでも有名な曲です。
セルマーシリーズ?は、クラッシックの人の評価も高くて、音大生などは、?じゃなくて?を探していると聞きました。 抵抗感は、大きいかもしれませんが、限界の高い楽器なので可愛がってください。
さて、875EXだからこそ出せる音もあるかもしれませんが、須川さんが吹けばセルマーでも同じような音が出ると思います。
もちろん楽器の特性もありますが、それ以上に演奏者の吹き方の方が大きいです。
須川さんの音を目指しているなら、変な吹き方にならないように注意して、須川さんの音をイメージして練習していけば、近づいて行くと思いますよ。
でも、サックスの音は、人それぞれなので、ニュアンスは似せられても、全く同じ音は出ないことも理解しておいてくださいね。
以前こんな話を聞いたことがあります。
ある楽器屋さんに、
『 デビット・サンボーンと同じ14万番代のアメセルと、サンボーンと同じ開きのマウスピースをくださ〜い! 』
と、買いにきたそうです。
そして1ヶ月後、
『 すいませ〜ん この楽器とマウスピース、サンボーンの音が出ないので返しま〜す。 』
と言って、楽器屋さんに戻したそうです。
たぶん100万近い楽器を買ったと思いますが、DVDプレーヤーを買ったらすぐにDVDが見られる電気製品や、メールアドレスとったらメールが見られるパソコンではないですから、実際にサンボーンの使っている楽器を買ったとしても、同じ音が出るわけがないんです。
たしかに楽器でいろいろ変わりますが、吹いている本人が変わらない限り、サンボーンにもブレッカーにも、誰にも近づかないんですね。
よい楽器を持つことは必要ですが、その楽器を鳴らしきる基本的な努力は絶対に必要です。
ついでにもう一つ、私の話ですが・・・
ある人のテナーを吹かせてもらったときのことです、『 へ〜 この楽器そんな太い音が出るんだ〜 』 って言ってましたが、どの楽器吹いても、音色のニュアンスや吹奏感・操作感が多少変わるだけで、基本的には自分の音が出ます。
ビンテージテナーを買ったときに友達が、『 古い楽器じゃフラジオなんて出ないんじゃないの〜 その当時フラジオなんて言葉もないし、演奏してるやついないじゃん 』 ってバカにされましたが、よっぽどの楽器でない限りフラジオも出ます。 出ないと言われたビシャーは、1925年製で79年前のサックスですが、こんな古い楽器でも、もちろんちゃんと、いつものセルマーのように出ます。
最近は、フラジオキーつきのサックスまで販売されていますが、基本的なオーバートーンを練習して体で覚えることが先決だと思います。、フラジオキーは補助的なものと考えた方が良いと思いますね。 残念ながら、フラジオキーつきが楽器屋にあったのですが、アルトのマウスピースは持っていなかったので、試すことはできませんでした。 試したらまた言い方が変わるかもしれませんが・・・
ということで、まずは練習あるのみです。
Q7 : プロや上手な人は何時間吹いていても、下唇に歯が当って痛くならないの?
変な質問ばかりですみません。 気になったので・・・ でも、須川展也さんもクリーニングペーパーを挟んでいるということを聞いたのでやっぱり多少は痛くなるんでしょうか。
A : 多少は痛くなる って言うよりも、疲れると言った方がいい表現かもしれませんね。
私も、一日中吹いていると、少しは腫れますが、その前に、腹筋を使うので、体が疲れますね。 プロが痛くなっていたのでは、毎日仕事ができなくなっちゃいます。
トランペットの人は、プロもアマも唇の調子を気にする人が多くて、リハーサルのときは、オクターブ下げたり、吹かなかったり、交代で吹いたりして、唇を休めていますね。
サックスの人は、そのようなことは滅多にしませんが、唇が傷つく噛むようなアンブシュアはしていないと思いますね。
A : クラッシックの人とは、全く交流がないので分かりませんが、先日一緒に演奏した吹奏楽の人は、ペーパーを挟んでしました。
唇を守るために付けているようですが、下の歯が揃っていないと、唇が傷つきやすいので、それをカバーのためにも付けていると思います。
きょうのQ&Aは以上です。
● ルー・タバキンさんのクリニック 今日は、使用楽器
ルー・タバキンさん、って誰? っていう方は、9月11日のブログに書いてありますので、見てくださいね。
これがタバキンさんの使用楽器です。
サックス : アメリカンセルマーマーク? ゴールドプレート
(製造番号 79*** 1957年製)
マウスピース : オットーリンク 8〜8☆(#112)
1960年代と言っていたので、フロリダモデルかな?
リガチャ : オレグ
リード : リコージャズセレクト4S アンファイルド
サックスは、オレッグさんに、サムフック、滑り止め、サイドキーなどいろいろな所を作ってもらっているようです。
サックスのネックは、オレッグさんが、内側を削ったり、角度を調整したそうですが、タバキンさんは詳細を知らないようですが、改造の結果、音程も良くなったそうです。
マウスピースは、ラルフモーガンさんに使っているといろいろな所が変わってくるので、リフェイスを何年かごとに行ってもらっているそうですが、とても大変な作業らしいですよ。
今日のお話は、これでおしまいです。
おたすけおじさんの 昨日の持ち替えで使ったフルートのお話と、ルー・タバキンさんの考え Q&Aコーナー と ルー・タバキンさんのクリニック今日は使用楽器 のお話でした。
明日は、Q&Aコーナーのつづきとルー・タバキンさんのリードの話です。
ご注意 : ここでお話しすることは、私のジャズサックス人生での経験上のことですので、全てが正しいとは限りません。
いろいろなやり方・奏法・考え方がありますので、参考程度に読んでください。
とは言っても、経験上で間違ったことを書くつもりはありませんのでご安心を
皆様からのご意見も取り入れて、私も勉強していきたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。
* サックスを習っている方は、講師・先生の教えを優先してくださいね。
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