Nov
20,
2021
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day6)「経営社員に必要な五つの基礎力」
昨日に引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、私がキーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第2章「経営社員とは何か」
章立て
1.経営者の覚悟(完了)
2.経営社員に必要な五つの基礎力(本日)
3.売れる社員を作る
4.学習する組織
「経営社員に必要な五つの基礎力」
章立て
1.基礎力とは
2.五つの基礎力の詳細
1.基礎力とは
(1)経営社員は経営者と同じ視点で考え、判断し、行動する社員であるので、当然高い能力が要求される。
(2)特に、情報収集と分析、情報発信、構想力・計画力、実行力など。
(3)最初からこれらを社員に求めるのは無理がある。そもそも経営者自身が全てを持っているとは限らない。
従って継続的に基礎力を学ぶ・体得する機会が必要である。
これは「リテラシー教育」である。
2.基礎力の詳細
五つの基礎力を簡単に記述していきます。
基礎力(1):読み
基礎力(2):かき
基礎力(3):そろばん
基礎力(4):話力
基礎力(5):体力
基礎力(1):読み
①文章を読む力:ビジネス書や新聞など、論理的な文章を読むことで培う。
②数字を読む力:決算書・統計資料などを読んで、数字から出来事や背景を読み取る力を養う。
③変化を読む力:仕事やプライベートも含めて、日頃接する人や事象を題材にリサーチする、考察する癖をつける。
基礎力(2):かき
①論理的に筋の通った、分かりやすい文章を「書く」能力:誰も知らないものを、分かりやすく他者に伝えることが必要となる。「データ」と「仮説」に基づく記述力を要する。
②自社や事業のビジョンを「描く」能力:新しいビジネスの仕組みを創り出し、それがどのように将来発展していくのか、ある程度の裏付けを持って表現できること。言葉だけではなく「数字」の活用も必要である。
基礎力(3):そろばん
①財務・会計の知識:B/S(貸借対照表)・PL(損益計算書)の知識
②「BSビジョン」を描く:企業は継続していくものなので、単年度の損益だけではなく、キャッシュフローも勘案したB/Sの姿を思い描くことが必要。
基礎力(4):話力
①論理的に話す力:論理的につじつまが合っているか、一本筋が通っているか?
②共感してもらえる力:論理だけではなく、背後にある想いを伝える。自分の腹の中をさらけ出すことも時には必要。
基礎力(5):体力
①知性・知的能力を支える物理的な体力は必須。
②ストレス耐性など精神的・メンタル面での体力も必要となる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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