Feb
10,
2022
スポーツメンタルコーチング:会社の管理職にも通じる指導者自身のチェックポイント(Day3, final)
私はプロコーチとして通常は、ビジネスに関わる方々、例えば経営者や個人事業主、企業の管理職や一般社員などをお客様として活動しています。
一方、コーチングを他の分野でも活用できないかと考えていたところ、知り合いのプロコーチから、アスリート向けのメンタルコーチのお話が舞い込んできました。
私自身、中学から高校・大学、そして社会人では短い期間ですが、バスケットボールをしてきた経験があり、スポーツは今でも大好きです。そこで、折角の機会ということもあって、遅ればせながら自分なりに
「スポーツ・メンタルコーチング」とは何か?
を学ぼうと考えました。
先ずは手近にある書、柘植陽一郎氏の「スポーツメンタルコーチング」を読んでみることにしました。
この本を通読した感想は、「スポーツ・メンタルコーチング」は私が日頃提供しているビジネスコーチングとそれ程大きな違いはない、という点です。
もちろん同じ「コーチング」を出発点としているので、当たり前ではあります。
また、選手だけではなく、チーム全体や監督などの指導者も対象者範囲に含めていることから企業における「組織開発」にかなり近い、という印象を持ちました。
そこで今日は、このテーマの最終日として「指導者」に焦点を当てます。題して
『指導者自身のセルフコーチング』
なかなかうまく行かない、という声は良く聞きます。私がお付き合いさせて頂いている企業のクライアント管理職の方からもしばしば、
「分かってはいるんだけど....」
なお、前回と同様、飽くまでこの書籍から得た知識に基づいて、私が感じた内容です。
「メンタルコーチング」には、異なる定義や、また学術的・医学的な部分も含む定義付けもあるように想像されますが、その点はここでは考慮していないことにご留意ください。
【5つのチェックポイント】
1.専門知識・専門スキル
2.コミュニケーションスキル
3.可能性を信じる気持ち
4.人生全体を応援する気持ち
5.指導者自身の自分軸と心身のケア
1.専門知識・専門スキル
競技の専門的な技術理論や練習方法、戦術などに関する十分な知識を持っているだろうか? 海外の最新技術の動向が、チームの戦略を決める上で重要なポイントになることもある。計画的に情報収集を心がけたい。
2.コミュニケーションスキル
選手たちのニーズを引き出すためのスキル(聴く・接する)、自分の意見を的確に伝えるスキル、場や空気感を作るスキルなどは身に付いているか?
3.可能性を信じる気持ち
選手の可能性を信じ切っているか?
どこかで無理だと思っていると、雰囲気で選手に伝わってしまう。毎日接していると選手の変化や成長に気付きにくくなったり、自分の経験や知識、先入観で判断してしまうことがある。
それでは選手の可能性に対して、無意識のうちに制限を設けていることになる。
4.人生全体を応援する気持ち
試合の結果がどうであれ、選手の人生そのものを応援する気持ちを持っているか?パフォーマンスや結果への拘りは大切。
しかしそれ以上に「どんな結果でもあなたの人生は素晴らしい」「あなたの人生を心から応援している」という気持ちを持っているか?
5.指導者自身の自分軸と心身のケア
指導者は様々な判断をしなければならない。そのような時に、自分の軸(信念)が指標となる。自分の軸は、これまで体験して嬉しかったこと、悔しかったこと、つらかったこと、感動したことを振り返ることで確認できる。
また指導者が心身ともに良い状態でいると、選手たちにも良い影響を与える。そのためにも自分自身へのケアや休息が必要である。
上記はアスリートの指導者だけではなく、部課やチームを率いる管理職やリーダーにも全く同様に当てはまると強く感じました。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
×
- If you are a bloguru member, please login.
Login - If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account