内倉憲一 ニュースレター Vol. 198 人と違うことをしないと
Sep
14
人と違うことをしないと
日本の社会では、周りと協和し馴染んで目立たない普通な考えを持つことが正しいと教育されています。だから普通でない、常識的でない考えや行動はいけないものとされています。周りと違うことをしていると、「変人」や「良識がない」といったレッテルを貼られてしまいます。要するに社会で生きるためには、常識の範囲内の言動、あるいは行動が求められるということです。昔から日本では「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、常識の枠を超えると制裁されるという考え方があります。
そのような日本の環境は新しいものが生まれる、発明されるには不向きだと言えるでしょう。しかし常識もあって勤勉な人が多いことから、様々な分野で、すでにあるものをより良くするノウハウと技術が育ってきたのだと思います。
日本が経済成長を迎えたころ、私はその最後の頃に社会人になりました。世界の製造業のトップに位置した日本は素晴らしく活気にあふれて、景気がよく、人々は忙しそうでした。新幹線で東京・新大阪を立って移動したことが何度もあります。夜は銀座や新宿でタクシーがつかまらないことも多くありました。1週間に6日間働いていた記憶もあります。ハワイなどの観光地には多くの日本人が訪れ、日本語の看板もよく見かけました。当時世界で最も資産価値の高い50社の企業のうち30社以上は日本の企業でした。(いまやランキングに名前が残る日本企業はトヨタ一社です。)
これがその当時の常識でした。製造業は人件費の問題で日本から中国に移り、IT関連はほとんどが海外へ、携帯電話の技術も海外が主流です。これは常識の範囲でしか考えてこなかったために、時代の流れを掴めなかったことが原因ではないでしょうか。かと言って今から製造業を推進するブルーカラーの労働力は日本にはありません。食料は海外で作って輸入する、建材、機械なども多くが輸入です。日本ブランドの製品の多くは海外で作られています。
しかし、海外から輸入するには輸送費用がかかります。輸送にはエネルギーも必要で、環境面では近くで調達した方が良いものもあります。今の日本の社会が当たり前だと考えるのではなく、海外に頼らない、国内の自給率を上げる努力をする等の考え方は恐らく今の日本では非常識なのだと思います。しかし世界を見ればアメリカでも自給できるものを増やそうという考えが始まっています。今の常識が悪いのであれば、そこを改善・改良する日本の力を見てみたいです。私もアメリカで事業をしていますが、今までの枠を超えることができないか、模索して行くつもりです。少なくとも米国には私の会社のような小さな会社でも認めてくれる環境があるのは素晴らしいです。これがアメリカンドリームなのかもしれません。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
米国 Pacific Software Publishing, Inc. 代表
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Posted at 2022-09-19 15:37
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