突破口を探していた。
「薬」のような人工的なものでなく、もっと自然なパワーを探していた。
「同じような辛い思いをしている患者さんたちを、励ますことが出来る。」
この言葉が常に頭の片隅にあった。
でも自分の病気が完治したわけでもなく、記憶障害が治ったわけでもなく、
漠然とその言葉を想うだけで、実行への糸口なんて見つからなかった。
ただ、「誰かが喜ぶことをすれば(この闇から)抜け出せるかも」みたいなことを
ふと思いつき、毎朝6時過ぎから、町のゴミ拾いを始めた。
ゴミ袋とトングを持って、ふらふらしているといろんな人から話かけられた。
「リハビリがわりに、ゴミ拾いしてるんだよ〜」と言う私を
皆、珍しがった。
放置自転車を見張るおっちゃん、散歩中のおばぁちゃん、
通勤中の方々、ゴミ収集車の運転手さん、たくさんの友達が出来た。
SLEは、紫外線を浴びてはいけない病気なので、太陽が町を照らす頃にダッシュで逃げかえる姿を見て、
皆ますます珍しがったけど。
ゴミ拾いを始めて一年が経ったころ、すごい事に気付いてしまった。
脳や心の状態が「ほぼ治った」のだ。
SLEが治ることはないので、それなりに具合は悪かったけれど「精神面」の闇は
突破したのを明らかに感じた。
飲んでいた(精神科の)薬は全て捨てた。ドクターにも「私、治りました」と伝えた(笑)
やっと「同じ病気に苦しむ誰かを、助けることが出来る日」が来た。
「ゆうこ新聞」誕生前夜。
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Posted at 2010-11-05 03:46
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Posted at 2010-11-05 04:53
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Posted at 2010-11-05 06:07
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