《叛逆のろれつ・2014_3》“被曝”・・・「3・1⇔3・11」。

数珠玉を見ながら、真実を知りた... 数珠玉を見ながら、真実を知りたく思った。



3月1日は「ビキニの日」。忘れ去られ、風化してしまった感がある!?!

「ビキニの日」って何??と問われ、しかと返答出来る人も少なくなったか。
福島原発に重ね、而して昨今の環境汚染も含めて“被曝”を語り継ぎ心したい。

☆第五福龍(竜)丸☆
1954年3月1日未明、米国は、施政権下にあったマーシャル諸島ビキニ環礁で、
広島に投下された原爆の約1千倍の威力ある水爆「ブラボー」を使った実験を実施した。
この実験により静岡県焼津市の遠洋マグロはえ縄漁船「第五福竜丸」の乗組員らが
「死の灰」と呼ばれた「放射性物質」を重く含んだ砂を浴びてしまった。
その後も実験は続き日本漁船は少なくも856隻が被曝、
全国に水揚げされた魚は、すべて破棄された。
漁船団は危険立ち入り禁止指定海域より、より離れた(160km以上離れた海域)で操業中だった。

「キャッスル作戦」の1発目として「ブラボー」と名付けられた「水爆」
予定では6メガトンであったが、核融合反応の計算ミスなどから15メガトンとなった!?!
実験で島が3つも吹っ飛び直径1.8キロ、深さ70メートルの巨大な「ブラボークレーター」すり鉢状の穴ができた。
実験の事前通告は、日本の海上保安庁や水産庁になかった。
多くの船舶に加えて実験場に近いマーシャル諸島の島民も放射能被曝している。
放射性降下物「死の灰」は、500キロ以上離れた島まで襲っている。

原子核が分裂して生ずる放射性生成物は、原子力発電に伴って発生する核分裂生成物なども含まれ、人体等に及ぼす危険物質である。
1945年~1995年まで総計2,043回の核実験が行われ、うち528回が大気圏内実験だった。
「20世紀化学が生んだ『最も恐ろしい悪魔』」「20世紀最大の『地球環境汚染』」である。
ビキニ、エニウェトクの両環礁では1946年から1958年までに計67回実験が繰り返された。
広島型に換算して約7,000発分の核実験が繰り返されたことになる。
死の灰や残存放射能の影響で甲状腺障害やがんなど健康被害が多発、
マーシャル政府に認定された島民は2003年末で約1,870人に上り、うち約840人が死亡した。
俗に言われている「死の灰」、27種類の核分裂生成物を指す。
1954年5月には日本各地に放射能雨が降った記録が残っている。
「第五福龍丸」から採取した灰を分析、水爆であることを突き止め発表したしたのは、
原爆投下直後の広島にも入っていた京都大学化学研究所教授の物理学者清水栄さんであった。
原子力の平和利用に関する研究を続け、自らもがんに侵されながら核兵器廃絶を訴え続けておられた御仁。
2003年12月に88歳で死去した清水先生は、「核兵器は想像を絶する恐ろしさだ」
「(核開発競争をする)各国指導者の理性はマヒしている」と常々語っていた由。

1954(昭和29)年9月23日、「第五福龍丸」乗組員の無線長久保山愛吉(当時40歳)さんが、
国立第一病院で「原爆被害者は私が最後にしてほしい」と絶叫しつつなくなった。
死因は、肝臓障害による黄疸症状を呈した「放射能症」、放射線を大量に浴び、肝不全をはじめとする多臓器不全。
当時、米国側は「血清肝炎が死因」、放射線の被曝は二次的とする、事態の矮小化を図る政治的結論を言っていた。
米国側からスパイ呼ばわりされた22名の乗組員は体力を回復し、約1年後に退院するが、完治したわけではなかった。
C型肝炎ウイルスが混入した(汚染された)血液の大量輸血に起因する肝硬変や肝がんの恐怖が30年経過した頃から乗組員たちを襲いはじめた。
“死の灰”と“汚れた血液”という二重の「被曝」を蒙る。悲惨を通り越している。
この被爆に対するアメリカ側の法的責任は不問とされ「補償金」は全く支払われていない。
200万ドル(約7億2,000万円)の慰謝料(見舞金)で政治決着したが、、、??
乗組員1人当りに配分された金額は、僅か200万円に過ぎなかった。

核兵器とそれがまき散らす放射能の恐ろしさを実体験している日本・日本人。
だが、時として機密扱いで一般人には公表されない事柄もある。まさに政治的判断で。
1950年代米公文書:「日本は核に無知 原子力協力で治療」
1954年3月1日に太平洋ビキニ環礁で米国が行った水爆実験で静岡の漁船「第五福竜丸」が被ばくし、原水爆禁止が国民運動となる中、危機感を深めた当時のアイゼンハワー米政権が日本の西側陣営からの離反を憂慮、日本人の反核・嫌米感情を封じ込めようと原子力技術協力を加速させた経緯が、米公文書から明らかになった。
共同通信が米国立公文書館で収集した各種解禁文書は、核に「無知」な日本人への科学技術協力が「最善の治療法」になるとして、原子力協力の枠組みや日本人科学者の米施設への視察受け入れを打ち出す過程を明記。米側が「原子力の平和利用」をテコに日本世論の懐柔を図り、被爆国が原発導入を進めるに至った源流が浮かび上がった。
アイゼンハワー大統領は54年5月26日にダレス国務長官に覚書を送り、被ばく事件後の「日本の状況を懸念している」と表明。「日本での米国の利益」を増進する方策を提示するよう求めた。
これを受け、国務省極東局は大統領あて極秘覚書で「日本人は病的なまでに核兵器に敏感で、自分たちが選ばれた犠牲者だと思っている」と分析。打開策として(1)被ばく乗組員への賠償(2)米側からの「放射能に関する情報提供」(3)吉田茂首相への遺憾表明--を挙げ、「放射能」に関する日米交流が「日本人の(核への)感情や無知に対する最善の治療法」になると指摘した。
同年10月19日の国務省の秘密メモ「ビキニ事件と核問題」は、事件を「戦後最大の日米間の緊張要因」と表現し「米国への憤りと核兵器への恐怖心が高まった」と解説。「原子力・核エネルギーが根本から破壊的だとする日本人の根強い観念」を取り除く狙いで「原子力の平和利用を進展させる2国間、多国間の取り組みに日本を早期に参画させるよう努めるべきだ」と将来の原子炉提供の可能性を論じている(2011年7月24日配信『共同通信』)。


原子力の平和利用でさえも、いま問題になっている・・・「原子力発電所問題」。
先日も記したが。。。! 
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「新幹線の中のニュースで」
『福島の甲状腺がん疑いを含めて75人、福島の子どもたち新たに7人が甲状腺がん。
県「被曝の影響とは考えにくい。」』
何じゃこの県の対応。県民を守るのが行政だろうが・・・
東電の責任を1%でも可能性があるなら追求するのが行政の責任だろうが。馬鹿か!
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これは・・・福島原発・・平和利用を目的とした「原子力」活用での事故。
被災者のケアー、方法は如何に??を優先しなくては・・・?
己の保身しか見えてこない行政者。政治家も同様、与党・野党などと言ってる場合か??と言いたい。

「ビキニデー」の3月1日に改めて懸念を持つ。
原爆被災者も含めて、しっかりとした医療体制を構築すべきが、時間が経つと共に形骸化している。
放射能汚染、被曝の恐ろしさをもっともっと、国民に広く知らしめる必要がある。
予防措置をももっと真摯に考える、思慮深い検討をより高度にする必要性を、改めて思い知ったのが福島原発問題ではないのだろうか??

「死の灰」を浴びた生き証人が、神奈川県三浦市に存命である事を、先日知った。
元マグロ漁船員奥村正見(78)さんは、「死の灰」被災者。18歳で被曝。
以来、医学的に原因不明の貧血に悩まされ続けて来られた。
水爆との因果関係(医学的な)もさることながら、被曝した事実、人道的支援がなぜできないか???
奥村さんが乗船していたマグロ漁船「第八順光丸」は1954年3月29日に三崎港を出港し、
ビキニ環礁の東側海域で操業。5月18日に帰港するまで、4回の水爆実験が行われていた。
奥村さんが振り返る。
「アメリカだって危険区域は事前に教えていた。でも、風が強くてみんな浴びちゃった。」
奥村さんの同僚も2年後、急性骨髄性白血病で27歳という若さでこの世を去っている。
(以上神奈川新聞記事を部分引用)。

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私事だが、最近・若き頃の事故に起因するか??神経系疾患に悩まされている。
老齢と共に身体内部で弱き部分からじわじわと攻められている感覚を持つ。
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被災時に自覚症状がでなくても充分な経過観察を施すべきだ。
未知の、そして原因不明的発症は、ありうる。
放射線に関する医療体制をより充実させ、国家レベルでのケアーをも改めて検討し直すべきである。

「歴史観・歴史感」諸問題と比較衡量は出来ないが、広島・長崎の原爆投下に対する人道的ケアーを国内で日本人同士が対処してきた。
ましてや「ビキニ被曝」は、戦時中のことではない。非常時でのことではないのだ。
火の粉が我が身に降りかかる・・・当事者・渦中の人に成らないと考えない。それでは遺憾と痛感する。
一方では、新たに隣国からの“戦闘行為”現在的“戦争状態”が勃発している。
改めて思う、歴史に於ける「検証」をいまこそ深慮し、検証結果を世界に発信して欲しい。
政治検証ではない。事実検証である。我が国は、真の法治国家である。
戦後、半世紀を以って、隣国にはそれなりの配慮もしてきた。配慮が仇になってる。
過去の遺恨に終止符をいまこそ打とう。是は是、非は非、はっきりさせて頂きたい。


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