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神奈川県西部南足柄市矢倉沢地区、素朴な田園景観が残っている。
神奈川と御殿場を結ぶ古くからの街道筋である。
この街道から矢倉沢地区に入ると左奥にこんもりと見えるのが金時山。
童謡に歌われている「足柄山の金太郎」ゆかりの地でもある。
丹沢山地麓周辺が、登山基地ではなく観光地化されてしまった。
かつての素朴な山里・集落が消えつつある中で素朴さが色濃く残っている。
この金時山の向こう側は、箱根・仙石原高原。
足柄側から仙石原に通じる往古よりの山道が、矢倉沢林道として整備されている。
箱根外輪山・金時山周辺を「足柄山地」と称しているが、
足柄山という単独峰はない。
矢倉沢林道を横目に見て金時山方向に進むと地蔵堂集落に達する。
素朴なかつてよりの足柄山地風情が色濃く残っている。
古いから良いのではなく植生的にも野性的で良いって感じだ。
金時山は粘性の高い金時山溶岩からなっており山頂付近の傾斜が非常にきつい。
遠くから見るとひときわ高い峰が天を突いているように見える。
この姿、イノシシの鼻のように見える!!
それ故、猪鼻嶽(いのはなだけ)や猪鼻ヶ嶽(いのはながたけ)と呼ばれてもいた。
地蔵堂から金時山に登るルートの麓に「夕日の滝」がある。
酒匂川の支流内川にかかる落差23m、幅5mの滝。金太郎が産湯をつかった滝と伝承されている。
夕日の滝の名称は、1月半ばに夕日が滝口に沈むところからつけられた由。
周辺は、新緑・紅葉ともに見事だ。
先日、訪れた時、滝壺よりちょっと下に希少植物の茎・葉を見かけた!?!
来年の晩夏~初秋に再訪してみたい。
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「箱根外輪山・足柄山麓2016/11/20」