ハマナタマメ(浜鉈豆);
ハマナタマメ(浜鉈豆)は、主に熱帯から亜熱帯の海岸に生育する海岸植物。
地下茎は地の中を長く伸び、地表では、他の植物に良く巻き付きながら成長して行く。
茎の生育も旺盛で群落を形成しながら浜辺の広い面積を覆おようになる。
葉に特徴があり、黄緑~濃い緑色の葉は小葉が左右に一枚、先端に一枚(三出複葉)。
厚くて質感に富んだ丸みのある円形~卵形の葉。長さ6~12cm、幅4~10cm。
葉腋から長い柄を出し、その先に薄桃色の可愛らしい花を総状に付ける。
マメ科独特の蝶形花は3cm程、花柄はその重さに耐え切れず垂れ下がり花序は逆さま。
他のマメ科の花と比べ上下が異なる。花言葉が「忍ぶ楽しみ」!?!
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毘沙門湾は神奈川では唯一のハマナタマメの自生地。
他の木に絡みついているものや砂浜を這っているものなど色々だ。
花色は濃淡があり、大きい花。花粉はハナバチが媒介しているようだ。
南方系植物、九州、沖縄、小笠原等で多見、太平医用側の北限は房総半島。
日本海側では、隠岐諸島が知られるが、島根や京都の海岸では越冬株は見ない由。
毘沙門の海岸では、花が毎年咲き実が実る安定的に自生地として特筆される。
年々土地開発が進み今や神奈川の絶滅危惧種Ⅰ類蔓性草本になってしまった。
「令和参年(皇紀2681年)8月19日、記」