下賀茂温泉・青野川の桜並木全体を愛でるとなると時間を要する。
下賀茂温泉周辺の自生種も探したいが、資料不足で今回はパスした。
今年は、開花も遅れているので花まつり会場の部分をまわることに。
青野川上流部分(前原橋~銀の湯橋両岸を、イ・・・みなみの桜)、
青野川下流部分(来の宮橋~宮前橋を、ロ・・・みなみの桜)、
今回は、道の駅「下賀茂温泉 湯の花」駐車場に車を駐めたので、
概ね(ロ)の部分の桜並木を眺めながら歩いた。
下流に向かって左側土手並木は開花し始めていたが、
対岸側は、日照の加減でか未だ硬い蕾状態、右岸側だけを散策。
のんびりと歩いたので結構時間を取ってしまった。三分~五分咲き。
河津桜は、下賀茂地域の野生樹と深い関係があると聞いてもいる。
今の河津周辺の桜、元々は下賀茂域にあった木の接合樹とも聞く。
昨今のDNA資料を見ると、河津桜の歴史に思う所がある。
登録認定で河津桜と称しているが、ルーツを検証し解明して欲しい。
青野川の河津桜と河津町の河津桜、微妙に異なっていまいか!!
素人が、勝手に想像しているだけだが、史実を検証して欲しい。
青野川の下流、弓ヶ浜海岸に至る地域も面白い所だ。
オオシマザクラ、マメザクラ、カンヒザクラやシナミザクラが自生とある。
桜の遺伝資源、多様な変異系統を南伊豆地域で見ることが出来る由。
中に‘ミナトザクラ(湊桜)’があるが、南伊豆地域の固有品種と聞く。
南伊豆・下賀茂地域のサクラ個体の調査研究で個体成立系図を待ち望む。
而してみなみの桜祭りの下流部分、日野(ひんの)にある休耕田を使って、
「元気な百姓達の菜の花畑」3万平方メートルにも及ぶ黄色の絨毯が!!
みなみの桜祭りと共演していた。壮大で想像以上の迫力があった。
みなみの桜並木・菜の花畑を背景にフォトウエディングをされてる人々も観た。
平日、満開前の状態ということもあってか、大した人出もなくゆっくりと散策。
開花予測・情報発信が充実してきたこともあって近間の散策者が少ないか。
伊豆半島は、標高の異なる場所が複雑に入り組んでいる。気温の影響は大きい。
花芽形成後の花蕾の発達、視覚的に鱗片葉が割れて緑色が見え始める状態。
至福の良き眺めであった。満開の景観より僕には気に入った眺めであった。
桜見物の旅だが、自生紫陽花の生育状態も観察する目的もある。
昨年チョット気になった場所、野生紫陽花の宝庫、走雲峡に入り加納側は良かった。
だが先に進むにつれて辺りが以前と環境・眺めが異なっているように思った。
事前にその周辺の航空写真を観ておけばよかったのだが驚き唖然とする!?!
走雲峡の西側は大きな風車が増え、ある部分は禿山のように整地されている。
何の目的での開発かは知らないが、只々唖然とする。植生環境は悪くなるばかりだ。
昨年、紫陽花観察に訪れた時も工事の真っ最中だった。生態系が心配だった。
その時すでに野生紫陽花が、伐採されている場所を確認している。
このまま、開発が進めば紫陽花の生きる道は、かなり狭まっていくだろう。
一方、16号線大瀬側出口手前に桜園が現れたのは驚きだった!!
近くに建物もあり以前に植栽されたのだろうか、が素晴らしかった。
時間的に先を急ぐ為、仔細に観察しなかったが来年の楽しみ(種名特定できず)。
16号線に出て、最近訪ねていない、石廊崎灯台を目指す。
新しく灯台近く迄、道路が整備されたのを確認しに行った。
便利に、年寄りには好都合だが環境開発の負をも考えないといかん。
不安を抱きながら、癒やしの温泉に向かった。
「令和肆年(皇紀2682年)3月7日、記」
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