《 雅羅・/・襍囈〝里山管理〟❖ ’24-182 ❖ 》

オオバノトンボソウ(大葉蜻蛉草) ラン科(Orchidaceae)
学名:Platanthera minor (Miq.) Rchb.f.
別名:ノヤマトンボ(野山蜻蛉)。それに相応しい姿。

〚 〝刈り取られた草??〟泉の森・山野草園  2024/6/30  〛
オオバノトンボソウ(大葉蜻蛉草);6月草花Ⅶ
本州〜九州の丘陵や浅い山の林内に生える多年草。
根は紡錘状に肥厚する。茎は30〜60cmになり、翼状の稜がある。
葉は互生し、下方の2〜3個が大きく、上のものほど小さい。
最下の葉は7〜12cm、幅2.5〜3.5cmの長楕円形で基部は茎を抱く。
裏面の主脈の下半部は翼状にはりだして茎の翼に続いている。
花は黄緑色。背萼片と側花弁はかぶと状に重なる。
距は長さ1.2〜1.5cmで子房より長い。
唇弁は反り返り、距は子房より長い太い花柄のように見える部分が子房。
よく似たヤマサギソウは側花弁が背萼片より高く開く。
*       *
泉の森の大葉蜻蛉草は、キャンプ場広場前の林床で見られる。
近年、大葉蜻蛉草の保護・観察の為、生育地周辺が柵で囲われた。
一般人は、柵内に入れないので今の実情はわからない、のだが. . . 。
先日('24/06/30)、柵に沿っての柵外側で大葉蜻蛉草を確認した。
又、近くの林床にマヤランも数茎確認、開花を見せてくれた。

大葉蜻蛉草というよりノヤマトンボ(野山蜻蛉)の方が似合っている。
この時期、草丈が高くなっているのと周囲の緑に紛れて中々見つからない。
他所では、自生地自体が減少しているのでめったにお目にかかれない。
泉の森の自生は、貴重である。少しだが自生も広がっているやに感じる。

泉の森の中に山野草園と呼ばれる区域がある。
シュンランやキンラン等々、ラン科の植物が見られる所だ。
そんな所の指定散策路柵下に細い野草が2茎立っているのを見かけた。
最初見た時は、オオバノトンボソウか??と思った。。。
花芽~蕾等、茎の感じも違う!?!周辺環境も違う、興味津々だった。
オオヤマサギソウ(大山鷺草)とかヤマサギソウ(山鷺草)とか、
はたまた、ミズトンボ・・開花を楽しみにしていた。
所がである・・・先日、寄ってみると綺麗に下草刈りされ失くなっていた。
下草刈りの必要性は???がっかり通り過ぎて怒りを覚えた。
里山、それを管理するのは役人だ。植物を如何に考えているのか、と??
“画一的貧化”なる事は、さんざんと云われてきた事であるのに。
山野草園と銘打っているのに。管理者に問いたい何故・今、下草刈り、と。
共存共栄を・・・異なる立場の者での話し合い、取り決めが必用である。
生物共同体的均衡(Gleichgewicht der Biogemeinschaft)なんて関係ないか。
真摯に・・・管理者等、関係者の協議・善処を求めたい。
来年も顔を出してくれ、って念じて止まない。
山野草園をひなた山に登る道。
画像の右側部分、下草刈りされた所に2茎が立っていた。
'24/06/15に写した画像。見にくいが2茎が姿を見せていた。
道路沿いを下草刈りしてあった。何故いまの時期に??
上画像の刈られた境目の所で残ったミスミソウの株。
1990年代後半頃から見てきたミスミソウ。
植栽されたものだ。しかし北国に自生している草本。
温暖なこの地で生き続けてる貴重種。残っていて良かった。
自然のままに生き続けてほしい。

「令和陸年(皇紀2684年)6月30日、記」
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