《雅羅・/・襍録〝摩耶蘭〟❖ ’24-187 ❖》

マヤラン(摩耶蘭)   ラン科... マヤラン(摩耶蘭)   ラン科(Orchidaceae)
学名:Cymbidium nipponicum/macrorhizon


《  泉の森・定点観察花〝摩耶蘭〟7月草花Ⅲ❖ ’24/07/05 ❖ 》

定点觀察のように通年、暇さえあれば訪れる場所(通り道^^)。
・・・乱舞するように沢山の径が花を付けているではないか。
よくぞ来てくれた!!って感じでこちらを見ている。
時間を忘れ、昼食を忘れ・・・觀察した(2014/7/6)。

上記・記載した場所は、現在立ち入り禁止で一般人は通れない。
情報によれば、今でも元気に花を見せている、と。
諸事情で立ち入れない、通れないのは仕方ないことだと思う。
だが植物も生き物、突然に別場所に姿を見せるのではないか。
そんなことを思いながら気をつけてマヤラン探しに散歩していた。
最近、知ったことだが泉の森にオオバノトンボソウもいると!!
大葉蜻蛉草は、2重の柵で保護されており、そこも中に入れない。
そんな中、野草園で2茎のオオバノトンボソウらしき野草を見つけた。
すでにどなたかが、マーキングの竹杭が立ててあった。
が前に記した通り、草刈りですっかり刈り取られてしまった。
そこで柵で囲われている場所を見て回ると柵外に数茎を見つけた。
間違いなくオオバノトンボソウだ!!
そして周辺を見て回ると、オオバノトンボソウだけではなくマヤランが!!
数十年前に親達が案内してくれた時は、マヤラン見物でそこに行った。
オオバノトンボソウの存在は、つい最近知った事、マヤランが先であった。
2種類のラン科の植物が、仲良く1メートル四方の中に茎を立て咲いている。
驚き以上に感動的光景であった。だが、誰でも手に取れる場所にである。
踏みつけられないように、枯れ枝で囲って・・・帰宅した。
*       *       *
神奈川植物誌には;
(3)マヤラン Cymbidium macrorhizon Lindl.
菌従属栄養植物ではあるが,花期終了後,茎,果皮に葉緑体が増加,
光合成も行うことが判明している.
根茎は多肉質で短毛におおわれ,地中を長くはい,節には 3 角状鱗片がある.
花茎は高さ 10~30cm で紫褐色を帯びた緑色.鞘状葉は紫褐色.花期は 6~9 月.
花は花茎の上半部に 2~5 個を疎らにつけ,乳白色で太い赤紫色の条斑が入る.
苞は膜質で広披針形鋭尖頭,長さ 5~10mm.萼片は倒披針形.
側花弁は狭長楕円形で萼片より少し短い.唇弁は長楕円状卵形で赤紫色,
先は 3 裂し,側裂片は突出程度,中裂片は卵形で大きく,少し外曲する.
ずい柱は長さ約 10mm.蒴果は柱状楕円形.
本州(栃木県以西),四国,九州,琉球;朝鮮,中国,台湾,東南アジアに分布する.
常緑広葉樹林内の腐植質に富んだ林床に生え,夏と秋に 2 度咲く株も多くある.
県内ではシイ・カシ帯の全域に散在し,近年は増加傾向にある.
(4)サガミラン Cymbidium nipponicum (Franch. & Sav.) Rolfe; Bletia nipponica Franch. & Sav.
マヤランに比べて花茎と鞘状葉が緑色,苞が 3 角形,長さ 4.5~6mm と短く,
花も小型などの相違いがある(柳川ほか 1981 神自資 (2): 47-54).
関東地方に分布.日本固有種.マヤランと同じような生育環境に生える.
『神RDB06』では絶滅危惧Ⅱ類とされた.
『神植誌 01』では,マヤランの白花品として
C. macrorhizon form. aberrans (Finet)Hid.Takah. & Ohba としたが,
その後の分子系統解析の結果独立種となった.
また,本種には複数の学名が存在したが,
古い時代に発表されていた基準標本が確認され,表記学名となった.
なお,C. macrorhizon form. aberrans の基礎異名
Yoania aberrans Finet もサガミランではなく,
マヤランであることが明らかになっている(Inoue FJ Ⅳ b: 304).


「令和陸年(皇紀2684年)7月5日、記」
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