《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩX〟❖ ’24-233 ❖》

ミヤマクワガタ(深山鍬形) オオバコ科(Plantaginaceae)
学名:Pseudolysimachion schmidtianum subsp. senanense
北の山に自生するキクバクワガタの亜種、中部山岳では良く見られる。
亜高山帯~高山帯の岩礫地に生え、高さ10-25cmになる多年草。
茎や花柄に軟毛が多い。葉は、根際に多く、集まって十数個が対生する。
長さ1.5-4cm、幅0.5-1.5cmの卵状長楕円形で縁に不揃いの尖った鋸歯がある。
基部はくさび形~やや心形で先はとがる。ほぼ無毛。葉柄は長さ1.5-5cm。
茎の先にまばらな総状に10-20個の花をつけ、横向きに咲く。
花柄は長さ0.5-1.2cmで開出した腺毛がまばらに生える。
花冠は直径0.7-1.2cmの皿形で深く4裂し赤紫色の筋が入る。
ときに上方の裂片は2中裂する。花の色は変化があり、淡青紫色~紅紫色。
雄蕊2個は長さ9mm位で雌蕊とともに花外に突き出る。
萼は4全裂し、裂片は倒披針形で先はとがり縁に腺毛が散生する。

《 後立山連峰・白馬岳周辺の花〝深山鍬形〟8月山花ⅩX  ❖ 1964/夏 ❖ 》
この仲間は変異が極めて多く、地方によって各種の形がある。
ミチノククワガタは葉の両面に毛が密生する。
バンダイクワガタは葉縁に重鋸歯があり、萼裂片は狭披針形で先はとがる。
これによく似たものにダイセンクワガタがあり萼裂片はとがらない。
シラガミクワガタは葉の切れ込みが浅く鋸歯が鈍い。
ミヤマクワガタの母種キクバクワガタは全体に大きく葉が羽状に中~深裂する。
エゾミヤマクワガタは茎や葉の裏面が暗紫色を帯びる。
アポイクワガタは全体に小型で葉も小さい。まだまだあるが略。
「クワガタ」の名の由来。
花冠中央から長い1本の雌蕊と両脇から2本の雄蕊が突き出ている。
この花姿が兜の鍬形に似ていることから「クワガタ」と名付けられた。

「令和陸年(皇紀2684年)8月20日、記」


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