《雅羅・/・襍懐古〝山花ⅩXVIII〟❖ ’24-241 ❖》

タカネビランジ(高嶺ビランジ)ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Silene keiskei var. akaisialpinia
高嶺ビランジ ナデシコ科 マンテマ属日本固有種
白花種:Silene keiskei var. akaisialpina f. leucantha
これぞ、北岳タカネビランジって感じ。
タカネビランジは南アルプス周辺だけに分布する高山植物。
高山植物の中でも存在感あって美しく見ごたえがある。
高山帯の巨岩の割れ目やザレ場に生えている姿は健気。
花期には葉が隠れ見えない程に咲き誇る。
北岳のタカネビランジ、花色も微妙に変化に富む。
岩場に優美な花束が置かれているようだ。
タカネビランジ(高嶺ビランジ);
高山帯の岩場に生える多年草。茎高10~30cm。
葉は長さ1.5~4cm、幅0.3~1cmの披針形で縁には毛が生える。
花は茎先に単生するか2個付き、径2.5~3cmで上向きに開く。
花弁は淡紅色か白色で先端は2浅裂する。花柄には腺毛がある。
萼筒は長さ1~1.2cmで10脈がある。花期は7~8月。
 和名は高山に生えるビランジ意だが、ビランジの由来は不明。
花弁が白色品種は、シロバナタカネビランジと区別されることもある。

地蔵岳稜線から見る山々は、南アルプスらしい光景。
登山者にとって疲れある頃に癒やしの如く出迎えてくれる。
南アルプスでは鳳凰三山の稜線、岩の割れ目に咲く姿は絶景。


《 北岳の花〝高嶺ビランジ〟8月山花ⅩXVIII  ❖ 1970~/夏 ❖ 》
北岳にみられるタカネビランジは、ほんのわずかに桃色を帯びている。
微妙に進化した花をシロバナタカネビランジとも呼んでいる。
鳳凰三山に観るタカネビランジ、シロバナタカネビランジもあるが、
ほとんどが濃淡ある赤色に近い色。隣りあう山で、花の色が違う。
鳳凰三山のタカネビランジは、砂化した花崗岩の地に根を張って。
高山植物の生育環境を観ていると、不思議だが我々に活力を送ってくる。

「令和陸年(皇紀2684年)8月28日、記」
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きれいな花だけに、乱獲が心配になりますね。
Posted at 2024-08-28 03:00

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おはようございます、ファルコンさん。
コメントありがとう存じます。

可憐ですね、労力の後ゆえ、感激は倍加します。
盗掘して持ち帰っても下界ではそだちません。

今、心配なのは・・鹿の食害です。
熊対策は聞きますが、鹿対策は遅れてます。
共存共栄・・・難しいですかね??
植物に関しては園芸大国・日本です。
野生・自生種保存をもっと認識してほしいです。
Posted at 2024-08-28 16:00

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