《雅羅・/・襍〝備忘録24-32〟❖ ’24-271 ❖》

ノダケ(野竹)     セリ科... ノダケ(野竹)     セリ科( Apiaceae/Unbelliferae)
学名:Angelica decursiva (Miq.) Franch. et Savat.
別名: ゼンコ(前胡)
ノダケは東北以南の湿った草原に... ノダケは東北以南の湿った草原に生育する。
草丈1mを超える大型の多年草。
秋に暗赤紫色の花序をつける。
暗赤紫色花序は、白花が多いセリ科では特異。
ノダケは林縁や湿原の周辺などの湿った草地、
小川のほとりなどに生育することが多い。
香りが強く、民間薬にも利用されている。
花には、昆虫が飛来し、蟻もよく... 花には、昆虫が飛来し、蟻もよく来訪する。
蜜の分泌も盛んなのか。
茎は暗紫色を帯び、縦脈がある。... 茎は暗紫色を帯び、縦脈がある。
葉は3出羽状複葉、小葉基部は翼状で小葉に柄はない。
小葉は長楕円形~長卵形、縁に粗い鋸歯がある。
複散形花序に暗紫色(まれに淡緑色)の花をつける。
花序の柄はほぼ同長で花序が丸くなる。
花序の基部には葉の退化した袋状の葉柄がつき、
蕾のときは帽子をかぶったように見える。
小総苞片は濃紫色、全縁。
果実はやや厚い翼がつき、長さ4~6㎜の扁平な広楕円形。
花弁の白いものはシロバナノダケという。
イワニンジンはノダケより鋸歯がするどく、
ノダケモドキはイワニンジンの1品種である。
シシウド属を詳細に判別するには小総苞片を観察する。
ノダケの小総苞片は紫色、全縁。
イワニンジンの小総苞片は短毛が密生する。
アシタバの小総苞片は全縁又は繊維状に切れ込む。
シシウドは小総苞片が無い。


《 高原の秋花〝野竹〟 ❖ 9月~10月上旬 ❖  》
**神奈川県植物誌** (5)... **神奈川県植物誌**
(5)ノダケ Angelica decursiva (Miq.) Franch. & Sav. 
ほぼすべての小葉の基部は翼状に流れ,小葉柄はない.
葉の縁はやや透明感のある白(標本では),
花序の直下には葉身の退化した緑色袋状の葉柄がつく.
大散形花序の柄は10数本でほぼ同長(長さ3~5cm),
稜があり,針状毛がある.
多くは花弁,小総苞,小花柄とも濃紫色.
果実は長さ4~6mm,幅3~5mm,
側隆条はやや厚い翼となる.花期は9~10月.
本州(関東地方以西),四国,九州;朝鮮,
中国,東シベリアに分布.
県内では沖積地を除く樹林内や林縁に普通.
花弁の白い品種をシロバナノダケ
form. albiflora (Maxim.) Nakaiといい,
秦野市と二宮町で採集され,
出口(1953 帷子川流域の植物)に横浜市の記録がある.
(6)イワニンジン
Angelica hakonensis Maxim. in Mel. Biol. 9:
257 (1873) の基準産地は箱根

茎や節が竹のように見え、
更に葉の根元のサヤが竹の子の皮のように見える!!
別名のゼンコ(前胡)は漢方の生薬名である由。
古くから薬草として用いられていた。
野草は、観賞用だけではない。
紫を帯びた褐色の花、微笑ましい。


「令和陸年(皇紀2684年)9月27日、記」


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