《雅羅・/・襍〝一寸、地味な花〟❖ ’24-207 ❖》

キツネノカミソリ(狐の剃刀) ... キツネノカミソリ(狐の剃刀) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris sanguinea Maxim.
《 林縁に咲く〝狐の剃刀〟7月... 《 林縁に咲く〝狐の剃刀〟7月草花XXI  ❖ ’24/07/24 かしゃば山林間広場 ❖ 》
キツネノカミソリ(狐の剃刀);
丘陵~山麓に広く分布し,林縁や土手に生育する多年草。
花茎の高さは30-50cm。地下に径3-4㎝の鱗茎(球根)がある。
葉は、早春に伸びだし長さ30-40㎝、幅約1㎝に成長する。
葉は夏には枯れ、花茎がのびて高さ30〜50cmになる。
茎頂に黄赤色の花を散形状に3〜5個つける。
花弁は斜めに開いて大きくはそり返らない。
花弁は6個、長さ3-4㎝。
雄蕊は6個で、花被とほぼ同長。雌蕊は1個。
葯は淡黄色。雄蕊と雌蕊は花の外に突き出ない。

黄赤色の花が広がる林に朝陽が差... 黄赤色の花が広がる林に朝陽が差し始める頃がきれいだ。
だが、ヒガンバナ科の中では 地味な色。
花名は、花弁形ではなく、芽吹いた直後の葉形だとか。
又、 タヌキノカミソリという花もあるとか(未だ未見)。
鱗茎には良質のデンプンを含み去痰・催吐薬となる。
小児麻痺後遺症の治療薬 ガランタミン等に使われるが有毒。
同属で野生化している新種も見つかっている。
“八重咲き品種のヤエキツネノカミソリ(八重狐の剃刀)”
高尾山で発見されている。
(Lycoris sanguinea Maxim. var. sanguinea f. plena T.Yamaz.)
ムジナノカミソリ(狢の剃刀)は、野生絶滅(EW)。
《Lycoris sanguinea var. koreana (Nakai) T.Koyama》
又、 シロバナキツネノカミソリ(白花狐の剃刀)、
(Lycoris sanguinea Maxim. var. sanguinea f. albiflora Honda)
シロバナオオキツネノカミソリ(白花大狐の剃刀)
(Lycoris sanguinea Maxim. var. kiushiana T.Koyama f. albovirescens E.Doi ex Akasawa)
野生植物観察者には興味・関心が付きない花でもある。

「令和陸年(皇紀2684年)7月25日、記」


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《雅羅・/・襍〝陽陰の小花〟❖ ’24-206 ❖》

コバギボウシ(小葉擬宝珠) キ... コバギボウシ(小葉擬宝珠) キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram  
synonym Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram var. sieboldii (狭義)
別名: フジギボウシ、イブキギボウシ、アオバオモトギボウシ、ハカマギボウシ。

神奈川県植物誌から転載すると;
葉の形態が示されているが、判断... 葉の形態が示されているが、判断に苦しむような葉もある。


自生地もまだまだあるようだが、... 自生地もまだまだあるようだが、実際に見聞していない。
植物誌の解説では;
(2)コバギボウシ
Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram; H. albomarginata Ohwi form. lancifolia Ohwi;
Hemerocallis japonica Thunb. in Murray, Syst. Veg. ed. 14:
339 (1784) の基準産地の 1 つが箱根(Fakoniae)
高さ 40~50cm.葉身は狭卵形または楕円形,
卵状楕円形など葉形や大きさに変化が多く,鋭頭または鋭尖頭で,
基部はしだいに狭くなって翼となって葉柄に流れ,
脈は片側で 3~6 個ある.
苞は緑色,狭卵形,鋭尖頭.花は淡紫色,長さ 4~5cm.
花期は 7~8 月.北海道,本州,四国,九州;サハリン,千島,ウスリーに分布する.
県内では各地にやや普通で,草原や疎林内に生える.
葉身が特に狭いコギボウシ var. intermedia (Makino) F.Maek.;
H.clavata F.Maek. の型の標本も南足柄市矢倉岳や相模湖町小仏などに見られるが,
両者に決定的な分類形質は見られず,本稿では同一種として扱った.


《 湿地に咲く〝コバギボウシ〟7月草花XXI  ❖ ’24/07/26 まむし池 ❖ 》
コバギボウシ(小葉擬宝珠);日本固有在来種の多年草。
オオバギボウシと比べ、葉が小さい。ミズギボウシ同様、湿った草原に見える。
根茎は横に這い、葉は多数根生し、斜めにたち美しい。茎高40-50cm。
葉は、狭卵形で先は尖り基部が次第に細くなり葉柄へ続く。
表面は灰緑色で光沢はなく、葉脈が縦に窪む。
花は1日花。花の長さは4-5cmの筒状鐘形で、基部は細く、先は広がる。
内側に濃紫色のすじがある。花色は、淡紫色〜濃紫色。
横向きに開花し基部の苞は緑色で舟形にくぼんでいる
花片6個、内面に濃い線がある。基部は合着し、合着部は透明線になる。
雄蕊6個、先が上向きに曲がる。
雌蕊は1個、長く花被片の外に突き出し、上向きに曲がる。
白花のものは シロバナコバギボウシと呼ばれている。
似た花に大型のトウギボウシがある。
*    *    *    *    *
毎日、猛・酷暑。楚々と咲く花立ちを眺めていると爽やかな気分になる。

「令和陸年(皇紀2684年)7月24日、記」





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