私のアメリカ人の友人に、ホンダでデザイナーをしている人がいます。彼は自動車業界に入ってから、ドアの取っ手の付け根や、ダッシュボードの角など、車の細部に目が行くようになったと言います。
それで気づいたのが、「日本車だけ、細部がきっちり正確」ということでした。他の国のメーカーの車は、素人なら誰も気づかないような小さい部分にごくごく小さい不均衡な隙間があったりするのが当たり前なんだそうです。
「日本車は違う。そんな小さな誰も気づかないところまで、きっちり精密に作られている」とその彼。
細かい細かい部分まで生真面目に仕上げられた、汗と涙の結晶のような日本車は、アメリカの過酷な運転環境をものともせず、「壊れにくい車」としてアメリカの人々の信用を勝ち取っていきました。
まさに、神は細部に宿っているんですね。
なぜこの言葉について書こうと思ったのか。
実は今まさに、私がそういう感動に触れているからです。
正確なだけでなく、「:」の後ろに半角を空ける、のような一般の人が気づかないところまで、ビシーッとそろえた原稿を出してくださる、几帳面なコントラクターさん。
「ミスを見つけよう」が「ミスを見つけてやろう」のような気持になって、どこを確認しても、どこをつつきまわっても、完全敗北させてくれるコントラクターさん。
不思議とそんな生真面目な、汗と涙の結晶は、シャープで美文でもあるのです。
そんな原稿を見ながら私は日々、「神は細部に宿る」という言葉を何度も思い出しているわけです。
ロサンゼルスの広告代理店、Ruコミュニケーションズ(有)にもぜひお立ち寄りください。http://www.rucommunications.com/
~「働く女性のLife Designマガジン アヴァンティ」に執筆の連載コラムより~
http://www.e-avanti.com/43246
先々月号の「子育てと仕事の両立」の回で、「アメリカ人男性と結婚した日本人女性がまず驚くのは夫がまっすぐ帰ってくること」と書いた。そして「残業なし社会」が子育てを大いに支えている、と。すると、編集部のTさんから「どうやったら „残業なし〝 が可能になるのでしょう」という質問が来た。
確かに。やってもやっても終わらない仕事の山、残業しても足りない時間。そんな仕事現場で、皆が毎日定時に涼しげに帰れるというのは、どんなからくりがあるのか。
その答えは簡単。有無を言わせぬ最大の強制力―そう、法律だ。アメリカでは「サービス残業」は1時間でも違法である (※1)。2015年度には1万496件 (※2)が摘発され、78%が適正な支払いを課されている。しかしまともな会社なら、一般的には摘発と訴訟による損失の方を恐れて、残業をさせないマネージメントに力を注ぐ。
ちなみに、残業させる場合には「残業時間に対して通常賃金の1・5倍」を支払わなければならないという法律もある。アメリカ政府は意図的に企業に金銭的負荷をかけ、残業を減らす働きかけをしているのだ――もしかしたらこれは、日本の未来図かもしれない。
法律が厳しくなったとき、人の意識は変わる。無料で残業させることができないどころか、1・5倍の残業代を支払わないといけないとなると、企業は「時間内に終わらせられる人」を評価するようになる。日本では残業はガッツの証になりがちだが、アメリカでは仕事が遅い証。下手したら残業したことが原因で次の解雇リストにも載りかねない。
サービス残業のない社会は、人材リサイクル社会へと変化する。あなたが社長なら、何もできない新卒と、雇ったその日から即戦力となる経験者のどちらを選ぶだろうか。ゼロから教えなければならない初心者でも、定時の後は1・5倍の残業代を払わなければならない。資金的に余裕のある会社以外は、経験者を選ぶ可能性が増えてくるだろう。実際、アメリカには日本のような新卒至上主義はなく、30代、40代でも「実力と経験があれば」転職への壁はない。あなたが懸命に努力して得た実力と経験は、勲章となり、どこへでも付いてくる。一方で、それらを持ち合わせていない人には厳しい環境(解雇など)になる。
アメリカが「人材リサイクル社会」としてうまく進化を遂げたのは、日本と違って年齢にこだわらない社会というのもある。人に年齢を聞くのはご法度、さらには履歴書に年齢を書くことも禁止、面接時に年齢を聞くことも禁止というアメリカ。「残業なし」という実力主義社会が訪れたとき、日本にも年齢や入社年度にこだわらない職場感覚が浸透、もしくは意識的にそう変える必要が出て来るかもしれない。
※1 報酬なしで残業をさせても良い場合もある(役職付きなど)。
※2 アメリカ労働省 https://www.dol.gov/whd/data/datatables.htm#panel1
ロサンゼルスの広告代理店、Ruコミュニケーションズにもぜひお立ち寄りください。
http://www.rucommunications.com/
当日は、「キューサイのエース☆」と呼ばれる優秀な現地スタッフ、Iさんのヘルプでした。マルカイさんの商品の中でも、無農薬のケール青汁はキューサイさんのfujiKaleだけ。お客様の反応も上々でした!
こちらの日本語の商品シールと、下の帯部分は弊社の制作ですが、売り場の中でも目立っていました♡ それにしても通常は49ドルの商品なので、10ドル割引はかなりお得ですね。まだセール中かもしれませんよ!
先週の日曜日は、キューサイさんの試飲会のヘルプでした。
普段、デスクワークばかりなので、大きな声で「無農薬ケールの青汁、いかがですか!?」なんて声をはるのがとても新鮮でした。
「あのキューサイですか!?」と日本で愛飲してくださっていたお客様に再会を喜ばれたり、「おいしい!前飲んだのと全然違う!」と感激されたり。
小さいお子様3人連れのお母様は、まずお子様全員に試飲させて、「飲みたい!?」と聞いて、おいしそうに飲み干した後の元気な「うん!」を聞いて、1箱購入されていました。これで野菜不足は解消されそうですね!
無農薬で安心できるケール青汁だから、お手伝いするのも自信を持ってできます。翌日、足がパンパンになったのには驚きましたが、とても楽しい午後でした。
キューサイさんのウェブサイトはこちら。
http://fujikale.com/
Ru Communications LLCも一部制作に携わっています。
弊社制作の商品シールも、ロサンゼルスの日系スーパーにデビュー!
明日の3/5(日)、キューサイさんの青汁の試飲会が、ロサンゼルスのマルカイマーケットガーデナ店(1740 Artesia Blvd, Gardena, CA 90248)で開催されます。
私も年老いたキャンギャル(!)として、現場でお手伝いしています(お昼ぐらいから)。試飲は無料なので、お時間がおありの方はどうぞ足をお運びください。
キューサイさんの青汁、私も毎日、2袋飲んでいます。これだけで大きなケールのサラダを毎日食べているのと同じ!そろそろアバター(?)になるんじゃないかと思うほど、私の体には緑で満ちています。
ちなみに体調が悪いときは、2倍の4袋飲んでいます。真面目過ぎるほど無農薬の青汁だから、そういうときこそ頼りになるんですね。それに私はあまりビタミンの錠剤類が好きではありません。ビタミンやカルシウムをできるだけ自然の野菜から摂取したいと思ったとき、キューサイさんの無農薬青汁が頼りになります。
明日、お待ちしています!
☆弊社がfujiKale部分の制作に携わったキューサイUSAさんのウェブサイト http://fujikale.com/
アメリカでの製作物のご相談はRuコミュニケーションズLLCまでどうぞ。
http://www.rucommunications.com/
~「働く女性のLife Designマガジン アヴァンティ」に執筆の連載コラムより~ http://www.e-avanti.com/42279
昨年は医療費に泣いた1年だった。そろそろ乳がん検診にでも、と病院に出掛けたのが運の尽き(?)。触診で怪しいと言われ、マンモグラフィーに回され、さらには超音波検査へ。それでもはっきりしないということで針生体検査に回され、結果は無事陰性だったが、自宅には計4500ドル(約52万円)にも上る「手出し」の請求書が届いた。優しい友人に「52万円で命を買ったと思って」と慰められた―確かに命あっての物種です、ハイ―が、52万円はイタイ!
そうこうしているうちに夫が歯科医院へ出かけた。そこでまたもや検査や治療が必要となり、あれよあれよという間に請求額が9000ドル(約104万円)に! 大した病気にもなってないのに夫婦合わせて、合計156万円もの手出しとは…もはや日本語の「トホホ」という言葉を「tohoho」としてアメリカで流行らせたいほどの心境だ。
ちなみに私が毎月支払っている保険料は430ドル(約5万円)。「5万円なんて高い」と思われるかもしれないが、アメリカで430ドルの保険というのは最安値の方だ(低所得者などの特別な保険を除く)。もともと健康体なので、検査などが十分にカバーされない安いものを選んでいたのがまずかった。夫の方は50代ということもあって、月額1200ドル(約14万円)もの保険だったが、こちらも歯科分野は十分なカバーがなかった。Tohoho!
検査だけで手出し52万円なのにもし、がんだと診断されていたら一体どうなっていただろう。そういえば大ヒットテレビシリーズの『ブレイキング・バッド』で、がんになった主人公、ウォルターのタガが外れるきっかけとなったのも、2000万円という高額の医療費だった。このとんでもない数字は物語の中の作り事ではない。実際、アメリカの自己破産者の約6割は、医療費が原因なのだ(2009年)。
安心して暮らせないアメリカの現実に直面したとき、国に手厚く守られていた日本時代を思い出す。そしてそれに気付いていなかった自分も…。日本はそもそもの保険代も安く、たとえ医療費が高額になったとしても高額療養費制度や国からの貸し付けなどに守られる。安心して暮らせるという面で、日本はあまりにも素晴らしい国である。
最後にひとつ、おまけの話。ずいぶん前のことだが、アメリカの友人宅を訪れていた日本人が心臓発作を起こしてしまった。すぐに救急車で搬送され入院し一命をとりとめたが、保険のなかったその方に送られてきたのはなんと3000万円もの請求書。値下げ交渉したらダイナミックに1000万円負けてくれたそうだが…アメリカ旅行の際は、保険のチェックをお忘れなく。
皆さんは「パピーミル」という言葉をご存知ですか。
血統書付きの犬をまるでmill=工場のように作る業者のことです。
NPO法人ペット里親会さんのブログではその惨状をまざまざと見ることができますが、パピーミルでは犬はただ繁殖のためにそこに置かれ、外に出ることもなく、走ることもなく、檻の中で一生を終えます。そのため、ボランティアが救出したときには、足が曲がったままだったり、立ち上がることすらできなかったりします(全てのブリーダーがこのような行いをしているわけではありません)。
NPO法人ペット里親会さん http://blog.petsatooyakai.com
アメリカでは犬は非常に多く飼われています。例えばうちの周囲に家が6軒ありますが、犬の数は全部で14頭にもなります。しかし血統書付きの犬は、多分、日本人家庭の1頭だけで、残りの13頭は皆、雑種です。これらは誰かからもらったり、シェルターから引き取ってきた犬です。多分、町中探しても、日本人家庭以外で血統書付きの犬を見つけるのは難しいでしょう。
それほど里親への意識が高いアメリカでも、パピーミルは存在します。血統書付きの犬にこだわる人は、少ないながらもアメリカにもいるからです。
しかしこのほど、パピーミルに打撃を与えることができる条例がサンフランシスコで制定されました。それは、「ペットショップはレスキューアニマル(捨てられた犬猫)意外は販売してはならない」というものです。
サンフランシスコ監理委員会が満場一致で賛成したというこの条例。制定のために尽力したKaty Tangさんは理事会で「この決定はきっとサンフランシスコだけでなく、カリフォルニア全土、そして全世界への素晴らしいメッセージとなるでしょう」と語っています。
日本では年間20万頭もの犬猫が殺処分されています。
サンフランシスコのメッセージは、日本にも届くでしょうか。
ロサンゼルスの出版社で上司だった毅さんという方がいらっしゃいます。
以前、リクルート社に勤めていらっしゃったときは、トップセールスマンだったそうです。
営業と言えば、口八丁で調子の良いことを言える人がたくさん商品を売れるような気がします。でも毅さんが心掛けていたのは、「言葉と心を同じにする」ということでした。
そんな毅さんだから、広告を買おうというお客さんがたくさんいたのでしょう。
毅さんの大切にしている心掛けは、そのまま私の大切な言葉になりました。
言葉と心を同じにしたとき、心はあまりにも安らかです。
どこかで自分が自分を見ているからでしょう。
誠実な人を見たときに救われるように、自分が自分に救われるわけです。
だから私も毅さんに会うとホッとするのです
……なんだかまた毅さんHさんとKさんとAちゃんとTさんと、恒例のカラオケ宴会がしたくなってきました(笑)。
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