富裕層向けブラックカード会社、ラグジュアリーカードさんが発行されている雑誌『ラグジュアリーマガジン』の冬号が発表になりました。カード会員様向けのこの贅沢な雑誌の日本語版は、実は弊社が毎号、翻訳・編集、データ作成を担当させていただいています(全250ページの分厚さです!)。
★ラグジュアリーカードさんの公式サイトはこちら
http://www.luxurycard.co.jp/
さすが富裕層向けの雑誌だけあって、紹介されているのは、普通の雑誌では見られないような美しい品々、デザイン、世界屈指のスポットばかり。制作メンバーからはいつも感嘆の声、時に絶句の声(?)まで上がります。不動産情報ページなんて、高級マンションどころか、ドイツのお城(広大なオリーブ畑付き)が掲載されていることもあるのですよ。カード会員の方々の中には、このお城を実際に買える方がきっといらっしゃるのでしょうね♡
約1カ月ちょいの作業期間中は、優雅とは程遠い激しい現場となりますが、それでも美しいページを見ると疲れを忘れて一瞬別世界へ行くことができます。この雑誌を見ると、ラグジュアリーカードさんはメンバーの方々にクレジットカードだけでなく、夢を売っているお仕事なんだなあとも感じます。だからその夢を壊さぬように、きちんと読者さんに伝えたい…なんて思いながら仕事をしています。
特集内容など詳細がサンスポさんに掲載されているのを見つけましたので、ご興味がおありの方はぜひご覧になってみてください。http://www.sanspo.com/geino/news/20180205/prl18020511020044-n1.html
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ロサンゼルスの翻訳・制作プロダクション
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私の親友、Sちゃんは今年、アメリカでレントゲン技師になりました。
インターン時代は、体のあらゆる部位を撮るノルマがあり、腕や胸などはじゃんじゃん撮れたのに、レアな部位(顎など)の患者がなかなか来ず、「顎が欲しい!」などの珍しい嘆きをよくしていました。
最近の彼女の嘆きは「腰」です。
腰のレントゲンを撮るのは非常に難しいらしく、股の切れた部分を必ず入れて撮らなければならないのですが、下着の下にあるその部分を見極めるのが非常に難しいのだそうです。
特に難しいのは男性だそうで…。彼女は「でっぱり部分がイコール股ではない!特にアメリカでは!」と、きっぱりと言い放ちます。しかしそこ以外に見極める場所もなく、撮影中は股間のでっぱりを鬼の形相でにらんでいるのだそうです。
男性の皆さん、腰のレントゲンを撮るとき、レントゲン技師さんが股間のでっぱりを睨んでいても、特に雑念はない模様なのでご安心くださいね。
あ、なんか下ネタになっちゃいましたね(笑)。
今週末は義妹夫婦(実は私より年上)と共にアローヘッド湖というリゾート地で過ごす予定で、した。「で、した」というのが二人が今日夫婦喧嘩をしてしまい、妹一人で来るわ!ってことになってしまったのです。義妹はそんな気持ちで休暇を楽しめるのでしょうか(涙)。
結婚25周年を迎えた仲良し夫婦に一体何があったのか…。
聞いてみると、二人は今までずっと財布が別々だったそうで、今回の旅行代をどちらが払うかで喧嘩になってしまったそうです。
私は気付いていなかったのですが、夫いわく「彼女たちはスーパーとかで小さい買い物をしたときでも、あなた払ってよ、お前こそっていつも言い合ってたぞ」。
そもそも義妹が超高収入で、夫の収入がかなり少なかったことから、お財布バラバラシステムが始まったそうです。でも最近では夫の収入が義妹の収入を追い越したので、義妹が「これからはあなたが多めに払う番よ!」と詰め寄っていた、と。
うちはお財布は一つの制度を取っていますが、やっぱり一つだと独身時代に好きだった高級化粧品など絶対に買えないし生活レベルはがくーん!と下がります。でも二人で老後の夢を持って一生懸命働いて協力しあうのは、何にもまして幸せな体験だと思います。
仲良し夫婦の喧嘩はきっとすぐに収まるはずです。
でも夫婦の財布は一つがいいんじゃない?と思った出来事でした。
以前、「石井式」という幼児教育の現場にいたことがあります。1~2歳児から漢字を見せて読ませていく独自の方式は、幼稚園の先生などからは「幼児に漢字を読ませるなんて」と非難されがちでしたが、そのコンセプトである「単語を知っていることで、それを見たときに認識でき、感じることができるようになる」というのは、よく分析されたものだと今も常々思います。
例えば「わびさび」という単語は日本人にも分かりづらいものですが、この単語を知ったことで、それがどういうものなのか少なくとも想像ができるようになります。うまくいけば京都の石庭を見たときに、ぼんやり感じていた「わびさび」が急激に明確になって心にストンと落ちてくるかもしれません。逆にこの単語を知らなければ、気付かずに通り過ぎてしまうことでしょう。
私はかつてソウルの西江大学韓国語研究院で学びましたが、外国語を学ぶときはよく、「突然見える」ならぬ「突然聞こえる」という体験をするものです。「xxx」という単語は全く聞こえたことがなかった単語で、「こんなの実際に使うのか」と思うほどだったのに、実際に習ってみると、いろいろなところでその単語が飛び交っていることに急に気付くのです。
私の中で一番衝撃が大きかったのは、犬を飼い始めた後の世界の変わりようでした。仕事ばかりで、ビルの立ち並ぶオフィス街を忙しく歩いていた頃、私の目にはどのような動物も見えていませんでした。存在しないと思っていたのです。それが、犬を飼い始めたら、自分の周りにいたモノクロの動物がカラー画像となり、生き生きと歩き始めました。あそこにも、ここにも犬や猫がいるし、空には鳥が飛んでいた!
見える前と見えた後は、まるで違う次元の世界のように感じるし、こんなに今生き生きと見えているものが何故昨日まで全く見えなかったのだろうと不思議になります。
まだ今は見えていないものがたくさんあると思います。
周囲の人々と私は一見同じ次元で生きているように見えても、実は見えているものと聞こえているものが違う異次元にいます。だから一瞬聞いて驚くような誰かの概念も、すぐにダメだ、こうだと決めつけるわけにはいきません。そしてより多くの次元にチャンネルを合わせるには、より多くの概念やモノ、コトに触れていかなければならないと思うのです。
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昨日、コストコメンバーの友人が、最近、コストコにいるのは中高年ばかり(在ロサンゼルス)、と話していました。若い人たちは、ドッグフードから歯ブラシ、食料品まで何でもアマゾンにオーダーしているので、店に足を運ぶ人が顕著に減っているというのです。かくいう私はその中高年(足を運ぶ人)にあたります。
さらには若い衆(?)は、最近盛んな、レストランとウーバーが合体したUberEATSを利用して、単なる宅配料理を超えたレストランの味を自宅で楽しんでいるのだそうです。
そんな中、アマゾンはシアトルに直営小売店をオープンさせました。この店にはレジというものがないとのことで、商品を選んだら、その場でネットを通して課金される仕組みです。なんと近未来的な…。
世の中のめまぐるしい変化には、めまいがするほどですね。
私がリタイアするまでに、私の実に人間的な(非ロボット的な)仕事は時代から逃げ切れるでしょうか。
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人間は「目」で見ているものに非常に影響されやすい。
これは日米かかわらず広告を制作する上で最も重要な価値基準で、ライターとしては寂しいものだが、文章よりもデザインの威力がより大きい。より正確に言えば、デザインや色使いは”ドア”であり、そこで目にとまって初めて文章へと歩みを進めてもらえるのだ。
もちろん文章も魅力的でなければ、今しがた入ってきたドアからすぐに出ていかれる。しかし、ドアを開けてもらわないことには何も始まらない。
ちなみにこの、広告の重大法則は人間にも当てはめることができる。つまり、男性も女性も異性を瞬時に見た目で判断し、次のステップ(会話、デート)へと進む。あまりにもアホな会話を展開すればそこで踵を返される…が、いかんせん、美はよりパワフルで、人を夢中させることができる(アップル製品の美しさのように)。美は人をひれふさせる。
もっと言えば、広告や異性のみならず、雑誌制作や機械製作、家造り、店造りなどあらゆることにこの法則は当てはまる。この法則を常に意識して生きることで、卑弥呼ばりの(?)、人々を惑わす人生が送れること請け合いだ(ドアを開けて入ってきた“お客さん”がすぐに出ていってしまう人は、さらなる課題に取り組もう)。だから私は、何を制作するときにも、エンドユーザーの視点を常に確認する。
広告における美のパワーは日本よりもアメリカで、より発揮される。
日本では「温かみ」「親しみやすさ」などが、人々の判断基準の上位に位置しているが、アメリカは違う。
なにしろ日本が質素倹約を美徳としていた1910年代に、豪華絢爛のムービーパレス※1が大流行していたアメリカだ。私の制作会社、Ru-Communications LLCでは、アメリカでもトップクラスのデザイナーにウェブデザインを依頼しているが、彼女いわく、「アメリカ人って、本当にきれいなものに弱いの」。だからピントがあまい写真なんかを彼女に渡すと、頑として断られる。「日本では良くとも、アメリカでは絶対にだめ」。アメリカで、瞬時に人を落とす「見た目」のパワーを日本以上に侮ってはならない。
また、あるデザイナーは、「アメリカの通販のプレゼンテーションを見てごらん。送られてくる箱すら美しい。美しい高価な包み紙にリボン。箱を開けた瞬間からうっとりさせて、別世界に連れて行ってくれる。こういう美しさへの演出に膨大なお金をかける国なんだよ」と力説する。庶民的なコンセプトやゆるキャラは、ここ、アメリカでは親しみがわくというより、侮られる。なにせ子どものアニメですら、私たち日本人から見たらコワイほどの大人っぽいタッチが多い国だ。
しかしやはり長く付き合うものとなると、美しさだけでなく中身が必要となる。
美しいプレゼンテーションで届いた洋服が数日で破れたり色落ちするようでは、ワンナイトスタンドで終わりだ。
難しいことだが企業は絶対的な美しさでドアを開けさせ、人々を招き入れつつ、長居してくれるよう快適で賢い商品を開発していかなければならない。日本企業は後者に力を入れがちだが、アメリカに進出する場合は、むしろ見た目やイメージ作りに力点を置く感じで進めていけば、きっとうまくいくはずだ。何しろ、招き入れた後の快適さは、世界のどの国の商品にも劣らないはずなのだから。
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※1ムービーパレス:アメリカに住んでいる人なら、今や朽ちかけたこの建物を目にしたことがあるかもしれない。1910年頃からアメリカ全土で流行した、豪華なパレス風の映画館のこと。
昔、広告制作を担当させていただいていたお客様で、福岡の手作り美顔サロン花さん、というところがあります。http://www.tedukuribigansaronhana.com/
女性のオーナーで、私は「花先生」とお呼びしていましたが、おっとりした優しい方で、お客様は神様だ、言うことを聞け~みたいな方とは正反対の方でした。疑うことを知らない方で、私を信頼して、いつも可愛がってくださいました。だから、私もその信頼に応えようと、必死にがんばったものです。
花先生は一日中立って仕事をされていました。全身リンパマッサージなど、力のいる仕事も多くて、きっと大変だろうと私は思いました。あるとき、「全身マッサージが何連続もだと疲れませんか」と聞くと、花先生はニコニコして「ううん、私、マッサージするとお客さんだけじゃなくて私も運動して元気になるからもっとやりたーいって思うの!」。
ああ、なんて素敵な考え方なんだろうと思いました。だから私も花先生にならって、仕事は自分のために楽しみながらやるようにしています。時々、辛いこともありますけどね(笑)。でもほとんどの場合は、全ての仕事は新たな挑戦ですし、挑戦って楽しいなあと思います。
そんなこと、思いながら仕事をしている人いますか?
だとしたら、私、あなたが大好きです!
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2017年ももう終わろうとしていますね。
これを読まれている皆さんが、温かい場所で幸せであることを祈ります。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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ちょっと前のことですが、世界の有名ブランドが発売している革製品について書く機会がありました。
最近、生産業のキーワードはなんといっても「sustainable(持続可能)」で、多くの企業が、自然界から生産材料を枯渇させないよう環境に配慮した生産を行っています。
それは革製品にも言えるわけで、多くの有名ブランドが、動物を乱獲せずにsustainableな革であることを牧場まで辿って確認してから製品を作る、ということを始めています。そこで登場してきたのが、有名な某xxバッグです。今すぐ買おうとしても予約待ちで買えないほど人気のこのバッグ。その理由は、sustainableな動物が育つのを待っているからだ、との説明がありました。
でも動物にsustainableと言われても、二つの目がある動物は、そのかけがえのないたった一つの命で生きているわけです。その命を差し出したら、sustainableではないのです。
xxバッグの予約待ちは、すなわち、今、育っている動物の「死待ち」ということで、今どこかで育っている動物を、あなたはあなたの鞄にするために殺す予約をしたということになります。
私はもう、私の生涯で革製品はいりません。
昨日、洋服店のH&Mに行ってきましたが、売り場に見事なほど革製品がありませんでした。靴も、鞄も、何もかも革はありません。何か意図的なものを感じてH&Mの企業理念をウェブサイトで確認してみますと、「食肉用のレザーだけを販売し、皮革をとるためだけの動物のレザーは販売していない」と、記されていました。売り場に革製品が全く見当たらなかったのは、さらにこの理念が進化したものかと思います。
動物を殺してまで自分を飾ろうと、私は全く思いません。
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※引用:H&M〈企業責任〉 http://www2.hm.com/ja_jp/customer-service/sustainability.html
Q. ファーやレザー製品に関するH&Mの方針はどのようになものですか?
A. H&Mはリアルファーを販売していません。また、H&Mは食肉生産用の羊、ブタ、ヤギ、その他の家畜のレザーだけを販売し、皮革をとるためだけの動物のレザーは販売していません。 その他の革製品をH&Mで販売することは認められません。
~「働く女性のLife Designマガジン アヴァンティ」に連載中のコラムhttp://www.e-avanti.com/57204より~
アメリカに来て10年、涙ぐましくも周囲から浮かないように生活し続けた結果、私の中から完全に消えた習慣や意識がある。例えば…
うん、うん、と相槌を打つこと
日本人は相手が話しているとき、こまめに相槌を打つ。しかしアメリカ人はシーンとしたまま、身じろぎせずに聞く。電話などでは、あまりの静けさに切れちゃったのかと思うことも。
待っている人のために急ぐこと
紳士淑女は横断歩道を渡るとき、自分のために車が待っていても走ったりせずに悠々と歩く。小走りは下品とな。長蛇のレジで値段が分からないときも、キャッシャーはゆったり歩いて棚に値段を見に行く。
知らない人と目が合ったときの反応
アメリカでは、全く知らない人でも目が合ったらニッコリ笑い、時に「元気?」と聞く。微笑む際は白い歯をニッと見せるのがコツ。苦労の末体得したこの習慣も、日本では奇妙かな…。
名刺を出すこと
仕事の場でも、アメリカではあまり挨拶時に名刺を出さない(一部の職種を除く)。名刺の代わりに、名前を名乗って力強く握手する。この前、在米歴40年の浦島太郎のような日本人社長を福岡の某社長に紹介したが、その方が名刺なしに現れたものだから、「名刺も出さない失礼な人!」と取引(浦島さんが客側)をお断りされてしまった。両方の立場が分かるが、ちょっと気の毒。
ハンカチを持つこと
アメリカ人はハンカチを持たない。ハンカチ売り場もない。紙がどこにでもある。ハンカチは旧時代のもの? そういえば日本で会社に通っていたころ、ハンカチを忘れたことが気になって通勤途中に家に引き返したこともあったっけ…少女時代を懐かしむような気分デス。
年齢によるハジケ規制
ちょうど昨夜は、近所のクラブでハロウィーンパーティだった。スリラーの曲が迫力いっぱいにかかった瞬間、ヒュー! という奇声とともにダンスフロアに大勢の人が飛び出した。熱気あふれるフロアを埋め尽くすのは、白髪で腰の曲がったおじいさんとおばあさん!40代の「若者」(私)がハジケずにどうする! その後、10時半頃に眠くなって家に帰ったが、寝る直前に店に財布を忘れたことに気付いた。慌てて店に戻ったのは夜中の1時。フロアはまだまだ踊り狂う大先輩方で埋め尽くされていた。
店員を声を上げて呼ぶこと
渡米当初、「すみませーん!」と大声を出して呼んでいたが、あれ、なんだか浮いている感じ! あれから10年、私はアメリカ人の顰(ひそみ)に倣って静かに、辛抱強く、気付いてもらうのを待つようになった(昨夜、私が財布を忘れたのを店員さんが見ていたらしいが、大声を出さない+走らない主義でそのまま事務所に持っていったらしい。あのね…)。
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愛犬と私。シェルターから引き取ってきて、その時、4歳と言われたけれど、本当はもっと年上だったのでしょうね。一緒に暮らしてわずか5年で逝ってしまいました。
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青汁でお馴染み、キューサイさんの創業者、長谷川常雄氏が以前、こんなことを話してくださいました。「どんな重罪を犯した犯罪者でも、目の奥をじっと見ると、そこに優しさが見えてくるよ」。
私はこの言葉が大好きです。
誰の心の奥にも醜い思いがあるように、誰の心の奥にも優しさや悲しさ、寂しさがあります。
相手のどの部分に焦点を当てるか、それが大切なことだと思います。
だから私は相手の一番優しい部分に焦点を当てたいと思うのです。
今日、ちょっぴり物思いにふけってしまうのは
12月1日と12月2日のせいでしょう。
12月1日は亡くなった父の誕生日です。
亡くなる前、1カ月以上も行方不明だった父。
恐ろしくて不安でたまらなくて、何度も何度も留守電にメッセージを残したのを思い出します。しかし父はそのまま戻らず、遺体で見つかりました。そして私と姉以外の人には全く意味を持たないこの12月1日という日を祝うとき、心の奥がキュンと痛みます。
12月2日は、私と一緒に日本からアメリカに渡ってきた愛犬の命日です。
離婚の寂しさも、孤独な外国暮らしも、恐ろしい一人きりの夜の暗闇も、あの子がいたから乗り越えられたのに。もう5年間もあの子なしで生きているんだなあと、毎年、数を数えます。
そして、元気に見えるあの人も、いつも前向きな発言のあの方も、みんな誰でも悲しみを持っているんだねと、思います。だから、誰に対しても優しさを持って接しなければなりません。
毎年、こう思えるのは、私も悲しみを持つ人間だからで、それは亡くなった父と愛犬からの贈り物なのでしょう。
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