ご存知、ラスベガスはカジノの街で、世界中から観光客が集まります。そんな中、ホテルのマーケティン部の方に取材すると、「観光客の方も大事です。でも地元の方々の集客にも力を入れています」という声が聞かれました。「観光客の方は多くて数年に1回いらっしゃるだけです。でも地元の方々は毎週でも来てくださいますからね」。
なるほど。どうりでラスベガス在住の義家族が皆カジノにはまっているわけです。何しろその戦略はとにかく大盤振る舞い。カジノを利用すればするほど、さまざまな特典が与えられます。例えは、2週間おきにもらえて2週間ごとに期限が切れる併設レストランでの食事券。素敵なレストランで、完全無料で食事ができます。ただしすぐに期限が切れるので「タダ飯に…」という気分で訪れたら、ちょっとやっていこうか、となるのです。
さらには豪華な贈り物の数々。鍋、ワイン、バッグ、コンサートチケット、豪華な部屋の宿泊券までじゃんじゃんもらえますが、期限付き、かつ受け取り場所はカジノです。年がら年中、贈り物をされるので、とにかくカジノに通うことになります。こうしてカジノにはまっていきます。
さて、義家族の戦績ですが、義姉の一人が先月なんと100万円ものジャックポット!でもその後、「もう冬の誕生日までは行かないわ…」とうつむいていたのを見るに、多分、損失の方が大きいのではと思います。その他の義家族も時折、「もう行かない…」と悲し気に呟いています。
私はカジノのあの豪華な建物を見るだけで、とても太刀打ちできないと思っちゃいます。見るからに儲かっている風なんですもの。
特に、昨今はマシンに自分のメンバーカードを入れてプレイするんですよ。しばらく勝たせてやろう、ここで負かせよう、など、この豪華施設の思いのままに操られているとしか思えません(カードゲームで数を読んで勝つ超天才さんのケースは別として)。
いつかお金持ちになったら、カジノで散財してみようと思います。でもまだ、無理ですね~。
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大好きな義姉さんたちとボウリング
6月初めから連日深夜11時まで残業、土曜日も仕事…という過酷な生活をしてきましたが、やっとひと段落つきました!
さて、その唯一の休みである日曜を使って、マイボールを作りました。はい、ボウリングです!
これを言うと、へえ、ボウリングが趣味だったの?と言われるのですが、そうでもなく。マイボールの入ったゴロゴロバッグを引きながら、気取ってスチュワーデス風にボウリング場に現れてみますが、実は私のスコアは80点ぐらいです。へへ。
ここでアメリカのボウリング事情について、大した内容ではないですが、書いてみます。
1)アメリカのボウリング場では、ピザとビールを楽しむ人が多い
投げる合間にピザを食べるんですからね、ボールの穴がべたべたしていることが多々ありますっ(涙)。
2)手にぴったり合うボールを探すのが一苦労
さすが多人種の国。日本だったら皆同じような体型と手の大きさなので、ボールのバラエティーはそこまで必要ないですが、アメリカのボールは穴がバラバラです。自分の手にぴったり合うボールなんて、見つかったためしがありません。
3)マイボールを持っている人が多い
上記の理由から、上手じゃなくてもマイボールを持参する人が多いです。
4)マイボールが手軽に作れる
大き目のボウリング場だったら大抵プロショップが併設されています。そこでささっと、安いのなら85ドル(8500円)で作れちゃいます。
5)マイボールの穴は大抵きつめに作られる
今回、一族郎党でマイボールを作って分かったのは、最初に削ってくれる穴は必ずきつめということです。そりゃそうですよね、最初にどっかんと削ったら後で調節できません。よって全員、再びプロショップを訪れて、さらに削ってもらうことになりました(無料)。
6)スコアの付け方知らないと言った義姉さん
席に座った瞬間、「私、付け方知らないから誰か付けて」。え?何のこと?あああああ!思い出しました!昔は手書きでした!今はコンピューターが自動で計算してくれます(義姉さん、かわいい)。
7)ボールは親指の「腹」で持つ
せっかく85ドル投資したので、プロショップの方にボウリングのコツを聞くと、ボールを親指の「先」で持ってはいけないと言われました。そうではなく穴の入り口あたりを、親指の腹で支えて、爪先はむしろ浮いてないといけないとのこと。これはやったことがありません。意外ですが、素直なニホンジンはそれに従って、癖をつけようとしていますが、今の所、スコアは逆に下がっています…(え?70代?)。
あまり興味のなかったボウリングですが、ボールと靴があったら1ゲームの使用量がわずか2ドル50セントなので、つい通っています。
いつかスコアが上がったら、こちらでご報告しますね。
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この夜、青空文庫の項目で目にとまったのは、『雨の玉川心中』というタイトルでした。著者名に「太宰治 山崎富栄」という2人の連名。分野は「遺書」です。開いてみるとまぎれもなく短い遺書でした。
『雨の玉川心中』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/card58054.html
「このあいだ、拝借しました着物、まだ水洗いもしてございませんの。おゆるし下さいまし」(遺書の中に富栄が記した言葉)
山崎富栄は、太宰治とともに玉川上水に入水自殺をした太宰の愛人です(知り合った当時、2人とも既婚。ただし富栄の夫は結婚後すぐに出征し、そのまま戻らなかった)。一説に太宰は独占欲が強くなった富栄に無理やり心中させられた、というものもあります。そして青空文庫には富栄が太宰と出会ってから記した日記『太宰治との愛と死のノート』(以下)もあり、富栄の心境を垣間見ることができます。
『太宰治との愛と死のノート』https://www.aozora.gr.jp/cards/001777/files/56258_61595.html
【露店のうどん屋で太宰に初めて出会った日の日記】
「あのときから続けて勉強し、努力していたら、先生のお話からも、どれほど大切な事柄が学ばれていたかと思うと、悲しい。こうしてお話を伺っていても漠然としか理解できないことは、情けない」
【ある日の日記に記された、罪作りな太宰の言葉、そして返答】
”死ぬ気で! 死ぬ気で恋愛してみないか”
“死ぬ気で、恋愛? 本当は、こうしているのもいけないの……”
“有るんだろう? 旦那さん、別れちまえよォ、君は、僕を好きだよ”
“うん、好き。でも、私が先生の奥さんの立場だったら、悩む。でももし、恋愛するなら、死ぬ気でしたい……”
【死の約7カ月前の日記】
「私の大好きな、よわい、やさしい、さびしい神様。世の中にある生命を、わたしに教えて下さったのは、あなたです。今度もわたしに教えて下さい」
ちなみに2人をよく知る小説家坂口安吾が1948年に発表した随筆『太宰治情死考』には、富栄について以下のように記されています。
『太宰治情死考』 https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43137_30135.html
「(富栄は)利巧な人ではない。編輯(へんしゅう)者が、みんな呆れかえっていたような頭の悪い女であった。もっとも、頭だけで仕事をしている文士には、頭の悪い女の方が、時には息ぬきになるものである」
「太宰の死は情死であるか。腰をヒモで結びあい、サッちゃんの手が太宰のクビに死後もかたく巻きついていたというから、半七も銭形平次も、これは情死と判定するにきまっている。然し、こんな筋の通らない情死はない。太宰はスタコラサッちゃんに惚れているようには見えなかったし、惚れているよりも、軽蔑しているようにすら、見えた」 ※「スタコラサッちゃん」とは、太宰が富栄に付けたニックネームのひとつ
「当面のスタコラサッちゃんについて、一度も作品を書いていない。作家に作品を書かせないような女は、つまらない女にきまっている。とるにも足らぬ女であったのだろう」
「(富栄の遺書には)尊敬する先生のお伴して死ぬのは光栄である、幸福である、というようなことが書いてある。太宰がメチャメチャに酔って、ふとその気になって、酔わない女が、それを決定的にしたものだろう」
「太宰のような男であったら、本当に女に惚れゝば、死なずに、生きるであろう。元々、本当に女に惚れるなどゝいうことは、芸道の人には、できないものである。芸道とは、そういう鬼だけの棲むところだ。だから、太宰が女と一しょに死んだなら、女に惚れていなかったと思えば、マチガイない」
心中後の玉川上水の土手には、入水を拒みしがみついた手のあとがくっくりと付いていたという証言もあれば、富栄の顔には苦しんだ後があり、太宰の顔は安らかだったことから太宰の方は入水時には既に仮死状態だった(無理心中?)というものあります。
坂口安吾による富栄についての解説は取り付く島もないですが、女性が彼女の日記を見たら、また別の印象を持つ人も多いのではないでしょうか。
「私と一緒なら、お酒も、煙草もやめて、もっと、もっといいものを書くんだがなあ、と仰言った修治さん。誰も僕達がこれほど好き合っているなんて、知らねえだろうなあ、と仰言った修治さん。十年前に逢いたかったなあ、と仰言った修治さん。先輩の方がみえても、別れるのは、やだよ、と仰言ってくださった修治さん。」
妻子がありながら、「死ぬ気で! 死ぬ気で恋愛してみないか」と富栄に言った太宰。そして妻子と富栄がありながら、『斜陽』のモデルとなった太田静子と子どもをもうけた太宰。ありったけの貯金を使い果たし、太宰に尽くし、太宰のみの世界に生きる富栄に太宰が言った言葉は、
「ごめんね、あのね、苦しいんだよ……。恋している女があるんだ。(中略 ※これは太田静子のこと)ファン・レターから、お見合いが始まり、この間手紙がきて、結婚を強いられている由」
「だから言ったじゃないか、お前がいつも、そばから離れずに、付いていてくれなきゃ駄目だって……。僕はどうしてこう女に好かれるのかなあ!丁度いいらしいんだね、僕は。余り固くもないし、場もちは上手だし――」
本妻、そして新しく現れた女、太田静子が富栄の心を不安定にし、「太宰の最後の女」へと急進させたのは想像に難くありません。でも太宰はきっと誰のことも愛していなかったのでしょう、自分自身をのぞいては。そして、一人で死ぬのはこわかった。天才の命、人の夫を奪ったと世間に責められる富栄ですが、彼女のひたむきな恋慕が太宰によって利用された側面も、見落としてはならないと思うのです。
“青空文庫『ある遊郭での出来事』”もぜひお読みください。
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/343364/2019-02-22
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外国暮らしで思うように日本の書籍が手に入らない昨今、ネットで公開されている青空文庫を利用してみることにしました。著作権が消滅した古い作品がほとんどなので、母国語でありながらすらすら読むという感じにはいかないのですが、日本語の変化を見ることもできて、非常に興味深いです。
今週読んだのは、小説家、若杉鳥子(わかすぎとりこ)の短い随筆『ある遊郭での出来事』です。1925(大正14)8月の『婦人公論』に掲載された作品というのですから年季が入っています。ほぼ100年近く前に書かれたんですね。
『ある遊郭での出来事』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000331/card2661.html
ある人が「読書は過去に存在した天才との触れ合い」と言っていましたが、実際約100年前に書かれたものが、今、時を超えて私の目の前にあるということは、とても不思議な縁に感じます。
若杉鳥子という小説家は、茨城県で芸妓置屋を営む家の養女として育ちました。ここに書かれていることは、遊郭の全体像ではなくとも現実の断片であると言えるでしょう。
『ある遊郭での出来事』には遊郭で起こった情死や心中事件がいくつか書かれていますが、「情死者の葬式」の項は鮮明に私の心に残りました。作者は墓地での「普通の死を囲繞(いじょう)するものとは全然異なっている」場面について記しています。
★ここから下は原文抜き出しなので、これから全体を読まれたい方はご注意ください★
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以下、原文抜き出し――――――――――――――――
何等の形式の片影も被かぶせられてない血みどろの若い女の屍体が、厳然と置かれてあるではないか……。無宗教の葬式のように、お経を読むでもなく香を焚くでもなく華を手向けるでもない、悼詞で死者の生涯を讃めたたえるような友人も彼女に勿論あろう筈がないのだった。文字どおりただ埋めるだけなのである。墓場に和尚は顔を出しても、法衣一つ身に纏わず、自分も迷惑そうな苦笑さえ浮かべて、『××楼さん――どうもはやお気の毒な事で、とんだ御損害で……』 楼主に対して挨拶をする。坊さんばかりでなく、此処へ集まって来ている誰も彼もが、不思議と彼女を憐れもうとする者は一人もなく、『御災難で、御損害で、御気の毒で』と楼主に対して繰り返してる。
そしてまた彼女達は、何と容易に死を選ぶことだろう、刃物で、劇薬で、鉄道線路で……
――――――――――――――――――
遊郭に売られた女性たちの悲惨な境遇と絶望が、場面描写からにじみ出ています。百年前の命…今の命も重さは同じであるはずなのに…。2分ほどで読み終わる短い随筆なので、ご興味がおありの方はぜひ読んでみてください。
《気になった表現》
センジュアル:大正時代の作品には、外来語のカタカナがかなり頻繁に用いられています。近年復活の兆しがあるこの「センジュアル(センシュアル)」は、1892年の北村透谷作品や同年代の寺田寅彦作品にも使われており、意味は「官能的」「肉感的」。
『ある遊郭~』内では、この他「死面」に「デスマスク」、「衝動」に「ショック」というルビがわざわざふられていました。
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実は私、ニッポン放送のラジオ番組『テレフォン人生相談』のヘビーリスナーでして^^!
もともとは、たまたま聞いた藤諦三先生(世界的な心理学者)のセミナーに感動したのがきっかけです。その後、先生のラジオ番組から講演ビデオまでYouTubeを聞きまくったのでした。
そして聞くものがなくなってしまった今は、作家の三石由起子先生が回答される会を聞きまくっています。いやあ、三石先生のご回答の迫力満点なこと。この回(https://www.youtube.com/watch?v=zr6TjFl7bZ4)なんて、DV気味で妻に逃げられた男性相談者に三石先生が「私だってあなたが怖いわ…」と言うくだりがあるのですが、いや、先生よりは怖くありませんよ!っていう感想が正直なところ。
よってこのビデオをYouTubeをアップした人も、どう考えてもDV男よりも先生を怖がっている風のタイトルを付けています(上写真)。
たくさん聞いていると、先生のキレどころもだんだん分かってきます。特に自分とは全く関係ないことに文句を言っているような相談者の場合、ヘビーリスナーなら、もう相談が始まった時点で「この人やられるな」って気付くわけです。この回(https://www.youtube.com/watch?v=bAeviOLjTaU)なんてまさにそれ。
話をもとに戻しますと、加藤先生のおっしゃることでとても新鮮だったのは、「自分の感情を観察しなさい」という助言でした。特に「~過ぎている時」。
例えば単に怒っているのではなく、怒り過ぎている時には、劣等感など自分の心の問題・状態を投影している可能性があるとおっしゃいます。そういえば確かに私の親友のSさん。彼女が怒っているところを見たことがありません。Sさんはまるで全く傷つかないダイヤモンドみたいな人です。アメリカで店員さんに失礼な態度を取られても、全く意に介さず、むしろ大爆笑。私なんかだと「私がアジア人だからかな…」なんてふと頭をよぎったりしますが、そういう心の奥のよどみみたいなものが彼女にはないようです。
そしてちょっと驚いたのは、加藤先生の「喜び過ぎている時」も何かが隠れていますよ、という言葉でした。私は人に褒められた時、異常に喜んでいます。喜び過ぎなほど喜んでいます。その感情を観察して見つけ出したのは、ダメな子と言われ続けた子ども時代の自分でした。
怒り過ぎている時、喜び過ぎている時、私の隠したい劣等感がもろ出しになっているわけで、見る人が見れば、恥ずかしい私が丸分かりです。加藤先生の助言を意識するようになってから、自分の劣等感が見えてきて、見えたことでその部分が消えてきたように思えます。
皆さんは最近、何に怒り過ぎましたか?何に喜び過ぎましたか?その理由はどこにあると思いますか。
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2/1に俳優の新井浩文容疑者が強制性交の疑いで逮捕されました。まだ捜査中で罪が確定したわけではないですが、もし本当に強制性交を行ったのなら、とても許せない行為だと思います。
一方で、この問題を「韓国人だから」とひとくくりにして非難する人がいるのはとても悲しいことと思います。彼は日本で生まれて日本で育った人ですよ(しかも三世)。アメリカにも色々な国の三世、四世がいますが、犯罪を犯したとしても三代前の祖国なんて辿って人種を非難することはありません。たとえ新井浩文容疑者が、自分は韓国系だからと強く意識して生きていたとしてもです。彼を育てたのは日本の地であり、日本の文化です。
そして、この一人の犯罪を見て、鬼の首を取ったように韓国を罵る書き込みがたくさんあるのも悲しいことです。もちろん韓国政府が日本にしている態度はひどいです。私も韓国政府は大嫌い。でもこの犯罪が「韓国人だから」という結論は、あまりにも幼稚じゃないですかね。
嫌韓意識が急速に高まる今、ひとつ心にとめておきたい点は、日本人と韓国人の気質の違いです。日本というのは割と、皆の意識が同じになりやすい国と思います。韓国は許せない、だから嫌韓が急速に進んで、韓国の歌手が好きな人がいれば堂々と文句を言ってみたりする。でも韓国人はちょっと違います。国が反日教育をしても、洗脳用の記念館を作ってみても、ならえ右で同じ意識にはなりません。
私が韓国に住んでいた2000年前後は、今よりも反日教育が盛んでした。テレビも日本人に関しては言いたい放題。そんな中、「日本は有り(日本の良いところが書かれた本)「日本は無し(日本の悪いところが書かれた本)」の2冊が発売され、ベストセラーになりましたが、その両方がよく売れていて驚きました。日本では韓国を褒めちぎった本がこのように売れるでしょうか。また、当時韓国は、世界で最も日本語を学ぶ学習者が多い国でした。日本でも韓国語教室がありますが、1週間に1クラスぐらい、小さいものがあるかないかでしょう。でも私が指導していた1つの塾だけとっても、日本語クラスが1週間に約100クラスもありました。本当に反日なら、その国の言葉をこんなにたくさんの人々が習うでしょうか。
今、ネットを見れば見るほど、韓国という国が嫌なものに見えてきます。おのずとそこに住む人々も…となるのはしょうがないことと思います。私だって、もう一度言いますが、韓国政府は嫌いです。でも、ネットの中には、ある特定の刺激的な内容ばかりがクローズアップされていることを忘れてはいけません。例えばアメリカに住んでいると、東京は世界で最ももろい都市だ(地震による都市崩壊)という記事などを目にする機会が多くあります。「東京はそれほど危ないのか?」と他の記事を読めば、さらに東京と地震に関する記事が出てきます。それを見続けた結果、在米日本人の中には、東京には怖くて行けないという人が出てきています。逆にアメリカの銃乱射の記事を何度も目にした日本人は、アメリカに住んだら銃乱射に遭って死ぬんじゃないか?と思ったりもします(現実にはそうは遭遇しません)。
韓国に住む人々の優しさや温かさなど、そんなニュースにもならないことは、本当は大切なコアであるにも関わらず、新聞のトップニュースとして紹介されることはありません。
韓国の人々がよく私に言った言葉は「子どものころから反日教育で、日本は嫌いだった。でも実際に会った日本人は本当に親切で優しかった。だから今は日本が大好き」でした。韓国の人々は、日本人よりもいい意味で単純です。優しさや親切を裏読みすることなく、あっさり受け止めて、「私は私の考えで行く」と判断する人が多いのです。日本人と同じような顔をしているけれど、色々なことが違います。
とはいえ、韓国の政府の出す決定や失礼な態度には、非常に腹が立ちますよね。では韓国の人々に(政府ではなく)、私たちはどのような態度を取ると良いのでしょうか。
以前日本で知人(日本人)と地下鉄に乗っていたら、電車の中で観光日本語の教科書を広げて一生懸命勉強している韓国のお年寄りが前に座りました。私は本当に微笑ましいと思ったし、韓国でも日本のことはそうよく言われていないだろうに、来てくれてありがとうと思いました。しかし知人はそうは取りませんでした。そのお年寄りに聞こえるように、「韓国人が日本に来やがって。帰れ帰れ」。「アリガトウゴザイマス」「ドウイタシマシテ」と拙い発音で練習しているお年寄りの頭に、鋭く真っ黒な言葉が降りかかったのです。私はあわてて彼女を制止しました。幸いにもお年寄りは、日本語にそこまで堪能ではなかったので気付かずに済みましたが、こうやって日本を好きで来てくれている韓国の方々に冷水を浴びせることが、愛国者の取るべき行動なのでしょうか。
韓国への腹立たしい気持ちは分かりますが、私自身は、国のことは国に任せて(国はある程度毅然とした対応が必要かと)、私たちは小さな兵士ばりに韓国の人々を攻撃するのではなく、小さな平和大使として、人と人は繋がれると信じて、優しい気持ちで草の根運動をしていくことが大切だと思います。国同士が戦争をしていても、人間同士が友情で繋がることは珍しいことではありません。
実際、日本を愛する気持ちが強い人であるならば、日本人ならではの美しい気質を持ち続けることが、大切な日本をさらに美しくする一番の愛国的行動ではないでしょうか。また、韓国と本当に国交断絶したなら経済的損失もはかりしれません。そういった面でも、厳しくやり合う政府間の下で、二つの国が断絶しないよう、別次元の人間的な優しい運動を行うのが何より愛国的であると私は思います。
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うちのバクスター君がモデル。もうちょっと楽しそうな顔してほしかった…
アメリカの日系情報誌『ライトハウス』のTJ編集長。働き過ぎて倒れ終わる頃、ちょっと休もう、旅にでも出て、と思うタイミングで「ネエサン、ちょっとだけ時間ないですよね~」なんて話しかけてくるのです。
でも思い出してくれるだけでもありがたいし、特別にかわいらしい青年(反対意見の方、ご一報ください…)でもあるので、ネエサンもつい休みを返上してがんばっちゃいます。ただし私が知りたいこと、皆に伝えたいことをやらせてくれるなら…という我がままだけは(ごめんね)、聞いてもらいます。
それで以前、「ペットをアダプトしよう」という記事を書かせていただいたのですが、これは本当にうれしかった!私一人がアダプトできる犬猫の数は限られているけれど、皆に伝えられたなら、もっと救われる命が増えます。アメリカの「ペットはアダプトするもの」という常識を日本の方が日本に持ち帰ってくださったら、救われる命がもっと増えるでしょう。
ペットの記事
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/posts/2018/3/24
話をもとにもどしますと、えー、今回、お願いしたのは、アロマクラフトの特集です。アメリカってアロマオイルが日本よりも随分安い価格で手に入るのですが、私、何度も一人で取り組もうとしてアロマクラフトの必須基本材料である「精製水」がどこで買えるのか分からず、挫折していました。
それが今回、本当に役得です!シアトルでアロマテラピースクールを主宰していらっしゃるジュノ先生に、材料のそろえ方から、自分が作ってみたいレシピまで、手取り足取り教えていただいたのです。アメリカでどうやって精製水を買えば良いかも、すっきり分かりました!
特集記事はこちら(道具や材料のそろえ方もばっちり分かります)
http://magazine.us-lighthouse.com/publication/?i=559369&ver=html5&p=80#{%22page%22:68,%22issue_id%22:559369}
一番に知りたかったのは室内消臭剤のレシピです。うちはワンコもいるし、発がん性が疑われている化学性消臭剤はどうしても避けたく、自然の成分だけで室内を消臭したかったのです。そこで教えてもらったのが上写真のレシピです。
さっそく作って使ってみたら、本当、料理の後なども家の中の空気がすっきり爽やかになります。もちろん最強の消臭剤は窓を開けることですけど、冬場で寒くて開けられない夜などに重宝しています!
その他のレシピ(風邪防止のスプレー、抜け毛を防ぐシャンプー、簡単にできるハンドクリームなど、私が知りたかったもの満載)もぜひこちらからチェックしてみてください。簡単に作れますよ。
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天気予報とファッションリコメンを同時に見られるアプリ「テンキュールhttps://info.tnql.jp/ 」、おもしろい!「今日は午後から崩れるから、濡れても平気な靴で…」「夕方から寒いからストールを持って行って」など、的確なアドバイスが天気予報とともに見られます。
Ruコミュニケーションズ有限会社は、英語版の翻訳ブラッシュアップと文法修正をお手伝いさせていただいたのですが、社長が「せっかく出すなら本物の英語にされたい」とおっしゃったときには、「まさにそれ!」と拍手をおくりたい気分でした。
日本に旅行ししているアメリカ人が「見て、この英語!」と看板を指差して笑っていたり、記念写真を撮っているのを見たりすると、ああ、日本人がアジアの国に行っておもしろい日本語の看板を見て笑うのと同じなんだとちょっと残念に思います。この点、もっと真剣に考えてもらえないかなあといつも思うのですが、なかなか変な英語の看板や出版物の出現は止まりません。
どんなに英語が上手な日本人でも、本当に自然な英語文ってなかなか書けないものです。正しく訳して、その後、訳者とアメリカ人ライターが話し合いながらブラッシュアップする弊社のトランスクリエーションなら、文法が正しいだけでなく、お洒落でインパクトのある英語文が作れます。自社のウェブサイトや看板の英語文がどうも変…と思われる方はどうぞ、お気軽にお問い合わせください♥
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毎日、夕方になると犬の散歩に出掛けるのですが、近所の構造上、輪になった1本の道を歩いて行く感じになります。外に抜ける道が一切ない、1本の輪…よって輪の中で一度すれ違った人のうち多くと、輪の後半で再び会います。「Hi!」と元気よく挨拶しあって、その20分後にまた「Hi!」となるのです。小心者の私にとってはこれがどうにもバツが悪い。2回目は苦笑い風にすべきか?「Hello, again!」と言うべきか?などとどうでもいいことを悩みます。
特に毎日、どうしたらこんなに同じタイミングで散歩に出るの!?と思うほどバッチリ2回会うオジサマがいます。毎日毎日2回も会う見知らぬ人…。バツが悪いなあと思ってたら、ある日急に至極簡単な解決法を思い付きました。オジサマと同じ方角に歩けば良いのです。そうするとオジサマとはすれ違うことがないので、これまで毎日2回ずつ会っていたオジサマと、劇的に会わなくなります。
しかし、あまりにも当たり前のことになぜ気付かなかったのか悔やまれますが、今度は違う人と毎日2回会い始めました!どっちに回っても、夕暮れ時の定番散歩メンバーがいるのです。
そんな中、今日、逆回りを始めてからしばらく会わなくなっていたオジサマと久しぶりにすれ違いました。どうして!?――なんとオジサンも逆回りを始めていたのです。するといつも「Hi!」だけだったのに、今日は余程うれしかったのか通りの向こうから手をぶんぶんと振ってくれ、さらに大きい声で「See you tomorrow!!」とまで言ってくれました。二人とも逆回りになったので、また明日からオジサマと2回会う生活が始まります。
オジサマ、かわいいです。でも、やはり2回会うのは、ちょっとバツが悪いのです…。
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~「働く女性のLife Designマガジン アヴァンティ」に連載中のコラムより~ http://www.e-avanti.com/68165
日本ではシングル向けのマンションなど、シングル文化が花盛りとのこと。しかしアメリカ人に「シングルのまま年を取るってどう感じる?」と聞いたら、なんだか皆、ピンと来なかったようだ。「中高年のシングル、普通だしね」という状況だからなのだろう。離婚率の高いこの国では、中高年になってシングルに逆戻りというケースも多数。それをどうこう言う人もおらず、のびのびと生きている。
例えば日本で55歳の女性が離婚したとする。これからシングルになるわけだが、生涯独り身で生きていかなければならないように思え、パートで得る収入もおぼつかず不安…というケースは少なくないだろう。しかしアメリカでは違う。まず、アメリカ人の恋愛観。日本では「いい年して恋愛なんて」という感覚があるが、アメリカのデート市場で55歳はまだまだ若い。離婚したら即、新しいドレスを買って、シングル市場へ飛び込めばいい。私の義母も70歳のときに、デーティングサイトで知り合った男性と再々々婚。そして73歳で離婚した(離婚の理由は、80歳の夫いわく「セックスレスで不満がたまり、浮気した」)。老年だって、出会いも別れも、なんにも恥ずかしいことじゃない。
そして何より大きいのが、中高年女性も当たり前のこととして「正社員の職」を持っていることだ。離婚は精神的な痛手だが、職があれば、せめて経済的なダメージからは逃れられる。私がサルサクラブで出会った中高年シングル女性たちは、日本人が見たら呆れるほどはじけ飛んでいるが、親しくなって聞いてみると、昼間は全く違うキャリアウーマンの横顔を持っている。立派な仕事を持ち、生活を楽しみ、セクシーに生きているワーキングウーマンに、誰が文句を言うことができるだろう。
サルサ仲間の友人Sちゃん(日本人)は58歳からレントゲン技師を目指して大学に通い始めた。「卒業するころは60歳だよ。どこが雇ってくれるか」と笑っていたが、その予告通り、60歳に卒業し、それだけでなく、クリニックの正社員の口まで決め、こちらでステイタスの高い医療キャリア街道を歩き始めた。そんな彼女が、昨日こんなことを言った。「日本だったら私、どんなに優秀な成績で大学を卒業しても、トイレ掃除の仕事がやっとだったろうね…」。中高年からでも挑戦できる土壌は、アメリカの労働基準法により守られている。履歴書に年齢・性別を書くことも、顔写真を貼り付けることも禁止されているアメリカだから、年齢や性別、見た目を理由に入口でシャットアウトされることがない。努力次第で未来が変えられるこの国では、中高年のシングル女性ライフも、実にのびやかだ。
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