陽炎と蛍
Sep
27
片影シリーズの第二部「陽炎」の続きを
書いているのですが。
もともとは、この作品、
澪標シリーズにつながる
中ツ颯太の心情を描きたくて、
書き始めた物語なのだけど。
中ツ那智への気持ちに蓋をして、
タカマ那智に恋焦がれる彼の気持ちや、
中ツ那智への気持ちを認めながらも、
タカマ那智に逢いたいと願う
彼の気持ちを描きたくて、
書き始めた物語なのだけど。
澪標シリーズの第一部「夢で逢えたら」を
書き直したことで、
後者を書く必要がなくなってしまって。
行き場を失っていたのだけど、
だったらこのままの流れで、
澪標シリーズ第三部「廻り舞台と紡ぎ歌」に
つながる話にしてしまえと、
書き進めているのだけど。
物語的には、なんかすごく良い感じに
なってきた気はするんだけど、
でも問題発生。
片影シリーズと澪標シリーズ、
めちゃくちゃ関係しあっているけれど、
でも、一応は独立したシリーズなわけですよ。
それに、関係しあっていると言っても、
一応の位置づけとしては、
「礎」→「片影」→「澪標」なわけで。
にも関わらず、このままじゃ、
澪標シリーズ第二部のネタバレになる!!
けど、この展開を澪標シリーズ第三部の中でやるのは、
物語が冗長になりすぎて、
辛い気がするんだよな……。
廻り舞台の中でも、
多少触れざるを得ない話ではあるんだけど、
でも、じっくり描くのは難しいから、
別作品の中でじっくり描ければ、
その方がいいんだけど。
それこそ、「それは蛍のように」で
じっくり描いたことを、
「廻り舞台と紡ぎ歌」では
さらりと描いたように、
濃淡を使い分けて描いた方がいいんだけど、
でも、「陽炎」でそれをじっくり描いてしまうと、
「それは蛍のように」のネタバレになるっ!!!
ど~しよぉ~。
もうすでに、「それは蛍のように」を
読んでくださった方が
「陽炎」を読んでくだされば、
さほど大きな問題にはならないけれど、
その逆だったら大問題だよ。
どーしよう、マジで。
「廻り舞台」でさらりと描くためにも、
「陽炎」でじっくり書いておきたいんだけどな……
でもそうするとネタバレがっ……。
ああ、どうしよう……。
その日は激しい雨で、気持ちにまで傘さえ差さずに
Sep
23
映像のインパクトがすごくて、なかなか難しい(笑)
なので、本家様は映像を見ずに聴くことにした。
あと、こちらのカバーは、
Aメロ、Bメロはすごく素敵なのだけど、
サビが綺麗すぎるかなぁと。
こんなに汚れた感があまりないというか。
惜しいなぁと。
こちらは、本家様と声や歌い方が似ているのだけど、
それでいてこの方の良さも出ていて、良いのだけど、何かが物足りない気がする。
琴音ちゃんがカバーしたらどうなるかなと、
密かに妄想を膨らませている。
君と蛍と恋すてふ
Sep
18
やっぱり、声変りだの合唱部だのと入れる隙が無い。
視点軸のぶれも、自分で言うのも何だけど、
なんかめっちゃさりげないから、
これはこれでいいんじゃないかと思えてきた。
ラストが他作品と一致しないのも、
これはこれで仕方ないのかなぁと。
天珠宮への行き方についても、
「神々の黄昏(ラグナレク)」から2か月後と1年後じゃ、
違っててもいいんじゃね?って思えてきた。
きっとこの1年で伽耶さんが整備したんだよ、
いろいろと(笑)
そうそう、久しぶりに通して読み返してみて気づいた。
那智、実はめちゃくちゃ自分の気持ちに気づいてた。
タカマ那智は自覚すらしていなかった颯太への想いを、
めっちゃ気づいてるよ、この人。
タカマ那智は自覚していないのに、
彼はいったいどうやって自覚したんだ……!?
やっぱり、第二次性徴期の中で、
いろいろと思うところがあったんだろうか……。
潜在意識化でいろいろ感じていた思いを、
橋姫と出会って、顕在化させられたのかな。
君と僕とは恋人じゃなくて
Sep
18
この動画を見つける前に、
他の男性が歌っている動画も見たけど、
なんだか勢いで歌っていたり、
カッコつけながら歌っている感じが、好きになれなくて。
この方はしっとりと情感たっぷりに歌っていて、
すごく好きです。
これを聴きながら、
「それは蛍のように」を読み返している。
視点と書き直しのお話(前記事からの続き!)
Sep
18
案外、別作品の中でやっちゃっているから、
この作品として書き直す意味って
どんだけあるのかな?って思ったりもする。
でも、別作品の中で書き直しをしているが故に、
この作品の内容と別作品の該当シーンとで若干の不一致があると言いますか。
主にラストなんだけどもね。
そんで、このラストに違いができている理由が、「合唱部」の有無なんだよな。
でも、ラストに合唱部を絡めるためには、
話の途中でも絡めないとおかしくて、
そうなると、話全体の構成を見直さなきゃいけなくなる。
だけど、けっこう緻密に組み立てた構成だから、
崩して組みなおすのは難しいんじゃないかという気がするし、
下手にやっちゃうと、別作品の中での再構成と、
これでひとつの物語として成立させているこの作品との違いって何だ!?って感じだし。
でも、やっぱりラストは変えたいんだよなぁ。
颯太の渾身の告白が華麗にスルーされて
合唱部の話題に移るあの流れにしたい。
ほんとは中ツ国でも両想いなのに、
それに気づいていない颯太という構図を作りたい。
颯太の謝罪の気持ちが那智に伝わって、
那智がもうそれほど気にしていないこともわかって、
ほっと安堵するんだけど、
「あれ?さっきオレ、どっちの世界でも好きって言ったよね?そこ、ノーリアクション!?」みたいな(笑)
あと、物語全体的に、視点軸がぶれぶれだから、
そこを直したい、というのもあるけど、
それはある程度、
別作品の中での再構成でやっちゃっているから、
やる意味あるのかな、という気もしている。
ああ、そうか。ラストを那智視点で固定して、
深堀すればいいのか。
「廻り舞台と紡ぎ歌」でも、「陽炎」でも、
あのシーン、颯太視点だからな。
けど、それ以外は「別作品の中での再構成」の焼き直しになりそうで……。
あ~、天珠宮に侵入したあの男の矛盾点を潰すか。
というか、天珠宮への入り方をもっと詰めるか。
「取り残された世界で君と見たものは」で、
天珠宮に入るための通常ルートを示したわけだけど、
でもあれって、夜は使えないわけじゃん?
なのにあの男も伽耶も、
どうやって出入りしたんだよ!?っていうね。
物語の基本は起承転結!
Sep
18
でも、なんとなく頭の片隅に入れているだけでも違うし、
行き詰ったときの処方箋でもある。
ええと、本題。
澪標シリーズ、第一部の「夢で逢えたら」を書き直したわけだけど。
実は第二部「それは蛍のように」も書き直したいと思っている。
だけど、こちらは第一部ほどの大改編じゃなくて、
細かい部分を直したい。
那智の声変り&合唱部ネタを入れたいのと、
ラストの展開を第三部「廻り舞台と紡ぎ歌」や片影シリーズの該当シーンと合わせたい。
……んだけど、実はけっこう難しいんじゃね?となんとなく感じている(笑)
「それほた」、初めて起承転結や入れ子構造をめっちゃ意識して書いた作品だから、
後にも先にもこんなに意識して書いた作品ないから。
なんかもう、物語の構造がしっかり出来上がっちゃってるんだよね。
だからそれを崩して構成し直すって大変なんじゃないかと薄々感じている。
お月見、哲学、有効期限 #ノベルちゃん三題
Sep
11
晴れ渡った夜空に浮かぶ月を眺めながら、そんな哲学めいた考えが浮かぶ。
初秋のベランダではコオロギの鳴く声が聞こえ、
気持ちの良い風が頬を撫ぜていく。
誰の人生にも必ず有効期限があって、それをどう使うかはその人次第なのだが、
誰にでも平等に与えられているかのようなそれは、実はかなり不平等だと、
灯(あかり)は思う。
天に召されてしまった兎は、人生の苦楽とは無縁で、心穏やかに餅をついているのだろうか。
それとも、まるで苦行に耐えるかのように、餅をつき続けているのだろうか。
「月に兎がいるなんて、迷信だよ」
ビールを片手に、友樹が笑う。
ムードをぶち壊すようなその声は、けれど確かに、
闇にさらわれそうな灯の心を引き留める力を持っていて。
そうだねと、灯は笑った――。
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