渚に消えた匂いを
林で愛しあう百葉箱の時限
テトテト
テトテト
巻の円陣を抜け出す章が
朝霧と溶岩に見るいちめんの秒
うちあげられた窪みに
海胆は むらさきの宵宮
ワタシハ誰カ マダ誰モ居ナイ
ワタ沁ミ出デ 月ニ光レバ
波がくれば 窪の底
揺らぐ音に 絡操(カラクリ)
鴨居は紅く
男が流れつく昔
*樞…開き戸などを開閉する仕掛け
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