最後の列車が 去ったあと ひとりの少女が 森の奥からあらわれる レールの端を たいまつで焼く 切断されていた青空は 緑で修復されるだろう つつましやかな 鳥たちの祈りは 続けられることだろう 人間の痕跡は そこここにあって 自然のなかで いっそう痛ましい あたかも 消えた魔法のように