7日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日続落して始まりました。朝方に発表されました6月の米雇用統計では時給の伸びが鈍らず、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの市場の警戒を和らげるほどの内容ではありませんでした。引き締めの継続による米景気への影響も懸念され、株式相場の重荷となっています。
6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比「20万9000人」増えています。市場予想(24万人増)に届きませんでした。4月と5月の増加幅も下方修正されています。一方、平均時給の伸び率は前月比(0.36%)と、市場予想(0.3%)を上回りました。賃金との連動性が高いとされるサービスインフレの鈍化に時間がかかると受け止められ、市場では(FRB)が年内に2回の利上げをするとの警戒が一段と高まっています。
米債券市場では長期金利が上がり、米10年債利回りは一時(4.08%)台まで上げ幅を広げ、金利の上昇で割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが出ています。
終値は3営業日続落し、前日比187ドル38セント(0.55%)安の3万3734ドル88セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日続落し、前日比18.327ポイント(0.13%)安の1万3660.716でした。
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