<永瀬正敏>が主演、<石井岳龍>が監督を務めた映画『箱男』が、2024年8月23日に公開されますが、予告編が解禁されています。
原作は1973年に<安部公房>が発表した同名小説です。「人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?」をテーマとし、その幻惑的な手法と難解な内容のため、映像化は困難と言われていました。<安部公房>本人から直接映像化を託された<石井岳龍>のもと、1997年に製作が決定しましたが、不運にもクランクイン前日に撮影が頓挫。そして<安部公房>の生誕100年にあたる2024年、<石井岳龍>はついに『箱男』の映画化を実現させました。
予告編には、カメラマンである〈わたし〉が箱という鎧をまとい、完全な孤立・完全な匿名性を手に入れて一方的に世界をのぞき見る姿を収録。〈箱男〉の存在を乗っ取ろうとするニセ医者や、完全犯罪に利用しようとたくらむ軍医、さらに〈わたし〉を誘惑しようとする謎の女までもが現れる中、〈本物の箱男〉をめぐる戦いが始まります。
<永瀬正敏>が〈わたし〉に扮したほか、<浅野忠信>、<佐藤浩市>、<白本彩奈>、<渋川清彦>、<中村優子>、<川瀬陽太>がキャストに名を連ねています。
またベルリン国際映画祭、シアトル国際映画祭に続き、アメリカ・ニューヨークで現地時間2024年7月10日より開催されます「JAPAN CUTS」に本作の出品が決定しています。