6日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は反発して始まりました。
同日朝発表の11月の米雇用統計は市場予想をやや上回ったものの、ほぼ予想通りの内容でした。12月の米利下げを見送るほどではないとの受け止めから、株式に買いが入りました。
11月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月に比べ22万7000人増と、市場予想(21万4000人増)を上回りました。10月分は1万2000人増から3万6000人増に上方修正されています。平均時給は前月比の上昇率が(0.4%)と市場予想(0.3%)より高く、失業率は前月の(4.1%)から(4.2%)に上昇でした。
市場では米連邦準備理事会(FRB)が17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.25%)の利下げを決めるとの見方が改めて強まりました。6日朝の米債券市場では長期金利が米雇用統計の発表後に前日終値(4.17%)を下回る場面が出ています。
もっとも、積極的に株式を買う動きは限られている。来週には11月の米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の発表が控えています。物価指標が市場の想定より上振れすれば(FRB)の政策判断にも影響する可能性があります。