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- ファミリアセダンの大冒険
- この時代の車、デザイ... By dote At 2023-05-24 15:52
- ヴィンテージカー専門... By Mt.zaki At 2023-05-24 16:06
母親に見せるために、1965年ころ父親が乗っていた初代ファミリアセダンを購入(購入した車両は1967年製、走行7000kmの車両)して札幌に持ち込んだのは昨年10月。
札幌の実家ガレージで冬を越したファミリアだが、これを尼崎の隠れ家に運ぶこととなった。
早朝便に乗り午前中に札幌入りした僕は、ファミリアの状態を確認、そしてボディに半年間積もった薄汚れを洗い流す。
1967年製のファミリア・セダンは、何とも美しい。
小さく弱々しくもある事が、美しさを際立たせている。
可憐という言葉が、まさにそれだ。
当時の乗用車デザインは、イタリアのカロッツェリアに発注するものが多かったが、これはなんと東洋工業の若手社員のデザインだ。
それがまた誇らしい。
さて、札幌から小樽を目指すことも大冒険。
僕は、早めに小樽のフェリー乗り場でスタンバイする事にした。
フェリーの出航時間は23:30だが、乗用車の整列は20:00から開始される。
早朝から活動している僕は、さっさと乗船して部屋で横になりたい。
乗用車は前半と後半の2グループに分けられるが、何とか前半の乗船が可能だった。
一人旅の部屋は、この客船の最上階にある4部屋しかないスイート。
広い室内には専用のデッキがあり、バスルームにも大きな窓が設けられている。
窓の下は、30ノットで過ぎ去る日本海で、豪快な入浴が楽しめる。
早朝まではキャリアの電波があるのだが、朝食時間にはその電波もなくなる。
能登半島までの9時間~10時間は現代のネットワークから切り離される。
そんなときにはスイートルームの特権で、フロントから古いDVDを借り続けて見まくるに限る。
たまには酷い映画も悪くない。
3食付き58,600円の料金も、ホテル料金が恐ろしく高騰している中では、まあなんというか、この選択がBESTだと思う。
21:15舞鶴入港、22時間の船旅を満喫し、船底のファミリアと再会。
周囲のまともな人たちから白い目で見られながら、入念に暖機運転をして下船準備。
下船後、深夜の高速を後ろを気にしながら60~70km/hで巡行させ、日付が変わるころに尼崎に到着したのだった。
ファミリアは、ここからエアコンの装着に挑戦する。
オリジナルではなくなるわけだが、そこはRestomod Ariというアメリカのクラシックカー専門のエアコン部品を調達し、なんら不自然ではない形で仕上げる予定だ。
速いとか豪華だとか、そういう車の楽しみではなく、全く違う世界のクルマ。
タイムマシンとでも言うべきだろうか。
損得勘定ではなく、ただ純粋に楽しい。
こういうのが、カーライフと言うものだ。
Posted at 2023-05-24 15:52
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Posted at 2023-05-24 16:06
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