難所である田名岬の手前に到着。 途中の田名の集落では、地元の人に「岬は潮流も速いし、波も高い。危ないから近づくな。」と何度も言われた。 僕たちを心配してくれてのことだ。旅の人に敬意を払ったり、アドバイスしたり、もてなしたりする気持ちは、自然なことだと思う。 「一杯おごるから、お前の住んでいる所の事を聞かせろよ。」・・・と言う事も、昔は良くあったに違いない。観光化された地域は、遊園地(遊園地も好きですが^^!)と同じだ。 寂しいことに、「観光客=お金を落とす人」としか考えない。 そういう地域では「どうすればもっと観光客がお金を使うか」と知恵を巡らし、イベントやアトラクションを次々と立ち上げる。 それはそれで楽しい。 だけれども、カヤックはそういう乗り物ではない。 潮流や天候に逆らうことはできないが、エンジン船の入れないリーフを進み、人のいない浜に上陸できる、極めて自由な魔法の乗り物だ。今日も、満潮になりきらない海のリーフの隙間を縫って、気持ちの良さそうな浜に到着できた。 勇者たちは向かい風の中を、ここまで北上した。 まずは乾杯!久しぶりに酒を飲んだ忠さんが、「自由じゃなければ、死んだ方がマシだ!」と声を荒げた。 なんだか、忠さんが高貴に見えた。 僕も酔っていたのだろう。
Posted at 2007-05-08 07:47
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Posted at 2007-05-09 00:01
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Posted at 2007-05-10 00:46
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