気温が下がってきたので、ZZ572に火を入れる事が多くなった。 火を入れるには少々儀式が必要だ。 コブラ・バケットに身体を沈め、6点式のシートベルトを締める。 キルスイッチとメインスイッチを通電し、アクセルを数回踏み込み、デーモン・キャブにたっぷりとガスを送り込む。 スターター・ボタンを押すと、2〜3回で9400ccのモンスターが目覚めると言うわけだ。 初期アイドルは2200rpm。 ガレージ内は、レーシングエンジンの爆音で満たされる。 暖機運転は2分。 ここで、ブリッピングすると、通常のアイドリングに戻るのだ。 本当は、もっと長い時間の暖機を行いたいが、近所迷惑になることと、ガレージ内の酸欠で呼吸ができなくなることを恐れて、ここで切り上げている。 何せ、そこらの車が5台まとめてエンジンを掛けた様な状態なのだ。 呼吸もそうだが、目が開かないほどのオイルとガソリンの匂いが充満する。走り出して、30分もすると室温は50度近くに達しているだろう。 このころから、ガソリン酔いも始まる。運転中は水温計・油温計、それと燃料計から目が離せない。 最低地上高が低いために、路面状況によっては、マフラーから火花が散る。 路面のわずかな起伏にも注意を払わなくてはいけない。 もちろん、パトカーにも・・・。美人と付き合うのは苦労が多いのだ。
Posted at 2007-10-10 00:50
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