美しいニヌハ3。 船尾には、下門氏の作品である証「下仁」の文字が刻まれている。 今年から始められたサバニ塾。 全国から参加者が集まってくれた。 アウトリガーのサバニでレースを経験するものも、サバニを経験しないカヤッカーも、ニヌハ3の前では同じレベルである。 丸底の外洋サバニは、不安定この上ない。 乗員の誰かが、お尻を動かすだけで転覆の危険がある。 まるで、クイックな動きで定評のあるカサラノを4人で操っているような感覚だ。 そうそう、ニヌハ3の定員は4名がベストのようだ。 それ以上ではバランスが悪い。 さて、最初のサバニ塾を終えて、現在のレベルを表現するならは、「港から出るのは不可能なレベル」だ。 ニヌハ2をスポーツカーの様に操り、驚異的なレーススピードに導いた感覚はどこにもない。 カヤッカーとしての誇りもどこにもない。 ド素人の僕がここに居る。 ニヌハ2では、古式への移行を前提として、浮力の少ないアウトリガー、低い座席位置で我慢し続けてきた。 だから、その感覚が少しは役に立つと思っていたが、漕ぎも、バランス感覚も、操船も、全てが異次元の乗り物だ。 ニヌハ2が完璧なスポーツカーならば、ニヌハ3は、スーサイド・クラッチを持つモーターサイクルだ。 サバニ塾も必要だが、チームニヌハとしての練習も必要だ。 おそらく、重量バランスを考慮した要員配置と、全員の息の合ったバランス感覚が必要なのだろう。 今年のチームニヌハは、たとえ誰であっても練習が必要だ。 直前に来てバランス感覚を合わせることは不可能だろう。
Posted at 2008-01-15 04:25
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Posted at 2008-01-16 07:18
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