バトルE46 M3
Feb
7
M6はいつもの軽やかなペースで、心地よい世界へ導いてくれる。
思えば、これほど長期間・積算ん距離を共にしたマシンは、これが初めてだ。
アクセルを踏んだ時の加速感、コーナリング感覚が、僕の感覚とマッチしていたから、このマシンを長く所有してきたのだと思う。
そのM6との時間も間もなく終了する。
名神高速と合流時に、サイドミラーにはE46が迫るのが見えた。
既にMボタンを操作し、臨戦態勢に入る僕のサイドに並ぶその姿は、鮮やかな黄緑色のE46型M3だった。
すぐさま車線変更し、刺激しない程度の車間距離を置いて後ろにつく。
車両の挙動から、サスペンションは大幅に固められていることが分かる。おそらく、他の部分もチューンUPされているに違いない。
2本続くトンネル内では、2台のエグゾースト・ノートが反響する。
トンネルを抜け道路状況が変わると、M3が動いた。
そこは右ルートと左ルート各2車線が合流し、一番左側の車線がなくなり3車線になる場所だ。その左側車線のわずかに残された距離で大型トラック群をパスする賭けに出たのだ。
僕はV10エンジンの圧倒的な加速を利用しながら、右車線と中央車線を縫いながら確実に前に出て、M3のテールを逃さない。
最初の一発は度肝を抜かれたが、M3のドライバーは冷静に状況を判断しているようだ。
2台のMマシンは日曜日の高速道路を走る一般車両を、圧倒的な差速度で鮮やかにパスしていく。
E46型M3:tomoasaが乗っていたのと同型のマシン。
奴が今も生きていたならば、この至福の時を今も共有できたに違いない。
ラストバトルはM3と。
世界屈指の性能を誇るこのマシンのステアリングが、正直愛おしい。
またいつの日か、M6のステアリングを握る。
その日の為に、僕は頑張っている。
ただそれだけ、単純な目的の為に。
「走り屋ZAKI」の本性。
それは昔から何も変わってはいない。
これはフィクションです。
Posted at 2011-02-07 01:30
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Posted at 2011-02-07 13:19
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Posted at 2011-02-07 23:16
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Posted at 2011-02-07 05:28
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Posted at 2011-02-07 23:16
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Posted at 2011-02-07 06:25
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Posted at 2011-02-07 23:17
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