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posted 2012-04-29 03:47
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
前作 『娼年(しょうねん)』 の続編としての作品ですが、本書だけ読みましても前回からの流れは理解できます。 二十歳の夏に「クラブ・パッション」のオーナー<御堂静香>に声をかけられ、「娼夫」の道に足を踏み入れた<リュウ>ですが、警察の手入れを受けオーナーは逮捕されてクラブは解散となります。 警察の手入...
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posted 2012-04-26 04:19
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ファルコン
有名広告店代理店に勤め、バブルで使い放題の接待費で毎日宴会、有名ブランドの服やバッグで身を飾っていた<ササカワキョウコ>(45歳)は、世間体を気にする価値観の母親と二人で、息詰まる生活を送っていました。 母親が70歳を超え、兄夫婦が母親と同居するのを機会に、会社も辞め仕事もせずに、月10万円だけで生...
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posted 2012-04-22 04:19
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ファルコン
以前に、元NHK社会部記者でありながら、29歳で山口大学の医学部に入学して医者になった野田一成さんの 『医者の言い分』 を紹介したことがあります。 今回の本も、パチプロ、数社の会社勤務を経て、父親を「ホテルニュージャパン」の火災で亡くし、一年間の引きこもりの末に30歳で医学部を目指し、37歳で京都大...
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posted 2012-04-19 04:27
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ファルコン
文庫本にして、284ページですが、読みきるのに時間がかかりました。 おもに就寝前が読書時間ですが、もう少し読もうという意欲がわく内容の小説ではありませんでした。非常に重たい教育の問題として書かれています。 ニュータウンに新設された「房総学院大学付属城北中学校」の教諭・矢部が何者かに襲われ、車道に転が...
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posted 2012-04-14 04:44
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ファルコン
これは小説ではなく、「戯曲」です。 精神科医になっていた高校時代の仲間が殺人事件で亡くなり、当時の映画研究会の同窓生男女5人が、葬式の帰りに集まります。 いまは映画監督として活躍している<タカハシ>の依頼で、エキストラの出演依頼で集まったメンバーでもあります。 久しぶりに集まった仲間ですが、誰かが席...
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posted 2012-04-13 04:27
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ファルコン
表題作の『マザコン』を含む、8編からなる短篇集です。 大人になった娘たちや息子たちから見た、母親へのさまざまな感情が交差する心の動きを描き、切ないまでの親子関係をさらけ出してくれています。 同性であるが故の母と娘の人間関係は、身体的な同一化が深く関わってていることを感じ取りました。この「母ー娘」の関...
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posted 2012-04-12 04:27
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ファルコン
<乃南アサ>の作品は、32歳でバツイチ、バイク好きの女刑事「音道貴子シリーズ」は刑事物として読んでいます。その他の作品も数多くありますが、あまり馴染みがありません。 この本の主人公は、女性が二人です。<小森谷芭子(はこ)>29歳と、<江口綾香>41歳です。 二人にはそれぞれの事情で刑務所に入っていた...
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posted 2012-04-11 04:29
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ファルコン
2008年4月に刊行された『ブルーベリー』を、改題・加筆されて文庫化されています。 1981年3月、岡山から東京の大学(早稲田)の合格発表を彼女と見に来ていた僕の話から始まる、12篇の短篇で構成されています。 著者自身の青春の足跡であり、せつないノスタルジーがにじみ出た小作品集です。 歳を重ねるとと...
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posted 2012-04-09 04:32
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ファルコン
副題に「天命探偵 真田省吾2」と付いていて、文庫本としては 『タイム・ラッシュ』 に次ぐシリーズ2冊目です。 元刑事の<山縣>所長が主催する探偵事務所<ファミリー調査サービス>のスタッフとして、施設育ちの<真田省吾>、予知能力を持った<志乃>、男勝りの<公香>が中心メンバーとして活躍します。 銃器密...
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posted 2012-04-07 03:37
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ファルコン
本書には、5篇の短篇が納められています。 初めて読む著者の作品ですが、米澤流暗黒ミステリーの真髄を感じ取ることができました。 どの短篇も上流社会と言いますか、資産家の家庭や家族を中心に構成された物語で、残酷なまでのサスペンスを楽しむことができます。 特に物語の最後の一行がどれも秀逸で、この一行を書く...