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posted 2016-08-29 16:50
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夏の仲間は何処にもいない 蚊はふらふらと飛んでいる そのカラダでは刺すこともできず 寄航先もわからず羽は静かにもがく 生まれた孤独すら知らない 私に哀れを感じさせる刹那の意味は いったい何であろうか ああ せめてこのまま手を出さぬよう そこにある自由を見守って 夏の残り香にふらつき 私の悲しみの中を...
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posted 2016-08-28 05:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
心地よい風 コスモスはゆらゆら揺れ 僕は何かを成し遂げたかのように 満足気な微笑みをこぼしているのかな ひと夏の苦労を労い Tシャツの袖から新たな風が抜け 焦がした日々を想い出が冷やして 繋がれた先の季節に立ち 新たな風の香りに幸せをのせ 言わせてもらうよ ありがとう ありがとうにありがとうを重ね ...
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posted 2016-08-27 06:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩を書き続けるために 視力が失ったら 手があるじゃないか 手を失ったら 口があるじゃないか そんなに弱くない もし喋ることも聞くことも 失ってしまっても 足があるじゃないか もし表現するための 手段をすべて失っても 生き方がある 詩は言葉だけじゃない 俺という詩の生き方がある...
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posted 2016-08-27 05:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとの幸せ ひとがあって自分の幸せ 自分があってひとの幸せ 自分の幸せ 自然からの幸せ 自然あっての幸せ 生かされている幸せ 生きて行こうとする幸せ 捨てることの幸せ 拾うことの幸せ 生きる幸せ 生きた幸せ...
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posted 2016-08-27 02:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
脳も 心臓も 肺もない カラダのほとんどが水分 動き続けなればガス交換も体内循環も出来やしない それでいて遊泳能力もなくどこへ行くかは水流まかせで生きる 脳も 心臓も 肺もある カラダは進化していった 考え続けなければいとも容易く壊れてしまう生態 それでいて幸せへの道を間違って進んで生きてしまう不思...
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posted 2016-08-26 07:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
もう誰もいないその家には 遺品になってしまったモノたちが おかえりも言えず静かに佇んで 主を失った家は時間の止まった箱 咳ばらいがひとつ聞こえそうで 聞こえない空しさが回っている 積み重ねられたノートに 今年もツバメが来ましたと書かれ ツバメの親子が並んでいる絵 歌いだしそうに描かれていた 若き日 ...
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posted 2016-08-24 18:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
こっくりこっくりの幸せ 安心がまぶたをじんわりと 落としてゆく平和 大丈夫よ ここは大丈夫よ わたしを信じてみて だからあなたもどう? お花畑の夢でまっているわね 先に行っているから……...
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posted 2016-08-24 17:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
歩き詩作は危険です マナーを守り楽しいプレイを! 今日も感性レベルアップのためにお出かけ 夏の風景やひとの表情を見られるのが楽しみだ まずは近場の公園に足を進める やはり歩かないと感性レベルはアップせず 詩を育てることはできない おっと 蝉は何が言いたくて鳴いているのかい まずはあいつをゲットしよう...
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posted 2016-08-24 14:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
幼い頃 斜め前の家に引っ越してきた家族 僕と同い年の子がいて まだ女の子だからという意識などなく 毎日のように遊んでいた 今では名前も顔も想い出さないけど あの時の雰囲気と 僕の和やかな気持ちは忘れない 何年経っても想い出すのだから どれほど僕にとって幸せだったのだろうか 彼女の家には大きな庭があっ...
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posted 2016-08-23 07:09
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
矛盾に矛盾を重ねてしまうのは そこに僕の真実が見え隠れするから 膝を抱える願いだけが 微かに見えるひとつの光 僕はそれを知っている だから駄目なんだお前は 君はどうせ鼻で笑うのだろう 暗闇を見ようとしない想像では 僕の光を知ることはない だから駄目なんだお前は 君はどうせ僕が捻くれていると 鼻で笑う...