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posted 2017-01-05 16:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
水の飲み方も忘れてしまったのだろうか 気管の方へ流れ込んではむせる ごほんっ、とすれば喉に 暫くは違和感が続く 年齢的なものだろうか 頚椎を手術したからだろうか よくわからないが 水が上手く飲めないっていうのは とても笑い流せることではない 今まで出来ていたことが出来なくなる 確実に降っていることを...
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posted 2017-01-04 17:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
自分の老後なんて考えていられない 子どもらを一人前にするまでは 何がなんでも身を粉にして 我武者羅に進んでいかなければ 日本の家庭で 学業に関わる費用は莫大だ どうしてこんなに高額なんだろう 親が働き 子どももアルバイトして それでも学費が払えず 高校や大学を中退する学生が 増えているということだ ...
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posted 2017-01-04 03:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ネオンの真ん中 疎らな時刻表の数字 冷たいベンチ 指先、足先から凍る もう痛みなどない 精神が身体の嘆きを消した 今この時 朽ちる全てを許容 終わるものなら 終わってみやがれ だからって 俺は死にたい訳でもない 生にしがみつく訳でもなく 違う次元に入り込んだ そこには超越感 しかし まだ無の一歩手前...
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posted 2017-01-03 17:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
正月早々 母は心配ごとばかり語る 心配してもしょうがないことに 心を振り回されて とくに歳をとったからではなく 昔からそうだ そんなことで なんて俺も言えないのだ 心配している自分までも 心配するような 心配遺伝を受け継いでいるのだから でも新年になってわかったこと 俺の心配は続くのに 母の心配ごと...
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posted 2017-01-03 16:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夢の島を引きずる今日 ひとつ波が過ぎれば東京 海の緑は眩しかった まばらな光 棒グラフのビルに遮られ 心の何処かで平らに憧れている 得体の知れないプレッシャー 社会への弱気を生み出す電車の揺れ 思い出すように何度も繰り返す思考 どうして生きているのだろう どうせ死ぬのに 確かに夢の島では 時間を遮ら...
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posted 2017-01-02 19:21
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
なぜだろう 時間があると思えば 詩を書くことは遠ざける 僕は何かと闘っている時 発したい言葉がある 胸にある思いのメモ帳を めくりだすのだろう 冬を忘れさせるほどの陽ざし 空の向こうには明日が待つ 今年も 何かと闘ってゆくのだろう そう思うと詩を書き出していた...
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posted 2017-01-01 18:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
日めくる橙の広がり方は けして同じ顔を見せない 僕らの心持ちも日めくり 昨日より繋がった今日は 足したり引いたりしつつ 表情を変え時食らう起床 染まりたい橙に寄り添い 吸い込まれるように進む...
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posted 2016-12-29 09:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
避けたつもりが 見抜けなかった自分の穴 落ちた底には紙一枚 記された『危険』の文字 気色悪さに壊し始める 紙がクシャクシャと笑い 僕は血に染まった玉となり 必死に逃げようとする 放り出そうベランダの向こう 最初から存在しない夢 やけに眩しく誘う 青を欠いた崩れるカラダ 最後の力も及ばず 手すりも遠く...
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posted 2016-12-27 10:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
海外でジャパニーズイングリッシュ 行き先の目的地を訊けば ジャパニーズ、と 怪訝な顔して腰を突かれ あっちだよ、って 忙しいから邪魔扱い なんなんだ あのでかいジャパニーズ、って声は まあ、空港だから 騒いでしまえば直ぐに 捕まってしまいそうだから ここはガマンガマン こういう時に 自分は日本人だと...
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posted 2016-12-24 01:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
身体の心配 家族の心配 お金の心配 仕事の心配 押しつぶされそうになった時 ひとり落ち着ける場所 私はiPadに詩を綴る そこには世界があって 手に届かないものは 見あたらないくらいに心地よい 上手に世間からは逃げることができ 身体を傷つけることなく 健康的に精神も癒やされてゆく 詩があるから 僕は...