塩川コレクションによる、
「ロイヤルコペンハーゲン展」を見に行った。
正確にはこれに「ビングオーグレンダール」がつく。
世田谷区の松涛美術館で開催中だ。
若干湿度が高く初夏の陽気となった日の午後、
京王多摩川線の神明駅から歩いた。
少し迷って汗だくの状態で「松涛美術館」に到着。
区の美術館ということで、
それほど大がかりな感じのないつくりだ。
展示室に入ってすぐのところの展示品から見て歩く。
とりあえずいつもの調子でざっと大まかに見て歩く。
ざっと見たところで、
この時代のヨーロッパを思い浮かべてみた。
アールデコ全盛の時代に多く出回った陶磁器だ。
その時代の上流階級の部屋に置かれていたであろう、
この陶磁器が醸し出す風合いというものにまず興味がわく。
当然ながらそこに日本人はいないわけで、
その時代のヨーロッパ人の感性に、
マッチしていたということだろう。
まず色つけのしつこさのないさらっとした風合い。
これは置かれる部屋の空気感に、
溶け込ませるようにつけた色だはないだろうか・・・。
要するに浮き立たせるという発想ではないということだ。
日本人に色濃くある侘び寂という感覚はないと思う。
ハイセンスなおしゃれ感覚だと思う。
こういう雰囲気を楽しむというのは、
日本人は苦手な分野だと思う。
形も角というものを感じさせないハイセンスなもので、
見る者の感性にスッと飛び込んでくる。
そういうおしゃれ感覚を楽しんだのだろうと思う。
同時展示でロイヤルコペンハーゲンに影響を受けた、
日本人作家も作品も展示されていた。
じっくり見比べることができたわけですが、
わりとはっきりとしたヨーロッパと日本人と、
その感性の違いを見ることができた。
日本人作家の作品も出来栄えは素晴らしいと思う。
しかし、色の染付、形のとらえ方・・・。
やはりかなりの違いがある。
言葉でいうのは難しいですが、
日本人作家の作品にはある種厳しさがあって、
隅まで妥協のないつくりをしてると思う。
ところがロイヤルコペンハーゲンの作品には、
どこかホワッとした余裕を感じさせる。
要するに流れがあるのだ・・・。
これはどちらがいいか悪いかではなくて、
明らかに民族的な感性の違いだと思う。
言葉にすると軽い言葉で一括りになってしまうが、
実際にそのものを見るとその違いは歴然だ。
最後にこれも見ながら思ったことだが、
置かれてる場所の釣り合いのなさにはちょっとがっかりした。
ま、これは仕方のないことだが、
もう少しおかれるべくしておかれる、
雰囲気のあるところで見てみたいと正直思った。
会場を出ながらあれこれ考えていたら、
美術館の写真を撮るのを忘れてしまった・・・。
今回まとまったロイヤルコペンハーゲンの展示を見て、
若干短めにまとめてみた・・・。
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Posted at 2012-05-10 10:07
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