LANケーブルの性能試験(FLUKE)その8

LANケーブルの性能試験(FL...
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LANケーブルの性能試験の項目で重視するのは「NEXT」です。
これは、Near・End・Cross(X)・Talkの事で、頭文字をとってNEXTと呼びます。

NEXTにはPSNEXTもありますが、まずNEXTの読み方を説明します。
これはFLWのデータから読み解きます。
①は最悪マージンで、NEXT値がFLUKEの定めた規格(基準値)との差が11.2dbとなり
最悪値です。この時の規格は42.9dbで、NEXT値54.6dbとの差になります。
3.6と7.8のペアでの値であることも示されています。

②は最悪値で、NEXT値が49.9dbで①より更に下に振れていますが、規格は周波数に反比例
し下がっているため、マージンは最悪にはなりません。ここが重要なポイントです。
NEXT値は下がれば、下がるほど良くありませんが、規格との差(マージン)が重要と
されます。周波数が高くなればツイストの効果は低下しCrossTalkは増大するための
補正です。

③はこれをグラフで表示しています。①の最悪マージンの周波数67MHzでの下振れが
最悪マージンとなっています。ここで重要なのは、このグラフの形状です、ピンポイント
で下部振れがあるのか、全体なのかの判断が必要です。全体である場合はケーブルとして
の不安定要素が高くなりますが、ピンポイントでかつ周波数が低い場合には、何らかの
共振での低下である事を指しています。

これらの判断は更に専門知識が必要で、今回はここまでとします。





わかお かずまさ
VegaSystems

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