円高が続いている。昨日来、1ドルが78円台だ。きっかけはギリシャを初めとする欧州の通貨危機によるユーロ安だが、アメリカ景気の回復が遅いことによりドルに対しても円高が進行している。
何回も書いているがこのような円高が続けば日本の主力産業は疲弊し東日本大震災の復興にも悪影響があると共に、円高、法人税高、FTA締結の遅れによる関税高、二酸化炭素排出に対する行過ぎたコスト負担など、政府は日本企業の海外移転を促進することばかりやっており、いくら愛国的なトヨタでも海外生産にシフトせざるを得ない。ニッサンなどは一部の車種は国内用も海外で生産しているという。これにより日本における製造業は衰退し、雇用も減少する。菅総理が首相に就任した時、雇用・雇用・雇用と叫んでいたのは何だったのだろう。多分お得意の場当たりだったのだろう。
このような円高に際しても野田財務大臣は市場の動向を注視してゆく、というだけで、口先介入もしない。震災直後の円高の際は国際協調介入に踏み切ったのに、今回は同じレベルの円高なのに無策だ。
この上震災復興を増税でまかなうとすれば日本経済はデフレ傾向を続け、円高は更に進行するだろう。日本経済を少しでも早く立て直すためには政府が大型の復興国際を発行し、日銀が円を増刷して復興国際を引き受けるようなことをすべきだ。そうすればデフレ傾向はおさまり、今の円高も改善するだろう。
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