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くまごろうのひとりごと

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無人ヘリコプター

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無人ヘリコプター
今週のSeattle Times日曜版に無人ヘリコプターによるアフガニスタン前線への物資輸送に関する記事が掲載されていた。昨年11月以降、くまごろうは本ブログルに無人機によるメキシコ国境警備(Predator B)、無人機によるイラン偵察(RQ170 Sentinel)について述べたが、2ヶ月間に3回目となるKaman K-Max無人ヘリコプターについても書かないわけには行かない。

K-MaxはKaman社が開発した二つの同期されたメインローターが互いに反転することによりテールローターを無くしたヘリコプターで、常にエンジン効率を高めた状態で飛行出来ると共に、テールローターによる慣性モーメントを減少させるので、機体の操縦安定性とホバリングの正確性が向上する。主な用途には重量物を吊るしての輸送、送電線や高層での建築工事 山火事での消火活動などがある。HoneywellT-53 Turboshaftエンジンを搭載し自重5,100ポンド、ペイロード6,000ポンド、巡航速度は時速約150キロ、航続距離約500キロで、乗員1名の有人ヘリコプターとして1991年に処女飛行を行った。Kaman社のホームページによれば、K-Maxは通常のヘリコプターよりペイロードが高く、通常の消火活動用飛行機の25%の水を搭載可能で、狭い貯水池や池からの給水や消火の正確性という特長によりもっとも効率の高い消火性能を持つ山火事用航空機と言う。

Lockeed Martin社はK-Maxを無人機とするための制御システムなどを担当し、米国海軍との契約でK-Max無人機の軍用輸送機としての評価を実施したがその結果は好ましいものであり、更にアフガニスタンでの試験的物資輸送を行って、12月17日の初飛行から既に20回にわたり前線への18トンの補給物資を輸送した。K-Max無人機は陸上輸送の場合のような地雷の撤去やタリバン襲撃の排除など輸送経路の安全保障の必要がなく、また有人ヘリコプターのような人的損失の恐れもないため、6ヶ月の試用期間の後アフガニスタンでの連合軍での採用を決定する。

アメリカなど先進国が介入する最近の戦争では科学技術の進歩によりロボット兵器や無人機が多く使用され、機械対人間の戦いといった様相を呈している。人間同士が戦うのなら良いとは言わないが、ロボットや無人機に殺害される兵士は一層哀れに思われる。ロボット工学三原則第一条の『ロボットは人間に危害を加えてはならない。』や第二条の『第一条に反する場合は人間の命令に従わなくても良い。』が実現する社会は残念ながらかなり先のことだろう。
#PC #テクノロジー #ネット

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